読む力、類推する力、思考する力の習得のために!
2018/06/07 09:15
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、佐藤優氏による国語力を習得するために書かれた書です。国語力といっても学生に必要な学力というよりは、むしろもっと広く現代社会で生きていく、ビジネスで成功していくために必要な能力と言った方がよいかもしれません。本書は、そんな力を「読む力」、「類推する力」、「思考する力」と3つに分け、それぞれの力が如何に重要かを丁寧に説明してくれます。同時に、これらの力を養成するための方法も解説されており、非常に興味深いです。
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投稿者:さんぴん - この投稿者のレビュー一覧を見る
読了。佐藤優氏の学習に関わる本には毎回脱帽します。国語をしっかり読む、理論を捕まえる重要性には誰もが納得なのではと思いました。
AIに負けない国語力
2018/10/11 22:31
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投稿者:和田呂宋兵衛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
国語力とは、自分で問題を見つけて考え、行動していく力であり、AIが取って代わることはできない。筆者のメッセージに勇気づけられると同時に、国語力をつけるためには、丹念な読解と、様々な手法を用いて説明するトレーニングが必要なことを痛感した。私も、努力すること自体に喜びを見出し、自分の持てる力を、自分のためだけでなく、他者のためにも使っていきたい。
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「努力をしているとも思わず努力している」
努力自体に喜びを求める姿勢
僕に大きく欠けているものかもしれません。
努力で元を取ろうとすると小さく収まってしまうとのことです。
第53話の僕のヒーローアカデミアの発目明に同じことを感じました。
努力してると感じずに楽しむことなんですよね。
総合知をつくる
自分の能力を他者のために使う
つまり全員が断片的な知識を相互に関連させて体系的な論やストーリーに組み上げる
まさにリーダーに求められる知識やと思います。
AI時代を生き抜く極意とのことです。
今の日本をなんとかしないといけない
そのためには教育やと著者はおっしゃいます
まさに我が意を得たり
日本人の底上げ無くしてこの国の復興はないと僕も思います
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独立した知識を体系立て,ストーリーを組み,そして生きるために活用するという総合知を実践するための根幹は国語力(読解力)にあると説く.ただし,多くの小中学校で行われている国語という科目では,この読解力は身につかないだろうな,と感じる.大学生の能力が落ちたのではなく,小中学校の義務教育の質が低下し,その皺寄せが,社会に出る前の最後の砦としての大学で観察されているに過ぎない.
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本を読み、要約/敷衍し、考察する。
当たり前のようで、現代に生きるビジネスパーソンに欠落しているこれらの能力。
なぜ重要なのか?
アクティブラーニングなど能動的学習の土台としては、まずもって知識を身に付けておく必要がある。
AIの進化が著しい現在、意味理解・考察といった力を身に付けることが生き残りのための武器となる。
この二点で読者は動機付けられ、
そこから練習問題を交え国語力を磨く旅が始まる。
実践編における、高校生が実際に行った要約・考察は衝撃的な完成度で正直、危機感を覚えた。
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AIは東大に合格できない。それは国語力がない(意味が理解できない)から。よってシンギュラリティは到来しない。との根拠から著者は国語力を重視する。内容的には哲学・歴史・文学。人間が取り組むべき領域はこの辺なんだろう。まあでもAIは偏差値57程度であり、MARCH、関関同立や複数の国公立大学に合格する実力に到達しているようなので、それなりのレベルはクリアする必要はあるのだろうが。
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「読む力」「類推する力」「思考する力(表現力・判断力・批判力)」という"国語力"を磨く具体的な学習法を教えてもらう過程を通して、著者佐藤優さんの日々の執筆活動の様子を垣間見られる内容。
その知識量と勉強量にただただ脱帽。自分がそこまでの幅広く深い教養を今から身につけるにはどれほどの時間がかかることか…ただ、日々「読書→要約→敷衍→類推→思考(事実・認識・評価)」という実践を積み重ねるしか近道はない。得意分野に絞ってでもやるべき。
また、本書の学びを通して、民族(人間とはという)問題についても考えられる。
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知識は持っているだけではただの自己満足であり、その知識を世の中のために役立てなければ意味が無い。、知識は意味を持つ知識を役立てるためにはその知識を人に伝える能力が必須となるが、これを論理的に説明するのが難しい。この生徒たちは持って生まれた能力だけではなく、自在に他から知識を得て、自分の考察を以て自分の知識としている。そして、それを伝える能力を得ている。その知識の根幹となるものは外からの情報に他ならない。情報は自らの目で見るもの、本、他人からの知識の伝達。これを自らの血肉としていくことが肝心なのだと考える。
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自分にとってはレベルが高すぎる内容。
このように読書をして考えをまとめることもしないので。
佐藤優氏の知識は膨大で、氏の書籍を何冊か読んだが、参考にはなるがついていけないものが多い。
自己の反省としては、もっと歴史とかを勉強しないといけないなと。
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感化されると今までの自分ではなくなる。
だから今まで見えなかったものが見えるようになる。
これが理解の事始め。
つまり「感化 → 理解」。
読むことで感化されること。
これにより様々な人生を血肉にすること。
これが読書の事始め。
つまり「読書 → 感化 → 理解」。
本には誰かが人生を懸けた洞察が凝縮されている。
読解による感化に始まり、次第に理解が深まる。
理解は同書や他書のさらなる読解を可能にする。
既存の知から新たな知を洞察する思考力も養われる。
感化が愛着(偏向的バイアス)にならない限り
様々な本に感化されるほどに理解は拡大されて行く。
考えてみると、自分が「これは良書だ!」と思うのは
自分の当たり前にそぐわないにも関わらず、なぜか
感化されて自分が変容したその瞬間かもしれない。
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国語力(特に読解力)の養い方を説いた本。
レベルは高いが、本書を通して国語力を磨くことで、思考の幅が拡がるのは間違いありません。国語力を磨くために何をすればいいのかを段階的に教えてくれます。