紙の本
自分のことが好きですか?
2016/08/11 07:34
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は『嫌われる勇気』で日本中をアドラー心理学のブームに仕立てた岸見一郎氏が88の悩み相談に答える形式をとっていますが、もちろん岸見氏の回答の中にアドラーの考え方とか見方が入ってきます。
同じような造りで『困った時のアドラー心理学』が同じ新書レーベルから先行して出ていることを付記しておきます。
「はじめに」で岸見氏はこんな質問をしています。
「自分のことが好きですか?」
きっと私なら、うーん、もぎもぐ、好きっていっても、なんてわけのわからない状態になって、「どっちなんですか?」と声を荒げられて、「ハイ、嫌いです」なんて答えるだろう。
その理由はうまく説明できないが、なんとなく自分を好きになってはいけないみたいに考えている節があるし、この優柔不断な性格はやっぱり好きになれない。
アドラー心理学でよく言われるのは、自分は変えられるということで、私はその一点を信じて、アドラー関連の本を読んでいるくらいだ。
この本の中にもそんなヒントになりうる言葉が多くある。
「自分の人生を生きなければ意味はありません」(これは就職したばかりの男性が会社の人間関係がうまくいかず「初めての挫折」を味わった時の質問の回答に出てきます)
「結婚はハッピーエンドではなく「始まり」でしかありません」(これは付き合っている彼女と結婚しようと考えているが自信がないという相談に対しての回答に出てきます)
この本の中の相談内容が自分と同じでなくても構わない。アドラー心理学のエキスを岸見氏がどう使っているかを知るのも、いい読書体験になるだろう。
電子書籍
絶対の正解ではないが救いになる著者の言葉
2023/12/24 22:43
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投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
Q&A形式による記述。
さまざまな悩みに対する著者の言葉。
それはアドラーの教えに基づいた考え方によるもの。
故に絶対的な正解ではないが単なる綺麗事ではない。
だがその答えを読むと救われた気持ちになる。
紙の本
人生を変えたい
2017/08/14 20:30
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投稿者:東野ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
考え方を変えれば人生は上手くいくのか、人生の悩みの100パーセントは人間関係、他人に振り回されないためにはどういう身の振りをしていったら良いのかまだまだ模索中でこの本を手に取ってみました。本書はさまざまな人間関係の悩みをQ&Aでまとめていてとても読みやいです。たった一度きりの人生、楽しまなきゃ損ではないか。勇気をもって変えていこう!と最後は思いたくなる本です。
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ベストセラー『嫌われる勇気』の著者の新刊。質問(悩み)に対する回答形式です。思っていたのとちょっと違っていたように感じた。
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本書は薬になるが、人によっては劇薬となるかもしれない。歩んできた人生で培った価値観そのものを否定されるショックに耐えられない状況が起こりうる。
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「可能性の中に生きることをやめる」
この一文には驚いた。確かに挑戦をしなければ常に実現する可能性が残される。そして、実現不可能なものでも挑戦すれば実現できたと後悔する。行動するなら今なのだ。
「つい〜」はそれをしなければ理由が実はあるから。
変わるシリーズ、刺激になる。
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「自分の課題」と「相手の課題」をしっかり分離すること。相手がどう思っても、自分の気持ちに正直になって行動する!!その結果として、相手がどう感じるのかは相手の課題なのだから
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『困った時のアドラー心理学』に続くアドラー心理学をベースにした悩み相談。
自分、友人、隣人、勉強、就活、職場、恋愛、結婚、育児、家族、老いの悩み88個に著者の感性も含んだ答えが並ぶ。
課題の分離による整理が基本だが、余計なおせっかいをやくのもまた人間関係。逃れられない部分はあえて受け止め、静かに自立を宣言すると同時に、相手の想いに感謝を示すことは心がけたい。
目的の分析も目につくけれど、無自覚、無意識下の目的はこじつけのようにも感じられた。
16-144
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『嫌われる勇気』と『幸せになる勇気』の簡潔版一問一答。
一問一答なので、物語の面白さはないが、その場その場のシチュエーションに当てはめるにはいいかも。
これを読んでから、2冊に入っていくのもありなのかな、と思った。
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QA形式でアドラーを伝えている。
いつもながら興味深い本。
岸見先生には長く長く書き続けてほしい。
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この本では「すべての悩みは対人関係の悩みであり、神経症も心の問題ではなく、対人関係の問題だと考えます。」として、対人関係の改善に努めることを提案しています。
人は、生きるために働いているのであって、働くために生きているのではありません。働くことは人生の課題の一つではあっても、働くことだけが人生ではありません…他の人がどう思おうと、一番大切なことは、自分の人生を生きること…自分が仕事で貢献していると思えたら、上司や同僚から認めてほしいという意味での承認欲求は消えます。依存していれば、他者のに認められようとするために生きることになりますから、自分の人生を生きられないことになってしまいます。自分の仕事の価値はいかなる評価、承認に先行して、まずは自分で認めるものです。
「本物の芸術家であれば、他者の評価で一喜一憂するようなことはありませんし、誰かに認められるために、絵を描いたり、作曲したしたりはしません。たとえ誰からも認められなくても、自分の作品に価値があることを知っているはずです。他者からの商品は、必要ではないということです」他の仕事でもきっと同じです。
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具体的な質問に対しての回答の形式でまとめられている。
これまでの著書のように「え、そうなるの!?」という面白みはないが、なるほどなあという暖かみがある。
いくつか、深く染みてくる回答もあり、読んでよかったと思う。
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相談内容からアドラー心理学をもちいた回答をする、という非常によみやすく実践的。
アドラーといいつつそこまで堅くないし、普通にお悩み相談みたいな。具体的に突っ込んだわけではないので詳しくアドラー知りたい人はほかをあたったほうがいい。
「愛する技術があれば誰でも結婚できる」には目がうろこ。
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新聞の人生相談レベル。巻中には著者自身の正当性を必要以上に主張している(何となく承認欲求にも感じた)記述もあったりして益々げんなり。
嫌われる勇気が面白かっただけに余計にガッカリ…
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読みやすく実践的。「嫌われる勇気」で表されたアドラー心理学を実際の生活の中の悩みにあてはめると、こんな風に答えられるという本。多少スピンオフ感が否めないが、「嫌われる勇気」とは違うアプローチであり、異なる読者に届けられそうだ。