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現世は夢 夜の夢こそ真
2018/09/21 12:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あかすり - この投稿者のレビュー一覧を見る
「虚人たち」や七瀬シリーズの最後のようにこの時期の筒井康隆は物語のメタ構造に傾倒していましたが、本作はその集大成であり、現実⇒夢⇒執筆している小説⇒劇のように虚構・夢・現実の区別なく流転していきます。主人公の名前・職業・家族もそれにあわせて変動し、街並みも閑静な住宅地から不穏な長屋、不気味な座敷が連続する異次元とダイナミックに場面転換していきます。地味な中年男性会社員が主人公なためどうしても最初とっつきにくいですがだんだん感情移入するようになり(正直筒井作品ではもっとも人間的な主人公です)クライマックスは圧巻です。私としては筒井作品の最高傑作の一つだと思っています。
あとがきが非常にわかりやすく本書を解説していますので、買おうか迷っている方はまずあとがきを読んでみてください。
夢現
2001/08/21 18:32
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投稿者:猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
サラリーマンを主人公に、あり得たかもしれないいくつもの現実を彷徨う様を、あくまでもリアリスティックに描いた幻想小説の傑作。後半の畳み掛けるような展開がすばらしい。
少し難しいかな
2024/01/25 11:36
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
夢と虚構、現実が入り雑じった不思議な小説です。 実験的で、夢の不条理な感じがとても良く表現されていたと思います。
すごい
2019/07/24 00:44
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投稿者:Yo - この投稿者のレビュー一覧を見る
夢の中で書いた小説の中の登場人物が見ているテレビの中の映画の中のお芝居の中の……というように、フィクションからその中のフィクションへと、少しずつ名前や設定が違う人物に変わっていく主人公の,多重化した生を描いた小説。
主人公は次のように考える。夢や虚構であっても現実と等価に生きられるはずだ。なぜなら、現実の社会だって誰もが「役割演技」しているのだから、と。
1987年の作品だけれども,さすが作者は時代を先取りしている。
まどろみの気持ちよさ
2002/01/30 04:42
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投稿者:プジタ - この投稿者のレビュー一覧を見る
どろりとした夢の世界をどこまでもたゆたってゆく主人公。夢のもつ理不尽さと、虚構のもつ構築性が高次元で結び合わされていて、読む者にエロティックな快感を与えます。ラストは圧巻。
人生の岐路に立つ
2020/04/04 16:58
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
安定した道を行くのか、いつまでも夢を追いかけるのか。誰しもが1度は突き付けられる選択肢を、見事に物語にしていました。
谷崎潤一郎賞受賞作
2017/06/07 06:52
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ザーカ・モレノなどのサイコドラマへの敬意が感じられた。著者の得意とする心理学がうまく活かされていた。