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みんなのレビュー51件

みんなの評価3.9

評価内訳

51 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

「ほとんどない」ことにされていることとはなにか・・・

2018/11/25 15:50

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くりくり - この投稿者のレビュー一覧を見る

明治から終戦に至る長い間、女性に参政権は無く、明治民法の家族法では、女性がひとたび結婚すれば、法的には「無能力者」とされ、一人前の人間であることを否定された。男性がすべて決定権を持ち、男性の所有物の扱いだったのだ。
戦後、新しい憲法の下で、男女平等となったと思った。教育などでも不平等を意識させられずにきた。しかし、高校を卒業すると、男性並みに頑張れば平等が手に入る。セクハラという男性の要求に我慢すれば平等に扱ってもらえる。男性並みに頑張るのは無理だから、専業主婦で2人で1人前の道を行くなど、「男性基準」での平等を手に入れようと、女性達はあがくようになる。
男性も女性も、それが平等とすり込まれている。女性の生きづらさという視点が社会的な意識に上らず「ほとんどない」ことにされている日本。
本書「『ほとんどない』ことにされている側から見た社会の話を。」のプロローグが、著者の家族が親しくしていた母子家庭の母の死から話が始まるのは象徴的だ。母子家庭こそ、「ほとんどない」ことにされている家庭だからだ。夫が扶養する家族のカテゴリーの範疇外。プロローグではその生活は詳らかでは無いが、男女平等では無い日本で、おそらく一番、困窮を極めるのが母子世帯だろう。
2018年は、財務省高級官僚のセクハラ、東京医科大学の女性差別入試などがあり、日本の性差別が改めてクローズアップされた。
世界でも、やはり「無かったことにされてきた」ことへの告発、#Me too運動が盛り上がり、今年のノーベル平和賞は世界中の紛争下で起きている性暴力との闘いが評価され、コンゴ東部で、性的虐待やレイプの身体的・精神的な傷に苦しむ女性らの支援に20年以上取り組んでいるムクウェゲ医師、2014年にイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に拉致され、3か月間性奴隷として拘束されたものの、逃げ出すことに成功しイラクの少数派ヤジディー教徒の権利擁護を訴えてきた活動家のナディア・ムラド氏に授与することが発表された。
ILO(国際労働機関)では、2019年にハラスメント・暴力禁止条約が制定される事になった。世界は「なかったこと」を暴き、ジェンダーに基づく暴力・ハラスメントをなくす方向に大きく動き出している。
本書は、2016年から2018年5月までの「なかったことにされてきた」事象を取り上げて、著者の視点から考察・告発したもの。
友達の友達が親からの虐待、彼からの暴力を受けていた話では、なぜ「サポートしなかったのか」との悔悟を告白する「手を伸ばさなかった話」。最初に持ってくる話として、「なかったことにしてはならない」決意をこめて、これからたくさんのことが語られることが予測される。
日常の些細な違和感、識者のコメント、芸人の淫行。25歳を女の分岐点のように宣伝する化粧品のCM、電車内での化粧はみっともないか、男性保育士への偏見,痴漢する人の心の中の問題などなど。「なかったことにされてきた性差別」があぶり出される。
先頃、俳優の東幹久氏が起用された内閣府のセクハラ防止ポスターが波紋を呼んでいる。「痩せてきれいになったんじゃない?」「今日の服かわいいね。俺、好みだな」。そんな言葉に対し、不快に感じた女性たち。しかし、東氏は「これもセクハラ?」ととまどう。このポスターを見る限り、セクハラの根本問題が示されないままなので、男性は戸惑うだろう。よく考えなければならないところを見誤ると、「これもセクハラ?」と思った人は、結局何にもわからず、どうしたらいいのかわからないままに終わってしまうだろう。そんな悩める男性にも、本書を読むことをおすすめする。

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紙の本

何度も読み返す

2022/03/23 15:24

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者のブログをまとめた本だが、何度読んでも共感できる。
友人との会話での引っ掛かりや、何げなく見聞きした出来事から、性犯罪やDV、差別などジェンダーにまつわるもやもやを、言語化している。
読み進めるごとに著者の問題意識が具体的に伝わり、著者の言葉に勇気づけられる。やはり個人的なことは政治的なこと。違和感は言語化しなくてはならない。

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紙の本

「ほとんどない」側からの怒り、悲哀、呆れ

2021/03/31 20:15

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者: - この投稿者のレビュー一覧を見る

悲しみとか呆れとかをかなり含んだ怒りといった風情。平易な言葉で豊富な事例が書かれている。ジェンダーに関してほとんどないことにされている側から見た社会の話のリアリティはある程度感じられるんじゃないかしら。その「ほとんどない」側にいる人にとっては共感しやすいような筆致だったと思う。

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2018/08/12 00:52

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2018/09/13 11:37

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2018/10/20 17:16

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2020/04/19 18:39

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2019/01/15 21:18

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2019/01/17 07:55

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2019/02/12 17:11

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2020/07/04 01:29

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2019/04/08 10:19

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2019/06/09 01:38

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2019/10/21 22:38

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2019/10/30 20:33

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