カンヤダは「自己中」?
2019/11/03 01:35
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wordandheart - この投稿者のレビュー一覧を見る
恵比寿のマンションのエレベータの中で偶然出会ったタイからの留学生であるカンヤダに鈴木敏夫さんは何故興味を持ったのだろうか?この偶然の出会いから一冊の本が出来てしまうくらいなのだから、よっぽどのことなのだろう。それがこの本を手にとった動機だった。
タイからやってきた「自己中な」女性に鈴木さんを含めた沢山の人達が振り回される喜劇と読んでも充分に面白かった。でもやはり何と言ってもカンヤダその人から発散されるそのオーラに惹きつけられた。「自分の気持ちに素直に生きる事に命を賭けている」カンヤダには今の日本人の多くがなくしてしまった何かがある。ちなみにカンヤダは鈴木さんの身近にいる人とある共通点があるらしい。
タイの女性が外国人と結婚する事情やその背景にあることからレヴィ=ストロースの「野生の思考」まで、"カンヤダ分析"のために話は縦横無尽に広がりとても面白い。
なんか気持ち悪い…
2023/03/30 13:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
鈴木氏と宮崎氏のエピソードは興味深い。
ただ、鈴木氏の頭の中がひとめぼれしたタイ人女性・カンヤダさんの事でいっぱいなのがどうも気持ち悪かった…。
パッションの全てがカンヤダさんに向かっている鈴木氏が自分の○人を全方位に見せびらかしているようで終始薄気味悪さが拭えなかった。
無理。
投稿元:
レビューを見る
読んでびっくりしたわい。
ジブリの鈴木プロデューサーの本だし、これは相当にいいことが書いてあるのでは?と期待大で読んで……ずーーーーっとカンヤダの話!(笑)
まぁタイトルになってるので、カンヤダの話ばかりで間違いはないんだけど、このカンヤダさんも普通にわがままな女性で、魅力を感じず。
でも鈴木プロデューサーしかり、周囲の人はカンヤダさんを魅力のある人だと見ている。そこが不思議!
結局カンヤダは美人なんだろうな。だからわがままでも好かれる。
あとは鈴木プロデューサーがカンヤダを大事にしてるから、仕事上どうしても好きだと言わなければいけない周囲、って感じかなぁ…。
でも鈴木プロデューサー、エレベーターの中で見た女に一目惚れして金まであげるなんて…普通の変態ジジイっぽいよ…(苦笑)
金は腐るほどあるからいいんでしょうけど…
それで金もらって好き放題のカンヤダも読んでて腹がたつ。
そんで最後はトトロカフェだぁ!?
ジブリはオメーの私物かよ!?っていう…
鈴木プロデューサーの見方が変わった本。
そして人生は不公平だと改めて教えてくれる本。
投稿元:
レビューを見る
ジブリのプロデューサー、鈴木敏夫さんが娘のようにかわいがって面倒を見ている女性、カンヤダの物語。
カンヤダは、タイの田舎町に住む女性
女優・安田道代さん似の美人。
一人息子、母、そのパートナーおじさん、弟がふたり、弟嫁妹、祖父母。家族全員をひとりで養っている。
シングルマザー。
ファッションセンスがよく、子供の頃から下着以外服は自分で選んできた。
記憶力がよく、自分の身に起きたことは正確に覚えている。
家族のために職を得ようと日本に留学した経験がある。
友人に言わせると自己中で、わがまま。
言うことがころころ変わる。
辛抱がない。
失敗や挫折を運がなかったせいにする。
家族が何より大切。
家族を養うために働きたいという強い思いがある。
カンヤダは過去を振り返らない。
カンヤダは未来を憂えない。
常に、今ここのことに集中している。
カンヤダは自分自身のことを深く考え、理解している。
奔放でエネルギッシュなカンヤダに、鈴木プロデューサーを含め、いろんな人が振り回される。
悩んだ末に、カンヤダのそばを離れていく人もいる。
それでも、最後のページを読んだ時、不敵な表情で笑うカンヤダの姿が見えた気がした。
かっこよかった。
投稿元:
レビューを見る
恵比寿のマンションのエレベータの中で偶然出会ったタイからの留学生であるカンヤダに鈴木敏夫さんは何故興味を持ったのだろうか?この偶然の出会いから一冊の本が出来てしまうくらいなのだから、よっぽどのことなのだろう。それがこの本を手にとった動機だった。
タイからやってきた「自己中な」女性に鈴木さんを含めた沢山の人達が振り回される喜劇と読んでも充分に面白かった。でもやはり何と言ってもカンヤダその人から発散されるそのオーラに惹きつけられた。「自分の気持ちに素直に生きる事に命を賭けている」カンヤダには今の日本人の多くがなくしてしまった何かがある。ちなみにカンヤダは鈴木さんの身近にいる人とある共通点があるらしい。
タイの女性が外国人と結婚する事情やその背景にあることからレヴィ=ストロースの「野生の思考」まで、"カンヤダ分析"のために話は縦横無尽に広がりとても面白い。