独特の作風で読者を獲得している森博嗣氏の渾身の一冊です!
2020/09/15 09:37
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「百年」シリーズ、「四季」シリーズ、「G」シリーズ、「X」シリーズ、「スカイ・クロラ」シリーズなどの話題のシリーズものを次々に発表され、その独特の作風で人気を集めておられる森博嗣氏の作品です。同書は、「人は無だ。なにもかもない。ないものばかりが、自分を取り囲む―ある静かな朝、師から譲り受けた一振りの刀を背に、彼は山を下りた」という出だしで始まります。主人公であり、世間を知らず、過去を持たぬ若き侍ゼンは、自分この問いを問いかけながら、思索し、そして剣を抜いていきます。「強くなりたい!」と、ただそれだけのために生きる主人公を描いた著者渾身の作品です。
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投稿者:椿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『スカイ・クロラ』『すべてがFになる』に続き森博嗣第3作目。前2作に比べてダントツに面白い。文章の紡ぎ方とか雰囲気は『スカイ・クロラ』に似てるかもしれないけど、本作のベクトルは前向きで活力に満ちてると個人的に思う。主人公ゼンがまっさらなのが鍵なんだろうなあ。最初から最期まで美しい文章でした。森さんらしい作品。
語り口は、スカイ・クロラシリーズとよく似ている。
2021/11/07 10:38
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
静かで淡々とした語り口は、スカイ・クロラシリーズとよく似ている。しかし主人公の造形は純真でひたむきでしかし冷静で というように描き出している。世を諦観しているようなスカイ・クロラの登場人物たちとは、その点で大いに異なる。私としてはスカイ・クロラの登場人物のほうが面白く感じるが、この作品の主人公の造形もそれはそれでいいな と感じる。
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読みたかったと思っていたシリーズの文庫化。単行本の装丁もスカイクロラシリーズみたいで好きだったが、今回は文庫で。年々読書の時間が少なくなってきているので文庫で待てばいいかなと。読んだら感想を
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ジャンル分けされるなら「時代小説」という部類になるようやけど、個人的には確かに舞台は侍とか剣にまつわってるけど、時代小説というよりは、やっぱり森博嗣の世界観でどこかミステリーに通じる雰囲気のある小説と感じた。
ゼンと呼ばれる侍(?)が、剣一つで育った山を離れ、師の元を離れ、世界を旅していく話。
独特の淡々と話が進んでいく感じや世界観が深く語られない感じはやはり森博嗣の小説といった感じで、個人的には凄く良かった。
読んだところ、まだ序盤といった感じで、続編が楽しみ。
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英語の題名で、侍の話。え~~~っ と思ったけど 結構しっくりくる。不思議。
自分の事を 考えて 考えて 考えている ゼン。
分からないことは誰にでも素直に尋ねている。
彼が知っている言葉で考えているので一緒になって、あーでもないこーでもないと考えてしまう。
なぜ 侍なんだろう。命の事を考えるには武器を持って歩いている人のいる時代の方がいいから?
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剣の達人の元、世間知らずながらも凄腕に育った青年の旅立ち。
人間的成長記録。
まぁ、雰囲気を楽しむ本です。
(刀語と比較しないように)
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森博嗣のイメージとは大分違う時代小説。
現時点ではまあまあというところですが、徐々に面白くなっていきそう。
続編も出ているそうなのでのんびり文庫化を待ちます。
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久しぶりに森博嗣。
思考を続ける主人公。考えて考えて、気付く。驚き、喜ぶ。
そして世界の見え方まで変わってくる。
ああそうか。自分と似ている。
だから自分は森博嗣が好きなのか、と気付いた一冊でした。
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ちょっと不思議な静かな物語。人生観、死生観について考えさせられることは基本的にはイヤではないけど、今はちょっとつらい。ストーリーとしては序章、というかんじでこれからゼンがどんな風に変わっていくのか、あるいは変わらないのか、など楽しみではある。
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文庫版が出たので購入、森博嗣の『ヴォイド・シェイパ - The Void Shaper』
理系ミステリー作家と言われる森博嗣の新しい物語は、なんと【時代小説】だった!!
・・・て驚きがあるんだけど、やっと文庫版が出て来てくれた。(単行本でははや3巻が刊行されている。)
『スカイ・クロラ』のときのような静けさが漂っている。
師を失い、山を下りた世間を知らぬサムライの強さを求める旅。
各章の冒頭には新渡戸稲造の『武士道』の英語版と日本語翻訳版が掲載されている。
文庫版解説は書評家 東えりか による。
次巻は、『ブラッド ・ スクーパ - The Blood Scooper』
第3巻は『スカル ・ ブレーカ- The Skull Breaker』
文庫版が楽しみだけども、単行本のカバーは森博嗣が指定してデザインされたもののよう。単行本、買っちゃおうかな・・・(*´∀`*)
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【内容(amazonより)】
人は無だ。なにもかもない。ないものばかりが、自分を取り囲む―ある静かな朝、師から譲り受けた一振りの刀を背に、彼は山を下りた。世間を知らず、過去を持たぬ若き侍・ゼンは、問いかけ、思索し、そして剣を抜く。「強くなりたい」…ただそれだけのために。
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【目次】
Prologue
プロローグ
episode 1: Searching shadow
第1話 サーチング・シャドウ
episode 2: Spirit in metal
第2話 スピリッツ・イン・メタル
episode 3: Source of naught
第3話 ソース・オブ・ノウツ
episode 4: Another shape
第4話 アナザ・シェイプ
epilogue
エピローグ
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若き侍は問う。強さとは。生とは。
単なる時代小説では無くこれは、まるで哲学だ。
自分の生い立ちを一切知らない若者、ゼン。物心がついた時から既に剣豪のスズキ・カシュウの元で育ち、周りとの交流は一切無く、ゼンの世界の全てはカシュウ。と、山や川の大自然だけがゼンの世界の全てだった。そう、カシュウが亡くなるまではー
ゼンは世間というものを一切知らず、自分というものが何者なのかも一切知らない。真っ白な心で、だがしかし黒を白と言われても信じる、というような間抜けでもない。
世間から隔離された環境にありながらも、善と悪の見極めが出来るのは、やはりカシュウの指導の賜物ではないだろうか。
善と悪。名前もゼンだな…などと思いながら苦手な時代小説を読み進める。
カシュウ亡き後、教え通りに山を降り、村を訪ねるゼン。初めて見る物、初めての人との関係性。自分は知らないのに、相手は剣豪カシュウの弟子の自分を知っていて、手合わせを申し込まれたりして、戸惑うゼン。
ゼンは侍で、侍イコール人斬りのイメージなのだけれど、ゼンには戦わずして済ませたい気持ちが大きい。
それはやはり自分の強さを無意識に認識しているからだろう。人を傷つけたくない、殺したくない思いが強いのか、はたまたいかに戦わずに済ませるか、のカシュウの教えが思いとどませているのか…
若き侍ゼンは生きるとは、強さとは何か、自問自答を繰り返す。しつこい位に繰り返す。まさに哲学だ。
生きるとは何か、なんて考えても答えなんてない。考えすぎると変な宗教にハマっちゃうよ?と心配になる。
生きるとは、つまりは寝て食べてセックスして…要は本能的な欲求を満たす為だけ。その為だけに人は生きてるんじゃないかな、と思う。
欲求に正直すぎるのも如何なものかと思うけど、基本人間とは何かしらの欲求がないと生きていけないのではないだろうか…
だからあんまり悩むなゼン、と言いたい。カシュウも言ってたでしょ?お前は考えすぎる、と。
考えすぎるとロクな事がないんだよ。行動の妨げになる。もちろん考えなさすぎないのもダメだけど、必要な事、大切な事は考え無くても身体が勝手に動くものです。
シリーズ物の一作目なので、あまりストーリーに進展が無い。ゼンの生い立ちの秘密(まあ大体予想は付くけど)や、仲間と呼べる人物も登場しないし、何か物足りない…もう終わり?みたいな感じで次を読みたくなるのは、まんまと森博嗣さんの策略に引っかかっているのでしょうね。
気長に若き侍ゼンの行く末を見守るとしましょうか‼
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RPGをやってるかのような本です。
Lvはそこそこ高いけど、経験値が0の主人公の成長の物語だろうか。
ところどころに入ってくる、イベント戦闘のような場面の臨場感ハンパない!!
続編が楽しみな一冊です。
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http://kumamoto-pharmacist.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-e111.html
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興味深かった。ゼンは一人禅問答をしているよーな、哲学してるよーな。ゼンは禅なのかな。次巻も楽しみ。文庫になるの待ち切れるかな。