紙の本
なかなか、声にはだせませ。
2020/02/12 13:47
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投稿者:秋田讃歌 - この投稿者のレビュー一覧を見る
良く調べたもんだ!
小生の田舎の「***」も、ちゃんと合っていた!(少し他と違っていたのに・・)
昔、九州の人から教えて貰ったのも、ちゃんと合っていた。
なかなか、他の地方にも聞けないので・・・ 面白かった。
紙の本
意外といえば意外
2019/07/06 18:23
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投稿者:とも - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルに猥語が躍るか、実はこの本、れっきとした「日本語探求書」であり、いわば学術書なのだ。
筆者はあの「探偵ナイトスクープ」のプロデューサーでもあった松本修。
猥語の探究というよりも寧ろ、猥語を入口に方言の成り立ちにスポットをあて、日本語のルーツを探求する点がとても面白く画期的である。
テレビ番組が切っ掛けではあるが、猥語はテレビでは扱えない。だからと言って切り捨てる事もなく調べていくのだが・・・。
一通り出来上がった資料をもとに、相談を持ち掛けた相談者を訪ねる。相談を請け、20数年の時が経っていた。
言葉のルーツを辿ると、日本の民俗を倣っているような感じもする。
資料、引用した冊数だけでも下手な学術論文よりは多いのではないか。辞書辞典の類いだけでも30数冊、論文や書籍は100冊ほどである。ここまでくると「学術書」として扱っても間違いではなかろう。
同氏が書かれた「全国アホ・バカ分布孝」も読んでみたい。
紙の本
「探偵!ナイトスクープ」の幻の企画が本になって甦る!
2018/10/23 12:34
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投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
オマ◯コ、オ◯コ、チ◯ポなど、日本全国にわたる女陰語、男根語の歴史とその分布の謎に迫った民俗学的学術本!ともすれば、なんて生やさしいレベルではないタブーによって、口に出すことを憚られてきた性器の名称が、実は下品などころか…。こんな研究は、言語学者の誰もがやらなかった!しかし、読み終えた後には、感動すら覚える不思議な本である。「探偵!ナイトスクープ」の幻の企画が本になって甦る!著者は同番組の生みの親。
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<目次>
第1章 東京での「おまん」の衝撃
第2章 「虎屋」の饅頭へのあこがれ
第3章 「チャンベ」「オメコ」らの愛すべき素性
第4章 女性の心に生きる「オソソ」
第5章 琉球に旅した『古事記』の言葉
第6章 「チンポ」にたどり着くまで
第7章 「マラ」と南方熊楠
第8章 女陰語の将来
第9章 今までの「おまんこ」研究
第10章 「まん」を生きる人生
結びの章 花咲く京の春の大団円
<内容>
『全国アホ・バカ分布考』で有名になったTVプロデューサー(「探偵!ナイトスクープ」が有名)。最初に載っている女陰・男根全国分布図が秀逸。そして本文を読むと、この女陰・男根語をきちんと研究した学者がいないことに驚く。言語学者の中には、いまだにタブー視されている様子なのにさらに驚く。論文とエッセイの中間の形式なのもわかりやすい(時々筆が滑り、脱線するところもいい)。分厚い本(新書版で356ページ)だが、いっきに読める。
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2018/10/6 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2020/3/23〜4/4
探偵ナイトスクープ発で絶賛された、「アホ・バカ分布考」の仕掛け人、松本修氏の眼の眩む様な努力の結晶の第二弾。男女性器の呼び方もみごとな周圏を描いていたことには驚かないが、その呼び名のルーツを探る氏の執念に脱帽。素晴らしいお仕事。
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奇書。奇跡の書。庶民の日々の暮らしに一大エンターテインメントを見出す「探偵!ナイトスクープ」を作り上げたテレビマンであり、番組始まりとはいえ「全国アホ・バカ分布考」という前人未踏の日本語研究を成し遂げた学者であり、圧倒的に女性礼賛者である独身男が、成し遂げたテレビでは放映出来ない、女性器と男性器の名称を巡る愛と論理と批判と情熱の一大論考です。本文に入る前の女陰全国分布図とその裏の男根全国分布図で鮮やかに結論としての方言の「周縁分布」が提示されています。その上で最初から過剰に溢れまくる著者の個人的体験と著者の人生そのもののネットワークと徹底的な語彙サンプリングと怒りの文献検証・学説比較に圧倒され、緻密な論文というより濃厚な演出に辟易もするのですが、これはロジックというよりパッションをベースにした番組なんだ、と思えばいいのか!と思った途端、無茶苦茶、面白くなりました。人によっては蛇足と言われる最終章にいたっは音楽まで聴こえてきたような気持ちになりました。「♪この世に愛もて 生まれし花 どの花劣らず 生命に満ちて 真白き花も ピンクの花も 一生懸命 今こそさこう女の誇りを 清しき胸に 永遠に輝け 蒼穹の果てまで この世にまたなき 美しさ♪」女性が女性器の名前を卑屈にならずに愛おしく口に出来る大らかな性の肯定。逆に言うと女性器を暗くて奥の方に隠しこんだ明治以降の男性中心の性の世界への怒り。学者でも素人でもなく、女性に永遠の情景を持つジェンダーから離れた男性にしか持ち得ない感情、それがこの奇書のエネルギーです。
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人気番組「探偵!ナイトスクープ」のプロデューサーだった松本修氏が番組では、放送禁止コードに引っかかるため残念ながら取り上げられなかった女陰・男根に関する日本語について全国分布をまとめたものです。新書なのですが、学術的にもきちんと調査されていて日本国民必読の内容です。松本氏の文章もどこまでも紳士的で好感が持てます。卑猥・穢れ・下品・変態などの負のイメージが強い言葉ですが、ルーツを辿れば気品のある素晴らしい言葉でした。
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あの「アホ・バカ分布考」の探偵ナイトスクープ松本さんが、同じく投書をもとに男根と女陰の名称を調べたという大作。
いやいや、文化人類学ですよ。民俗学。アホ・バカと同じように、京都を中心とする同心円で言葉が伝わっていくということと、性がタブー視され言葉が秘められること、いろんなテーマが含まれています。
放送禁止用語になって、番組で取り上げられることがなかったのが残念です。
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筆者のあふれるばかりの思いが詰まった一冊。楽しく興味深く読ませて貰いました!
「オソソ」は確かにイイなぁ…。
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読んでもモヤっとするだけ。
無駄に会話シーンの再現が多く、本の厚みは即ちこの会話シーンの無駄な内容で膨れ上がっただけのものだとしか思えない。
肝心な語源の説明などになると筆者のコジツケや「そうであって欲しい願望」、ほかにも、私はこっちの方が好きだからこうでしょう、みたいな意味不明な理由で説明をまとめ、取材や調査の背景にあった個人的な交流や思い出を美談的にケツに付け足して色を添え、終わり。
これで1100円税抜。
「そこのあなた!ニヤけてないで。」(本帯)
いやいや、全く面白くなく、ニヤけるポイントがみつからない。
「本書はまことの学問です。」(本帯)
学問かじった素人のエッセイにしか思えない。
学問やと言う割に、冒頭部でしっかり自分の業績自慢、終いには方言研究の徳川先生と交流があると言い出したかと思いきやまさかのダメ出し。
大学で講義受け持った時に誰それさんを讃えました、ってあなた何様?
勘違いさんの勘違いな本。
可也頑張って読んだが、最後まで辿り着く気力なく、売却。
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女性器と男性器の呼び名の所以由来を日本霊異記をはじめとした膨大な資料の中から読み解いていく。
とりわけ「まら」が仏教語源かどうかについての考察はスリリングで、古典にあたって間違いを修していく楽しみを味わえた。こういう発見や論理的展開があるから批評や研究というのは楽しいんだよなぁ、ととみに思う。
しかし、サービス精神だかなんだか知らんけど、最後のグランドフィナーレは要らんですわね。
作者本人も不安になったのか「いいと云ってくれる人もいた」みたいな言い訳を試みてはいるが、そんなに不安やったら最初から載せなんだらええんのに、と思う。
だがまぁ、こればっかりはニンの問題なのでしようがない。これだけの大仕事だという点を評価したい。
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ネタはおもしろいが、若干くどい。
遠回りした文章の面白さはあるが、冗長な感じがしてあんまり好きじゃない。
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2/18は「方言の日」
放言の収集・分析・検証によって、学術的レベルで隠語を突き詰めた一冊。
新書大賞2019、19位!
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始まりは23年前のナイトスクープの依頼、性器の呼称について大真面目に分布図をまとめている本です。まさかの350ページです。
女性のは放送禁止用語なんですね。男性のはいいのに。
オメコやマラは聞いたことあるけどホト、マンジュー、ボボ、ヘノコ、カモ、シジとか聞いたことなかった!
饅頭とか辺野古とか…
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興味本位で読んでみたが、実に学術的に素晴らしい仕事で、圧倒されることになった。各地の方言を採取しそれが京を中心に同心円状に分布している事を示すことによって、元々時代ごとの御所や宮中での高貴な女房言葉だった可能性を論じている。この論考は調査結果と数多くの文献をベースにしているので説得力がある。
また、広く流布されているマラの梵語説は、実は証拠を見出せず、それらを無批判に取り入れている言語学・民俗学の有名人にも容赦なく批判を浴びせている。このような分野をあまり真剣に論ずるつもりがなかったのだろうと!
最後は筆者の夢想による大円団が描かれるが、人によっては余計と感じる向きもあるようだ。ただ、私はこれで、この著者がTVの世界出身であった事を思い出させるのである。