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この本が面白かった人は、ぜひ「深い河・辻火」も読んでください
2020/01/31 21:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この連作の中には、私も感じたことのある感覚、思いが書き込まれている、たとえば、主人公が自分のしていることにすべて覚めたような感覚が、入り込んでくるがあることとか、登場人物の一人が「人はいくら親子でも、けっして手が届かないものがあるんですな」と語ったり、主人公が孤独な状態にいると、まるで深い井戸の底に嵌ったように、抜き差しならない感覚に陥ると考えたりとか。もちろん、私はこの小説の登場人物のように深い悩みを抱え込んでいるわけではないのであるが。作者の作品は「深い河・辻火」を読んでいらいなのだが、この人のさりげなく人間の内面をさらけだしてしまう手法はさすがだ
海図
2023/04/08 18:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
四十代の物書きの男と、年の離れた女、その女の父で戦時中の海図を家に飾り続けた男を中心に物語が進む。人を愛しつつ、いかに自立するか(もしくはいかに自立できていないか)ということが多く描かれていて、面白かった。
解説で、一人称が省かれた一人称視点と書かれていて、そこが読みやすさにつながっているのかと思った。
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