幕間まで怖い短編集
2019/02/21 03:57
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
6作のホラー短編。どれも怖かったです。それぞれが独立した話であるものの、それを間に『幕間』の話を入れることで見事につないでいて、これがまた怖かったです。短編の中でも怖かったのがやはり『死人のテープ起こし』と最後の『すれちがうもの』の怖さは秀逸。特に『すれちがうもの』は怖過ぎて鳥肌が立ちました。いやー期待どおりで、ほんとに良かったです。
ホラーが好き、と言って
2019/08/31 09:46
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投稿者:mino - この投稿者のレビュー一覧を見る
すみませんでした、という感じ。
怖すぎます・・・
夜中、雨の日、一人の時に読むのはおすすめしません。
夜には読まない方が良いYO!
2019/06/27 23:41
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投稿者:たけとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
無茶苦茶怖いので、そういうのが読みたい人にオススメ。今までの作者シリーズとは違って、実話怪談風なせいで現実と虚構の境界が曖昧になってかなり怖い。いや収録されてる話も怖いのですが。特に「すれちがうもの」がひえってなりました。あと同時期に後から出た「黒面の狐」の方を先に読んじゃったんですが、そっちのメイキング的な話が出てくるのと、作者の執筆状況が把握できて、そちら的にも面白かったです。しかし「渋谷の西武に入っている紅茶専門の喫茶店」は自分も愛用していたんですが(紅茶の美味しいお店認定証があったはず)、無くなっちゃったんですよね…。そしてその後にできたお店もなくなって、次の次くらいのお店になっていたり…(でも相変わらず打ち合わせには便利)。
ちなみに文庫本だと終章に加筆されているんだけど、「高いし場所を取るのもわかるけど、単行本が売れないと文庫化もしないし作家さんも次が出せなくて廃業になるよ」ってところはホントにサーセンってなりますね…(そっと目をそらしながら)
おすすめ実話怪談です!
2019/03/23 00:54
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投稿者:だっくす - この投稿者のレビュー一覧を見る
三津田先生の『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』が好きで、こちらの『怪談のテープ起こし』も拝読しました。相変わらず「自分の身にも起こりそう」と思わされてしまう怖さ……!文庫化にあたって加筆されたという部分も秀逸。実話怪談好きの方はぜひ読んでください。
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2016年刊行の単行本を文庫化。
著者と同名の主人公を配した実話怪談風ホラー短編集。
表題作にもなっている『怪談のテープ起こし』が一番好きだ。ややSF風味のある『屍と寝るな』もなかなか。
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単行本は図書館で借りたので、文庫化してようやく手元に。……すいません、次はちゃんと単行本を買います。
ラストのテープの意味は、少し考えましたが全く分からず。ネットで調べても、誰もまだ解けていないみたいです。止めようと思って別のことを考えても、どうしても頭から離れてくれません。作者の忠告に従って止めたほうが良さそうです。でも、頭から離れない。
何の気なしにめくった帯の下に、黄色い長靴が見えてどきりとしました。
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三津田作品はこういう実話的な味付けでいっそうイキイキする。なんとなくうやむやな感じが余計に怖くて好きです。
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本当に起きた事なのか創造なのか。怖くて一度本を閉じてしまった。怖いもの見たさでもう一度本を開く。怖い話の間に編集者の舞台裏の話が挟まれ、更に現実味を帯びるこの物語。怖くて面白い。自分の身に何も起こらなければ……。
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・隧道(ずいどう)地中に掘った、墓室に通じる通路。
・森閑(しんかん)物音が聞こえずひっそりとしているさま。
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現実と虚構が入り混じる三津田さん短編ホラー。
テープの自殺者たちが最後に見たものは?麻衣子が袴谷夫人に感じた歪さの正体は?目的や意味がわからないまま進んでいくのだけど、そこを考え出すとキリがなくて引き摺っている自分にハッと気づいてまた怖さが増す。サラッと読んでサラッと忘れるに限るな。忘れた頃にまた読むんだろうけどw
わけのわからん石を押しつけられる「集まった四人」と正体不明の何かが近づいてくる「すれちがうもの」がイヤ~な怖さ。
水遊びや水を注ぎたがったり、子どもが水に魅入られるのも何かしらの魔力だろうか。
それはまぁ考えすぎだろうけど。
「屍と寝るな」で久々に洋画『スケルトン・キー』を思い出した。途中で眠くなったりもしたが、同じネタでもそちらの方が最後にゾゾ~ッとトリハダ。
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期待通りの不気味さだった、さすが三津田先生!
「怖い話を聞きとったテープを起こした話」という縛りがまず不気味。それぞれの短編自体の恐怖度はそこまで高くないものの、幕間がすごく良く作用していて、このまま読んでいたら何か起こってしまうんではないかという、じわじわくる恐怖がある。特に「死人のテープお越し」「集まった四人」「すれちがうもの」は、怪談特有の不条理さと現代感が怖かったなあ。三津田先生の現実に及ぶ危険というメタ感も、大好物だった。
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この作家さんめちゃくちゃうまい、怖さの語り口調が。
怖かったのは『幕間』ですねー。時任って編集者の話が怖かった!!
ヒトガタのものはやはり怖い。
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いままで、この作家を手に取らなかったことを後悔するくらい、良い作品だった。特に冒頭の「怪談のテープ起こし」の不気味さで、一気に作品世界にのめりこんでいった。とにかく描写力が巧みな作家で、他の作品も追いかけたくなった。
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一人暮らしだから読んだの後悔しちゃう怖さ 晴れててよかった
短編だから読みやすくて一気読みした
お気に入りは「集まった四人」
「序章」「幕間(一)、(二)」「終章」
事実なのかフィクションなのかわからないけどだからこそ一番怖く感じた シャワー浴びてる時に思い出したく無い
順番通りに読んだからこそ積み重なる怖さがある
「死人のテープ起こし」
まさに実話怪談って感じの怖さ、答えのなさがいい
終章である程度回収してくれるからお得な感じがする
「留守番の夜」
サイコホラー
緊迫感のある描写に読んでてドキドキしたしお話としても面白い
「集まった四人」
これが気に入ったのはこの世ではないとこと繋がっちゃった感じが一番あるから
身近さが他より薄いのもお話に没入しきることができた要因だと思う
「屍と寝るな」
他とちょっと毛色が違うように思える話
鹿羽さんと寝てはいけないのならお母さんは…って気付けるかどうかが怖さの鍵かもしれない
「黄雨女」
一人暮らしで後悔した話一つ目
黄雨女の顔想像するだけでちょっと背筋がゾクゾクする
「すれちがうもの」
一人暮らしで後悔した話二つ目
怪異が人に感染可能だってわかるタイプの話怖いです
一番身近な感じがして自分だったら…って考えに囚われて大変だった
「もあぢろびぢうぢなまばぢま、づめねぢぬんねがう」の意味がわからない…
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安心のおもしろさ。
本編に入る前の編集者時代の話や関連した作品紹介がこれまた読んでいて楽しい。
どれも怪談らしい怪談。読んでいて一瞬ヒトコワか?という思いがよぎるが、ちゃんと超常的なオチで安心。
幕間を含めてすべての作品がお気に入りです。
大満足な1冊でした。