紙の本
本格でありながら、小説としても素晴らしい
2024/02/16 16:24
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投稿者:栄本勇人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
しっかりと構成された物語は、ちりばめられたピースがはまり美しいラストを迎える。やや冗長であるとの評価も分からなくはないが、全体の評価を大きく損ねるものではないだろう。著者の他作品が復刊されることを期待する。
紙の本
それなりに面白かったが、けっこう散漫な作品
2022/10/23 02:51
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投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る
着想とプロット、生と死をめぐる考察、全てのピースが回収されてしっかりと嵌まる大団円部分など、「(本格ミステリを)殺そうと思った。抱きしめて殺そうと思った」(391頁)という作者の気宇が見事に果たされた一作。しかし一方で、「死者の蘇り」という前提が、ある種、ルール無視というか縛りを壊し過ぎというか、読み終ってみると却って物語全体としては散漫な作品だったなぁという印象がある。ただ、ミステリー史的には間違いなく押さえておくべき作品であろう。なお、解説を書いた遊井かなめ氏はこの作品を「十歳の頃から通算で百回以上」読んできたとのことだが(同頁)、これには驚愕。
紙の本
めんどくさい
2022/01/28 15:31
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロジックとしては完全に成立してるんだろうけど、
読んでて面倒くさい。
根本的に面白くないんだよなあ。
自己満足な感じ。
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新装版で復活。
確かこれだけは昔読んだ記憶があるのだが、別の本だったかもしれない……。
何を書いてもネタバレになりそうなので内容への言及は避けるが、面白いので皆買うといい!
光文社文庫で纏めて再刊されるようで、そちらも楽しみにしている。
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そうきたか!っていう意外性にやられた。
動機がかっ飛んでて、ポカーン。
はー、そうでしたか。
はー。
そんな感じでした。
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この作品を余すことなく楽しむには私の知識量が少ないんだろうな、という小ネタ?的なのは感じた。
本質は多分あと何回か読まないとちゃんとした感想に至るほど理解出来ていないと思う。それでもグリンは好きだし、キリスト教系の学校に行っていたので聖書はとりあえず読んだことはあったし(章節を表しているのに気付かなかったのは本当に悔しかった)、生屍複雑になるのは予想してたけどなる程と思えたし、何よりもピンクの霊柩車で帰ってきてピンクの霊柩車で出ていく、きちんとまとまって終わっているのが嬉しかった。
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死者が甦るという現象がアメリカの各地で発生したことが主軸の舞台となる特殊設定ミステリ。最初は設定が突飛すぎて読もうかどうしようか悩んでいたのだが、いざ読み進めてみるとこれが滅茶苦茶面白い!死んだ人間が甦るわけだが、死者には死者なりの悩みや葛藤がありそこには勿論生者の思惑も絡んでくる。途中まではしっちゃかめっちゃかの乱痴気騒ぎの無礼講パーティーという有り様で、この五里霧中状態にどんな収拾をつけるのか気になって気になって頁をめくる手が止まらなかった。そうして最後に告げられた犯人の名を示す手掛かりは、きちんと作中に散りばめられていたのに全く気付かなかった。うーん、見事にしてやられた!でもこの感覚が最高に気持ちいい!
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名作と聞きつつ、中々機会がなく読めていなかった作品。自分には合わなかった。アメリカが舞台で登場人物の名前が覚えきれず、読むのに疲れてしまった。
謎解き解決からラストシーンに向けてはかなり疾走感があるが、そこまでが長い。また、生者の世界で死者の考えに想いを馳せないと、それぞれの考えが理解できず、真相にたどり着くのは難しい。
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わたしは上下巻に分かれていないやつを読んだので、まとめて下巻の方に感想を書きます。正直、謎解きはすごく面白かったですが、あまりにも長すぎて読み切るまで時間がかかり、登場人物も途中でわからなくなったりと結構混乱してしまいました。私が過去に読んだ作品の中ではトップレベルに長かったのもあり、読みなれていなかったのも原因の一つかと思います。
ただ、世界観は独特で、舞台は葬儀屋なのに何故か重苦しくなくポップに描かれている印象を受けました。長いのは長いですが、最後の方は疾走感もあり一気に読みました。読み終わったあとは余韻も強かったですが、達成感がひときわでした。