てっきり三国時代の話かと思っていた
2020/04/26 17:33
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投稿者:ライサ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレなし、と書いているがやっぱりネタバレはしている
そして自分はキングダム自体を全く読んだことなくてっきり「三国時代」の話かと思っていたら始皇帝の話だと
読むほど「こういう人だったから三国時代や現代の中国につながる◯◯があるのか」と納得できるのは確実
漫画を基にした歴史本の中で数少ない名作の一つ
キングダム知らない人にも
2024/07/04 23:02
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
秦の始皇帝というと、誰でも歴史の教科書で習っているので知ってます。でも、キングダム、は、知らないという人にオススメします。キングダムは、アニメだから、漫画だから、と避けている方、これを読んでみてください
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルのとおり、コミック「キングダム」に則った、中国「秦」帝国の解説。内容は良いと思いますが、あいにくキングダム未読のためイマイチ共感できませんでした。
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以前、著書『三国志』(中公新書)を読み、その論理的な歴史解釈に惹かれた。本書は秦の始皇帝による中華統一を中心に据えて、それ以前とそれ以後の国家社会の変遷を辿っており、それぞれの政権の統治形態を分析してそこに明確な相違を見出している。なぜ中国は始皇帝の中華統一以来ほぼ一貫して(現政権まで)統一形態の崩れを見ない稀有な国家であるのか、というのが著者のテーマであるが、その分析による解明は十分納得できる。タイトルに「漫画『キングダム』で解く」との記述があって懸念したが、まあ、”刺身のつま"程度で邪魔になるほどではなかった。
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漫画『キングダム』はおまけ程度で、現在まで繋がる中国の政治システムの歴史解説がメイン。
ただ、これまで文字の上でしか理解できなかった中国の歴史が、漫画の引用によりビジュアル的なイメージと結びついて、より深く理解できた。
儒教に関する認識が、私の思っていたものとは少し違うと感じた。というか儒教は歴史が長すぎて、資料も多いため、全容を理解している人はいないのではないだろうか。
一般向けの新書だからだろうが、参考文献一覧がなかったのが残念だった。また史実に関わる部分は、できるだけ注をつけて欲しいのだが、全くなかったので残念である。
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かの春秋戦国時代に、なぜ中華は「一つになりたがっていた」のか、他の6国ではなくなぜ秦国が統一を果たせたのか、その答に迫る内容の一冊で、キングダム好きとしては興奮しきりで一気に読み終えた。
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映画キングダムを観て、この時代のこと知りたくなったので購入。キングダム要素はあまりなく、わりと 中国がなぜあんな広大な土地と人民を統一できてるのか みたいな話が多かったかなと。嬴政(始皇帝)はカリスマ性と先見の明はかなりあるけど、厳しすぎた&時代が追いついてなかったんだなあ。
ただ、わたしはもっと戦国時代について知りたかったから、別の本を追加で読もうかと。あとキングダム、、、手を付けるか...
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漫画『キングダム』と映画化により、中国の春秋戦国時代に興味がわき、偶然見つけた一冊です。
当日の歴史を振り返りつつ、なぜ秦が中華統一できたのか、そしてその後の歴史の中で何度も統一国家が生まれた遠因に、秦のモデルを参考にしていた、という内容です。
漫画だけではつかみにくい歴史の流れを分かりやすく解説しつつ、時折漫画の実際のストーリーを参考にしているので、非常に分かりやすい構成になっています。今後も漫画も含めて楽しみたいと思っています。
▼人類史上、中国ほど何度も統一された国はほかに存在しない
→その淵源は、初の統一帝国・秦にある
→秦の後に興った漢の時代に、「古典中国」ともいうべき国のモデルができあがった。以後の統一国家はその規範を参照し続けたために、国の骨組みは変わらなかった。
▼古典中国の特徴
①大一統
「統一を大(尊)ぶ」、中国は統一しなければならないという意識。強力な異民族が周囲に存在していたため、分裂していては、対抗できない。
②華夷秩序
大一統の範囲を決めるもの。
③天子
▼儒教の経義に基づいた漢の「古典中国」モデルは、中国大陸で何度も参照され、再生していった。中央集権による完全縦割りの官僚制度は国家の基本形として定着し、儒教は中国の国教として政治、社会の指導理念となる。現在にいたるまで中国では学術、思想などあらゆるものが儒教によって規定されている。
<目次>
第1章 『キングダム』前夜―春秋戦国時代はなぜ550年も続いたのか?(『キングダム』以前の歴史 周~春秋戦国時代
氏族制とはなにか)
第2章 法家と秦の大改革(秦の歴史1 起源から変法へ
商鞅の変法)
第3章 中華統一と空前の権力(秦の歴史2 「戦神」昭王と始皇帝
秦帝国の中国大陸統治)
第4章 始皇帝はなぜ儒家を憎んだのか(奇妙な儒家)
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キングダムを読んだあとだったため、場面を思い浮かべながら楽しく読めた。
秦という国の思想、仕組みは本書によって理解を深めることができ、知見の乏しい自分でも参考になった。
もう一度キングダムを読み直したくなった。
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秦の始皇帝は、項羽と劉邦の最初に出てくる「悪い人」のイメージしか持っていなかったので興味深く読めました。確かに世界史を学ぶと中国史は謎でしたね。
あれだけ大きな土地に、様々な文化を持った人や国がありそれを統一していくためには、どんなに理にかなった方法であっても、短期間で運用することは困難であり、秦朝が短命に終わり、それを上手く消化した漢が長く続いたと言うことも面白いところです。
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キングダムファンにはたまらない一冊。
秦がなぜ中国統一できたのか、その素地となる部分の法家思想などなるほどと納得。
そして秦をはじめとして、基本的には常に中央集権体制をとってきた中国という特異性、そして最後のほうにあった現代のデジタル社会についての記述など、非常に興味深かった。信賞必罰の思想が根深く分化として刻まれているからこそ、スコアリング社会が成立しているという指摘は面白い。もちろん中国の現在のデジタル化、データドリブンな社会はそれだけで成り立ったものではないと思うが、秦からはじまる歴史的背景も確かに一要因にあったと思うと、歴史を振り返ることの意義や楽しさを感じられた。
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キングダムで嬴政が法によって中華を統一すると言った辺りから、中国の歴史に興味を持って購入。
キングダムキャラの史実コラムが面白かった。
法家、儒家が現代中国の在り方にどのような影響を与えているのか少し分かった気がしました。
秦があの時代に成し遂げたことは、先取りしすぎて時代が追いついてなかった、ってことなのでしょうか。
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儒家、法家の違いを背景に、中国全土を広く席巻した統治のための基本思考がよく分かった。
基本的にはそこから大きな変化があったわけではないので、現在の中国のメンタリティを学ぶのにも非常に有用な書であった。
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春秋戦国時代以前の殷周時代から秦による中華統一までの、現代に繋がる中華思想の根底を分析した新書。『キングダム』はやや後付けの宣伝口実感があるが、事前に本書を読むと『キングダム』の時代背景や文化背景が理解できてさらに楽しめるのは間違いない。
秦の嬴政が唱えた「法の下の中華統一」が商鞅の法家を軸にした大改革であり、それまでの儒教のマトリョーシカ型ピラミッド構造つまり氏族社会に対する挑戦状でありイノベーションであったとする見解が面白い。これを読むと秦の中華統一思想や『キングダム』の6カ国合従の背景など、歴史の深みを一層味わえる。
漫画内のキャラクターは化け物級の登場人物だらけだが、史実を基にしたモデルがおり人物描写はそう外れていないというのが面白い。『キングダム』作者の原泰久氏の文献読み込みに驚かされるとともに、豪傑たちが群雄割拠した春秋戦国時代おそるべし。
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キングダムという漫画を介して、秦国が中華を統一するに至った理由から、その後の中華の政治的な歩みについて考察した本でした。
秦は従来の氏族制度を否定し、法家思想を導入することで徹底的な法治国家を築き上げた。
キングダムを読んでから本書を読むと、時代背景が理解でき、よりキングダムを深く知ることになったので良かったです。ただ、本書後半は、秦滅亡以降の話題になったので、必然的にキングダムに関連した話題が少なくなってしまったのが残念でした。
改めてキングダムを読み直したくなりました。