雨の科学 みんなのレビュー

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投稿者：岩波文庫愛好家　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

雨の正体は雲の中にある氷粒子だったという事は初めて本書で知りました。つまり氷な訳です。また、積乱雲と言えば凄まじい雨をもたらしますが、積乱雲に限らず、抑、雲の中に何故あれ程の水分が貯蔵出来るのかが本書で解りました。それは雲自体が我々一般の人が恐らく想像するよりも超巨大だから可能だ、という事です。一般的な雲は横の大きさですし、積乱雲に至っては縦方向の高さです。キロメートルという単位なんです！そりゃ水分をそこに備蓄できるわ。
　他にも興味深い内容が満載です。最後には地球温暖化に関する雨との関連話で環境にも言及されてあります。梅雨のこの時期に、晴耕雨読でいかがでしょうか。

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投稿者：ちこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、私たちには何気ない「雨が降る」という現象を科学的に突き詰めて、そのメカニズムを分かり易く解説してくれる一冊です。同書を読むことで、「なぜ、雨は滝のようにつながって落ちてこないのか？」、「雨粒はどんな形をしているのか？」、「雲粒と雨粒の境目はどこにあるのか？」、「雨が降りやすい雲と、降りにくい雲の違いとは何か？」といった素朴な疑問が解けてきます。内容構成も、「1 地球に降る雨のミクロな特徴」、「2 雲の組織化」、「3 雨の気候学」という3部構成になっており、非常に読み易く、理解しやすい記述となっています。ぜひ、雨を科学してみてください。

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投稿者：Koukun　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

著者が自ら描いたイラストの力を活用し、雨や雲の振る舞いをわかりやすく表現している。特に積乱雲や集中豪雨 スーパーセルなどの解説は新鮮であった。文章も平明で読みやすい。著者のお弟子さんが書いたという解説文がこれまた良い。