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みんなのレビュー28件

みんなの評価3.9

評価内訳

  • 星 5 (6件)
  • 星 4 (11件)
  • 星 3 (9件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
28 件中 1 件~ 15 件を表示

孤独と強さ

2018/12/09 09:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:une femme - この投稿者のレビュー一覧を見る

テーマは重く、極端にも思えるが、文章力が素晴らしく、引き込まれる。
 著者の作品は、女性の主人公が語る、一人称が多いように思ったが、この作品では、男性の視点からも描かれていて、その語りが、とてもリアルでもあった。また、日本人が海外で生活することに関して、経験のある身からすると、とても身近な思いに駆られ、懐かしいような面白いような気持ちを持ちながら読んだ。さらに、そこに、家族の関係や、親子の感情を絡めながら、普通というわれるものに切り込んでいるところが、興味深い。
 また、震災の原発の問題は、そのものの問題でもあり、災難でしかないが、ある意味ではきっかけでもあり、人によっては、人生が変わってしまう出来事でもあったということに、個人の人生や生活の断片のようなものから、知ることができたかもしれない。また、この問題が、とてもナイーヴだということにも気付かされた。
 それぞれの登場人物の描写を読みながら、人の内面の奥にある苦い思いを言葉にすることに長けた作家だなと改めて思わされた。個人の孤独というものを正面から見つめて、さらっと描いていると思う。その文面を辿りながら、人の持ち得る根本的な力強さを思い起こさせられる。

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喪失とその後の選択。

2021/04/06 23:38

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る

グラフィックデザイナーの保田修人、修人の友人である千鶴、千鶴の妹エリナ、エリナと親交のあった朱里の4人が語り手を担う本作。
震災という契機によって、妻との関係性にひびが入ってしまった修人。
子どもを亡くし、悲しみが癒えない千鶴。
イギリスに移住してきたものの、新たな生活にも覚め切った態度でいるエリナ。
念願の帰国を果たしたものの、義兄夫婦によってマイホームが侵略されてしまった朱里。
4者4様のきっかけやそれに対する考え方捉え方ではあるものの、共通しているのは喪失とそこからの選択が描かれていること。

また本作では登場人物の、自身で定義する自分というものと他者から定義された自身の両方が描かれている。
それが特に顕著なのがエリナであろう。
姉である千鶴からは「人と違うことに何の躊躇もない」と評され、
朱里からは「全く周りが見えていないような、自分以外の何者かが世界に存在することにすら気づいていないような」と評される。
ところが当のエリナは、自身の内面に巣食う倦怠や諦念、無力感にさいなまれ、生きることに意味を見出せない。

自分だけの喪失感とどう向き合い、その後何をどうやって選択していくのか。
本作の登場人物たちは、自らが絶対だと信じていたものを失う。
そして喪失の瞬間とは突然訪れるのだ。

しかしその一方、喪失から新たな一歩を踏み出すきっかけとなる出来事も突然訪れることが本作では描かれている。
先述したエリナもとある出会いがきっかけで、人生が変わり始める。
もちろんそれが希望なのか絶望なのかは誰にも分からない。
ただ、どれだけ信じていたものを喪失しようと、理想が根底から覆されようと、私たちには選択することしか残されていないのだ。
本作からは、そんな選択する人たちの未来に、希望があることを祈ってくれる優しさが垣間見えた。

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2018/07/12 23:55

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2018/10/27 18:02

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2018/11/07 23:10

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2019/05/19 16:32

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2020/11/26 00:14

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2021/04/05 19:40

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2021/04/25 08:51

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2021/08/13 23:20

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2021/08/31 23:05

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2021/09/09 22:22

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2022/03/14 07:18

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2022/08/10 16:58

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2023/02/16 23:52

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