紙の本
不吉な食卓
2019/08/08 13:11
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投稿者:求道半 - この投稿者のレビュー一覧を見る
故郷の日都ヶ島へ渡るフェリーで、網代慎平と出会った南方ひづるは、中学生の時に、弟を亡くした。第七巻では、その当時の島の人間関係や、弟の死因が明らかとなる。
ひづるの弟の不慮の死は、慎平が帰島する理由となった小舟潮の死因とも密接に関わるものであり、それはひづるが久しぶりに帰省する理由とも関連する。
当時、潮の実家である洋食屋は、繁盛しており、南方姉弟は常連客であった。また、慎平の両親も健在で、その店に出入りしていた。大多数の客は、島内で大量殺人計画が立案されて、それが進行中であるとは、知る由もなかったであろう。
慎平は、これらの事実を知り、決意を新たにする。
だが、タイムリミットが、刻一刻と迫る中、状況を打破する有力な手立ては見付からない。
慎平は、常に、死を覚悟している。
それでも、養父のアランと同じ道に進む決意をして、島から出た慎平は、危機的な状況下でも、食事を疎かにはしない男である。
慎平は、潮が好きだったカレーを作る事もある。
南方ひづるにも、慎平は手作りの品を食べさせる。
慎平は、犯罪者の好物を把握した。
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投稿者:ao - この投稿者のレビュー一覧を見る
ベストのタイミングで戻ってきたと思いますが、敵に知られてはいけない事を知られてしまい、一気に窮地に立たされたような気がします。南雲先生の過去にこんなことがあったなんて…思っていた以上に辛いです。不穏な終わり方で続きがとても気になります。
電子書籍
ループ
2023/06/15 10:21
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投稿者:みるちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ループができる主人公に分があると思わせておいてのハイネの反撃は驚いた。こんな頭脳戦が展開されて行くなんて最初は思わなかった。
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ウシオの記憶を見るだけなので、
完全とはいえないまでも他の人も話についてこられるようになったというのは強いな。
とはいえ、相手は化け物ですが。
あとアランがいないのは気になるな。
慎平の親父のメモが裏表紙に入っているところからするに、何か見てはいけないものを見て消されたけいかな?
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なんとなく予感はしていたが、やはり、ハイネもループ出来るんだ。ハイネの奇襲で、あっという間に、5周目は終わり、6度目のループに。
しかし、その前に、南方竜之介が生きている過去を見ることになり、ここで、ある程度の謎が明らかになる。
慎平の両親が見られたり、南方ひづるが旧病棟で、ハイネと友達のように接していて、その後で、竜之介がハイネに殺される場面と、竜之介の影がハイネの右目を奪い、ひづるの中に入る場面も見ることが出来る。右目自体は、どこかに逃げてしまうが。
また、四本腕の影は「シデ」というらしい。ヒルコ様を母と呼んでいるから、彼(?)も神なのか。
そして、6周目は、仲間を出来るだけ集めて、過去のループの記憶を、ウシオが皆に共有して、結束することでハイネに対抗するが、早くも根津がミオに殺られて、どうなるのか?
ただ、記憶の共有で、澪が、朱鷺子やウシオと立ち会えたのは良かった。
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副題の〈to be/not to be〉は『ハムレット』の有名なセリフのもじりであろう。一般的な意味合いとしては’生きるか死ぬか(それが問題だ)’、あるいは’このままでいいか、いけないのか(ry’といった感じのようだが、内容と照らし合わせると’一進一退’とかがしっくりくるように思う。※個人の感想です。
慎平の右目についてはちょっとよくわからん。
ひづるはある程度理解したようであるが。
今巻で登場した慎平の両親とも何らかの関わりがあるのだろうか。
5回目の7月22日は更なる悪夢。
とはいえウシオは「前の周回でスキャンしたデータを次のループに持ち越せる」(p41)事が明らかに。四本腕については「空っぽ」「データがない」(いずれもp66)とのこと。
そして唐突に再生される14年前の出来事。ひづる・竜之介・ハイネの哀しい因縁がとうとう描かれた。
ハイネの右目はこの時に遁走(?)したぞ…!
ひづる(竜之介)は影の身体能力を一部扱えるという事だったのか。なるほど。
そして戻ってきた現代。「こっちの話やから」(p149)のシーンにはゾッとした。
仲間が増え、影と戦う決意を新たにする慎平達。
そこへ忍び寄る’影’。
既に嫌な予感しかしないぜ…。
6刷
2022.6.18
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【あらすじ】
ハイネによって、ウシオは消去されかけ、慎平も四本腕に自由を奪われ絶体絶命に。だが、別行動を取っていた南雲の助けにより、慎平は5周目のループへ突入。南雲らと合流するが…。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
感想は最終巻にまとめて記載予定です。
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ハイネがループでき、刻印により慎平の位置まで把握できることが明かされる。追われる慎平たちがウシオの力で仲間に追体験させ、ループ先の初手を最大戦力にし、敵を迎え撃つ。勝てるか分からない戦いだが、やらない後悔よりやる後悔。最後に失敗するとしても、やり切ったと言える戦いにしたい。あの時何々しとけばよかった、と後悔したくないから、自分の思いを語り、みんなに無理強いする慎平。「武器を手に取って、僕と一緒に戦ってください」なんて言われたら、かっこ良すぎて着いていくに決まってる。