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投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
こういう現地の取材で書き綴っていくのはリアルでいいとおもう。小野不由美さんの残穢をおもいだします。サクッと読めるゾクッと本です
こんな話は頭で考えても作れない。
2020/08/02 09:41
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
全国各地を訪ね歩き、まさに足で稼いだ実話怪談集。「こんな話は頭で考えても作れない。怪異体験者ならではの発想の鋭さや荒唐無稽さが創作にないリアリティを生む。」そして「不思議な体験は誰にでもある」とのこと。その不思議や偶然の所産を不思議と捉えるか否かは、その人の価値観や感性の相違ということでしょうか。期待通りの面白さでした。特に、取材地として度々出てくるK市は私の故郷である北九州市。そして冒頭の「最強の事故物件のマンション」は小倉駅近くの砂津のマンションのようで、興味深いと同時に怖かったです。
ところで、本書で日本唯一の事故物件公示サイト「大島てる」なるサイトがあることを知り、早速実家の近くを検索すると・・・、まさに私の実家の団地がヒット。10階建の建築物自体がまだ珍しい50年くらい前は、自殺志望者の恰好の標的になりました。私が住んでいた間にも飛び降り自殺が2件ありました。その内の1件は私の母が第一通報者に。警察には何故か我が家の家族構成等々根掘り葉掘り聞かれ、不快な思いをし、母はもう2度と警察に協力しないと話していました。私も自殺者の死顔を見ましたが、自殺者とは思えない安らかな顔だったのを覚えています。
まさに足で稼いだ実話怪談集
2023/11/05 09:26
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
全国各地を訪ね歩き、まさに足で稼いだ実話怪談集。「こんな話は頭で考えても作れない。怪異体験者ならではの発想の鋭さや荒唐無稽さが創作にないリアリティを生む。」そして「不思議な体験は誰にでもある」とのこと。その不思議や偶然の所産を不思議と捉えるか否かは、その人の価値観や感性の相違ということでしょうか。期待通りの面白さでした。特に、取材地として度々出てくるK市は私の故郷である北九州市。そして冒頭の「最強の事故物件のマンション」は小倉駅近くの砂津のマンションのようで、興味深いと同時に怖かったです。
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投稿者:たま - この投稿者のレビュー一覧を見る
実話なので明確なヤマやオチがある訳ではない。
短編が連なる足で聞き込む怪談、点在する怖い噂話達はやがて1つの結論へと到達する。
しかしそれが正しいのかは誰にも解らない。
たまに差し込まれる写真や、情報提供者の絵にえもいわれぬ恐怖を感じた。
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊藤三巳華さんの作品で怪談社さんを知る→
怪談社の上間さん失踪の情報に震撼→
こんなルートでこの本を手に取った
ドロくさいと言っていいくらい怪異の噂がある地域を歩いて土地の人に話を聞くスタイルは好感が持てる。
そして怖い。
生々しさをたっぷり含んだ良質の怪談本。
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ほんとうの怖さは密やかだ。福澤徹三さんの文体で読むとそう思う。全部がとても怖い訳じゃないし、原因も解明される訳じゃないんだけれど、怖い話の中毒に陥る。
あちこちに散らばる変な出来事は、もしかしたらワタシの近くにだってあるかもしれない。
何個かお気に入りの怖い話ありました。
『女の子の怪談』『不思議な迷子』『アヨノサト』です。内容はネタバレになるから書きません。めちゃくちゃ面白かったです、ありがとうございました!!
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怪談社の糸柳寿昭、上間月貴が全国各地の曰く付き物件、忌み地を取材、そこで聞き集めた情報(怪談含め)や取材プロセス、現場の状況を作家の福澤徹三が取りまとめた書き下ろしの実話怪談集。
タイトルにあるように、土地や家屋(物件)に関する怪談がある程度のテーマとなっている(あまり関連のない話もあり)が、同時に“水”が怪異のキーとして通底している。
「忌まれた土地」テーマでは近年、小野不由美の「残穢」が話題となったが、福澤徹三はその作品内にも登場するし、さらには実話怪談集「怖の日常」でも、「残穢」、さらには今回の内容にも連なる話が載っていたのを思い出した。印象に残ったのは、深夜に聞こえる大勢の猫の鳴き声の真相「猫が鳴く道」、後味の悪い「怪談稽古場」「三文字の遺書」、ラストのダメ押しでゾッとする「旧Iトンネル」、そしてK市の忌み地を取材した「事故物件のマンション」からのラスト5連作。「旧Iトンネル」は読了後にここかなと検索、表示された現場の写真を見て何か背筋がざわりとした。見るんじゃなかった……。
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怪談社の糸柳寿昭と上間月貴が全国各地の忌み地、いわくつき物件を中心に取材して、筆者がそのプロセスや現場の状況を書き起こすというスタイルの怪談実話集。
実話集というだけあって、淡々としていたり、オチらしいオチがつかなかったりするし、すべてがすべて怖いわけではなかった。
怪談の取材プロセスを読めるのは面白いと思ったけど、紹介文を読んだときにもっといわくつき物件に寄った話を期待していたので、そのへんは個人的にちょっと期待外れだったかな。
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奇聞録だけに人から聞いた怪談実話をまとめた本で、その怪異の起こる場所らしき写真などが掲載されているのは面白かったです。内容はわかっても原因がはっきりしないのでやや物足りないんですが、ノンフィクションという体なので仕方ない。怪異が起こるらしき場所の写真もとくになんてことないその辺の景色にしか見えず、逆にめちゃくちゃ本当っぽく感じました。
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土地や建物など怪異が起きる場所に重点を置いた怪談実話集。大体の怪談実話集は、ただ現象だけ羅列されていて最後の方は飽きてくるのですが、これはその怪異を取材するプロセスから描かれているので飽きずに楽しめた。ひとつ前に読んだ、松尾タニシの「恐い旅」と似たようなコンセプトの本でした。
私の家の近くにも、立地的には悪くないのに新しく入った店がどんどん潰れていく場所がある(それが霊的な理由でなのかどうかはさておき)忌み地って本当にあるんだろうなと思った。
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怪談を蒐集する際、怪談社を任されている糸柳と上間は現地に行って取材をするのだ。徒労に終わる事もあるが、現地に行って取材をした分関連した話を収穫できる事が多いらしい。本書は、それぞれが同じ色を帯びた話を集めた怪談実話集である。
***
実話怪談集。今までずっとホラー小説ばかりを読んでいたのでとっても久しぶり。こちらの本は、ただ怪談を集めただけではなくその怪談を聞くに至ったプロセスも一緒に書いてあり、新鮮だった。どうした理由でという前後があるおかけでより一層、リアリティがあった。(実話怪談なのでリアリティという言葉はやや不適切か?)オチがきっちりつくホラー小説と違って、結論が曖昧模糊としているがそれがこちらの想像を掻き立てて、余計に怖い。ああじゃったんじゃないか、こうじゃったんじゃないかといろいろ考えてしまう。どれもこれも家や建物、土地に関する話ばかりで、そのいずれかがいずれかに関係していたり、多くの話の根底に同じだと推測される原因が横たわっていたりと、話それぞれに連鎖があるのは非常に良かった。関連しているとわかった瞬間のあのぞーっとする感じがいい。一番怖かったのは「うなる男」。語り手のマンションに出た、体に火傷を負った男。それが週に何回か現れ何かを訴えるように、「うーッ、うーッ」とうなる様も不気味。しかも、その話の最後にはその語り手がこんな感じだったと描いてくれた絵が不気味だった。その場でササっと書いたので大雑把な絵であったが余計怖さを倍増させた。昨日の夜その話を読んだが、よもや暗闇の向こうから現れまいな?とちょっとビクビクしてしまった。もう一つ真相が気になった話が、「封印されたアパート」こちらは、幽霊らしい幽霊は出てこないのだが、必要以上に人を入れまいとまさに封印されているアパートの様子、そしてそのアパートの事を聞こうとすると示し合わせたかの様にこちらを無視する近隣住民。そして、やっと話を聞けそうな人を見つけたと思ったら「関わらないほうがいい」「絶対中に入るな」と釘を刺される始末。物件に対する曰くなので、有名な事故物件サイトで検索しても杳として知れず……。ここで何があったのか、本書では判明していない。おそらくこれから先もよほどのことがない限り明るみにはならないだろう。しかし、それだけ近隣住民が触らぬ神に祟りなしといわんばかりに敬遠しているところを見ると、興味が募るが、恐怖もより募る話だった。
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読み始めは何も感じなかったが、読み進めていくうちに背後がどうも気になるようになった。後半は背筋のざわつきを気にしながら読んだ。
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何気ない怪談話しだが、夜中に読んでいたら
背後がちょっと怖くなった。
読むなら昼間に読むのがお勧め。
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「怪談実話」の土地由来限定版、だろうか。
実在の人物が取材してそれをもとに書かれているとのことなのだが、故に派手さはなく、明確な真相もない。
読み進めて時々ぞくっとする程度、かな。
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怪談社さんのファンで購入しました。
読み終わってからだいぶ経ってからの投稿で申し訳ないです。
実話に基づいているので、解決せずにもやっと終わることも多い。またあまり派手な怖さはない。
だけど、それが故にリアルな怖さがジワジワ迫ってきます。それが実話怪談の面白さだと思う。