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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この著者のトリセツシリーズは、すべて興味深く読むことができました。ことばの大切さと危険性がよくわかりました。
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
黒川さんの本は何冊か読んでいますが、もともとAI(人工知能)の研究者だったとは知りませんでした。本書は「怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか」に連なる一冊。コトバを文字としてではなく「音」として分析し解釈を加えています。しかし、人事担当者の名前のイニシャルはこれが多いとか、名前の発音による感情の違いとか、本当かな?と思う内容も多く、あまり首肯できない感じでした。
まあ、こんなものかと…
2019/08/29 18:03
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投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
言葉の意味というよりも、耳に聞いて伝わる「音(オン)」を主体に書かれていました。
どう伝わるかは人それぞれだとは思いますが、わざわざ耳に不快に響く言葉を選んで発することもないですね。いくらか参考になった本です。
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投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
言葉の意味とかではなくて感覚的に、どう捉えられるかという感じの内容になっていました。勉強になりますね。
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どこかで見たお名前だなと思ったが違ったようでした。人工知能研究者。普段なんとなく感じている、発音の際の文字の雰囲気について理論的に解説していて興味深い。こんな学問があったなんて。相当なマニアックな内容の他、Dワードはあまり良くない(否定の語句=でも、だけど、どうせetc)等、ごく一般の啓発本に書いてあるような内容も、理論に基づいて説明されている。昔、井上陽水さんがテレビ出演された際に自分の歌詞の解説(ワァ〜っと広がる感じ/ここまではくぐもる)をされていたことを思い出した。
言霊については触れられていないが、それを理論的に説明したようなものか。
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言葉は思っていた以上に、相手に与える印象が変わることを学んだ。
親密性には、あいうえおを序盤に含めた言葉を選ぶ事。
言葉遣いはもちろんのこと、黒川伊保子さんは「K.M.Y」音など口から発せられる発音体感から考えられていてわかりやすかったです。
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黒川さんを初めて知ったのは早朝のNHKの落語番組で。なんて心地よい話し方をする人なんだろうと感動しました。AIの研究をされているけれど、専門は物理だったという謎もこれを読めば分かります。語感について納得することばからり。面白いです!
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10年以上前に、NHKのラジオ深夜便で正にこの話をされていて、黒川伊保子さんのことはとても記憶に残っていた。(「いほこ」という呼び名は叱られにくい、とのことで名前が印象に残ったのだろう)
その時は言語学が専門の学者さん(文系)かと思っていたが、最近のご活躍でAIや脳科学など理系の人と知って驚いた。
昔から名は体を表す、などと言うのだから、日本人は感覚的には語感の重要性を認識していたのだろう。
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言葉の奥深さを知れた。言葉の海を著者に手を引っ張られて泳いだ気分。普段自分が使い話す言葉は相手にどんなサブリミナル効果を与えるかなんて、考えたことがなかった。感性ネーミング、ふむふむ。2人目が生まれたら語感で名付けるのもありかもらなんて思った。
著書の中で年齢や性別などのカテゴライズがかなりあって、斜に構えて読むと「ふーん、わたしは違うけどね。」ってなる。語感語感言うけど、そこまでのもんかい?となる。でも研究してる人が言うんだからそうなのかな?
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日本語教師の養成講座の科目の一つで音声学を学びましたが音感までは勉強していません。そんな中で大変勉強になる内容でした。一冊でファンになりました。A Iの研究からここまで勉強し、書けるなんて脱帽です。6ヶ月の息子を持つ嫁に桜と呼ぶ日本人とCherry blossomと呼ぶ英米人のくだりをを読ませました。
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人生とは決断の連続であり、自分の下してきた決断は後悔したくはないという思いはありますが、黒川女史のこの本に3年前に出会っていたら、娘との関係が、20年前であれば妻との関係がもう少し良くなっていたような気がします。
同じ気持ちを伝えるにしても、言い方や相手にとって気持ちよく聞こえる語感の大切さがこの本には丁寧に解説されています。今から実行するにしてもけして遅くないと思っています。ここに書かれていることを理解して、自分の言葉で、そして語感に気をつけて話をしたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・返事の第一声は、柔らかく響く「ん」を使う。「ん、元気?」「ん、どうしたの?」(p27)ヒトが人生最初に発音する子音は、M音である。舌の上の空洞に柔らかい息を満たしていく音である(p42)赤ちゃんがM音とほぼ同時に発音しだすのが、PとBである。パパやママ、バーバは早い時期に言えるが、歯擦の濁音はテクニックがいるのでなかなか言えない。(p44)
・K音は喉を硬く閉じて強い息をぶつけて出す、喉の破裂音である。硬く、強く、スピード感がありドライである。イは、喉の奥から舌の中央にかけて強い力を走らせ、内から外へ向かう「強い前向きの力」を感じさせる(p45)空冷効果を最も活用しているのが「サ行音S」である(p49)
・日本語のラ行音は、前後の音韻によって、LになったりRになったりする。奈良なNaraだが、奈良女子大は、Nalaと発音する(p50)
・ハ音はスピード感がある、「はい」は電光石火であなたの元にという語感がある、「ええ」は思慮深さがある「はい」には客観評価のようなものはないが、「ええ」には知恵とエレガンスを感じさせる大人の女性の肯定語である。しかしスピード感はない。「いいね」というと前のめり、「ええなぁ」と言うとちょっと下がって眺めた感じがする。関西人はこの使い分けがうまい(p57)
・タは、口腔がもっとも高く上がる音、カは、二番目に高く上がる音であり、タカは、高い。カは、喉がもっとも硬くなる音、タは、舌がもっとも硬くなる音であり、硬い(p62)
・Dの接続詞(でも、だって、どうせ、だからぁ、たださぁ)は使うべきではない。チームの意欲とスピードにブレーキをかける。他人のために使う場合には、落ち着かせるのに良いが、自分のために使うのはカッコ悪い(p77)「で、何が言いたいの?」とは言ってはいけない、正解は「で、君は?」(p80)「で、結論は?」は対話をぶち壊すことになる(p81)
・止まった状態から動き出す時、万能なのは「よし」「よっしゃ」である。ヨは、イオを一拍で発音する言葉で、強い前向きのパワー(イ)を上下に大きく(オ)緩和する。口腔を上下に拡張するのでどの人にも効く(p84)
・ヤ行おんは、女心を解く言葉である。「やっと二人に慣れたね」「ようやく、ここまできた」「ゆっくりしよう」「やれやれ」(p86)
・訓読み言葉には、母音が多用されている、嬉しい・ありがとう・おさめ、光栄・感謝・査収の音読み言葉は漢語由来で子音が多用されている、漢語で激励(理を伝える)し、大和言葉で労う(感情を伝える)(p89)
・相槌に、アイウエオを入れると親密感が増す。「あ〜そうなんだ」「いいね、わかるよ」「うんうん、そうかい」「え、そうなの」「お、そうきたか」「おはよう」「お疲れ様」「お願いします」(p90)「あー」は憧れ、「おー」は感動を伝える(p98)
・母音と、これに息が停滞して温まる、M、N、D、鼻濁のG(鼻に抜ける)、二重母音のY、Wを加えたものが「情を伝える音韻」、これに対して、息の風を伴う音韻たち(擦るS,H,Z,G、破裂させるK,T,P,B,F)は相手との距離感を作り出し、客観性や理を感じさせる、凛々しさや爽やかさを伝える音韻である(p105)
・うなずかない夫、「わかるよ、大変だったね」を言わない夫に、妻は絶望していく(p109)
・習い始めたばかりの外国語は、なかなか聞き取れない、しかし発音できるようになると面白いように聞き取れるようになる。発音体感を想起することによって、耳に入ってくる音声情報から単語を切り出すことができるからである(p116)
・男子たちが濁音に好みを傾倒させていく一方で、女子たちは、軽やかに発音でき、口腔が冷える音たちの好感度をあげる。S,K,ラ行音、Pなど、イ段音、ウ段音が語頭か、語尾にあると女子たちの好感度が上がる(p145)
・ヒトの脳には、認識の仕組みから生じる7年周期があり、「7年で飽きる」という癖もある、流行は人々が一斉に7年目に飽きる。それを4回繰り返した28年目で感性真逆の事象を愛し、56年目に元の位置に戻ってくる(p152)バブル期から2013年頃までは人々は「夢」という言葉を使った、それ以降に使われるようなったのは「使命」「本格」「挑戦」などである(p156)
・感性トレンドによれば、2019−2027年は、凛々しさが増し、パワーへと傾倒していく時代なので、本質をつく文言、クールな言い振りが好感度を上げていく。音韻では、息や筋肉がタフに働き、口腔内の温度が下がる音の好感度が上がる。T,K,H,P,R,Sがそれに当たる。(p165)
・英語人は、子音間の間隔が一定であることにこだわる、挟まれる母音の勝手な間延びを許さない。母音主体で認知する日本語人は、間延びに強いので、母音は好きなだけ伸ばせ、尺に無頓着に発音する(p179)
・イタリア語は母音派、ドイツ語・英語は子音派である、日本語はハイブリッドである。日本語には、漢語由来の音読みと、大和言葉由来の訓読みがある。「命、海、空、心、ありがとう」が「生命、海洋、天空、精神、感謝」となる。あらゆる表現をシステマティックに二重にすることが可能な、世界でも他に類を見ない言語である(p184)
2020年12月27日作成
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どうも言葉遣いがよろしくないのかと思い、購読。言葉というより語感の話だったので、少しイメージと違ったが、いくつか参考になるものはあった。
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妻のトリセツがよかったので本書と手にとってみたが、あまり参考にならなかった。学術的に音声とか語感とか、色々ありそうだが、特に意識しなくても困らない。
唯一、心を動かされたのが胎児の記憶の部分。子供たちが母親のお腹にいるときから意識があり、ははおを選んで生まれてきたという語りは驚かされた。アホなことばっかりやっていは我が子達も、そんな深層の記憶があるんだろうか。
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めちゃくちゃ面白いかったー!
ひとつひとつのことばの音の持つ意味、ほんとだー!となるし、今までの世界がまた違って見えるようになるのがまた面白い!!
情を伝えたかったら大和言葉、理を伝えたかったら漢語、意識したいと思います!
黒川さんの本はほんとにどの分野でも好奇心が刺激されてとにかく面白い!
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めっちゃおもしろかった
タイトルから自己啓発本かと思って手に取ってみたがそうではなく、著者が人生をかけて研究したことばのトリセツだった
自分が今ままで考えたことのない分野でハッとしきりっぱなしだった
文章は軽やかですごく読みやすいし1つ1つのお話が面白い
最後の方の息子さんのくだりで泣いちゃった
私も子供を授かることがあればたくさんありがとうを言いたい
最後の締めの言葉もかっこよくてしびれた
日本に産まれてよかったと改めて感じ、ことばを使う人間に産まれて幸せだと思った