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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中央アジアの遊牧民の伝統刺しゅうって深い意味が込められててとても美しいですね。
刺しゅうでびっしり埋めるのは魔よけの意味もあるけど、貴重な布を補強して長持ちさせる意味もあるとか。
単に模様が美しいのでうっとりします。
そんな伝統刺しゅうをアレンジして取り入れる提案がされてます。
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投稿者:gonta - この投稿者のレビュー一覧を見る
鍵針で刺繍するカザフ刺繍を、身近な道具で出来るよう解説してくれているのが良い。
丈夫で力強い刺繍で、フランス刺繍や日本刺繍とは違った魅力があり、実際にやらなくても写真や図案を見ているだけでも楽しい。
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投稿者:タタ - この投稿者のレビュー一覧を見る
漫画で、この地域の刺繍を見ていたので気になり読みましたが、素敵な図案が満載で見ているだけでも満足しました。
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モンゴルにいるカザフ族の刺繍第一人者、アイナグルさんの作品集。
単なる図案集なだけでなく、刺繍の変遷、実際にキーズ・ウィ(天幕型住居)で使われている様子など、この地で暮らす人々のことや歴史が紹介されていて文化を知ることができる。
アイナグルさんが刺繍を始めた経緯や文化を継続させようとする取り組みも紹介され、ただの刺繍図案集だけではない読み物ともなっていた。
乙嫁語りの世界を彷彿とさせる美しい作品の数々。
図案のセンスはともかく、作業自体は慣れればそう難しくないのかもしれないが、とんでもなく根気のいるであろう作品に感心するばかり。
日本でも見られる博物館があるようなので、実際に目にしてみたい。
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刺繍の仕方も、模様の意味も、全部新鮮で面白かった。普通に針でチェーンステッチしてるのかと思ってた。紹介されるトゥス・キーズがどれもとっても素敵で、紙面で見てるだけなのに感動しちゃった。
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「乙嫁」最新号出版のしらせがありません。せめてもとカザフ刺繍の写真を眺め、無聊を慰めました。カザフ文化独特の文様が組み合わされ、大作の刺繍壁掛け布「トゥス・キーズ」が出来上がります。それが、天幕型住居「キーズ・ウイ」に飾られると見事に生命が宿ります。圧巻です。次はカザフの民族衣装が見たくなりました。
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『大乙嫁語り展』のとき、ショップで販売されていて気になっていたのがこちら。
「中央アジア」とひとくくりにいっても広く、ここで紹介されているのは、モンゴル国バヤン・ウルギー県で暮らすカザフ人による伝統文様と刺繍技法です。
大きな木枠に布を貼って、かぎ針で刺していく刺繍技法は、自分で真似するにはレベルが高いですが、伝統文様や模様、モチーフの刺し方が掲載されているので、刺繍の心得がある人であればチャレンジできそう。
花、鳥といった文様のほか、羊、ラクダ、麦のモチーフがあるところが遊牧民族らしい。
「腎臓文様は多くの家畜を屠ることができる状態を想起させることから、家族に幸せをもたらすものとされる」というのもおもしろいです。
天幕型住居「キーズ・ウイ」の内部を覆う、壁掛け布「トゥス・キーズ」。
美しい布が何枚も飾られているのは圧巻ですが、家の中を美しく装飾する女性が「理想的なカザフの嫁」で、身の回りを飾ることができない女性は「仕事ができない」とみなされるとか。
カザフ人に生まれなくてよかったと思いつつ、これもひとつの文化ですね。
『乙嫁語り』でも刺繍の苦手なパリヤさんが嫁入り道具を作るのに苦労してましたね。(布仕度がおわらないと嫁に行けない。刺繍の出来で嫁として評価される。)
著者のひとりであるアイナグルさんは、1992年の社会主義体制の崩壊により、生きていくために自分でビジネスを始めるしかなくなり、カザフ刺繍の専門店をオープン。
女性たちの収入と伝統文化の存続のためにカザフ刺繍を伝える活動をしているということで、ここらへんにも刺繍素敵!だけではすまされない社会事情が現れています。
以下、引用。
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装飾行為は、カザフにおいて女性の大切な仕事のひとつとして認識されています。美しく装飾を施す女性は、「理想的なカザフの嫁」として社会的に讃えられます。一方で自分で身の回りを飾ることができない女性は、仕事ができないと見なされ悪い噂の対象になることもあります。
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「腎臓」をモチーフにした文様
腎臓がたくさん表に出ている状態とは、それだけたくさんの家畜を屠ることができるということを意味していて、家畜の数が多い豊かな状態を想起させるともいわれています。
国立民族学博物館