紙の本
スイスイ読めるが、前を読んでた方が楽しめそう。
2019/07/29 09:34
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投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズは、初めて手に取りました。ホームズ本家では、関わる話は読んでいたのですが。
こちらも、本家ホームズと同様、探偵の助手的な立場の人の手記のような形で、物語が進みます。物語の進み方の都合上、ワトスンの一人称の章もあります。
かなりスイスイ読めて、面白い本です。先も気になるし、下巻が楽しみです。
しかし、シリーズの作品ということもあり、前作までを読んでいた方が、きっと楽しめたと思います。登場人物達が、他の人についてなぜそのような感情を持っているか、などのが、突然読むと掴めない部分が多いです。
一応、説明的な文章も多いので、前作までを読んでいなくても、単発で楽しめる作品でした。しかし、前を読んだ方が、きっと良かったのだろうと感じます。
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すっっごく時間かかった。
まず、シリーズ物とは知らずに読み始めてしまった。
次に、まえがきからしてなんか嫌な感じ。こういう芝居がかった始め方って個人的には嫌い。
さらに情景描写がしつこすぎて話が全然進まない。
最後に、アイリーンアドラーが主役ではなくその友人のネル⁇なる女性が中心らしい。なんだか好きになれないキャラだった。
これらのことからめちゃくちゃ時間かかり、何度も途中放棄しそうだった。下巻も読みますけどね…
期待が大きすぎた。
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とりあえず上巻。
この時代の、しかもイギリス人って設定上仕方ないんだろうけど、語り手がグダグダ言い訳ばかり言って事件から、当事者から距離を取ろうという事なかれ主義なので話が進まずちょっとゲンナリ。後、語り手が随分と自意識過剰。皆アイリーン観てるから、誰も君の音出しするだけのピアノなんて見てないって(笑)
というわけでそこかしこに言及される差別意識も、当時のイギリス女性として当然の価値、という事で作者が意図的に表現しているんだろうけど。ちょっとネロ?ネルさんが鼻に着く感じ。アイリーンと夫は彼女を私たちの特別な友達、とか言うけどホンマかいな?と疑ってしまうなぁ。
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このシリーズ、アイリーンと友人になり生活を共にするようになったネルが主人公なんだけど今回はネルの昔の知人の事件に巻き込まれ、その知人はアフガニスタンでワトソンとも知り合いで…という話。アイリーンとホームズとの関係性をアイリーンよりのネルから描く描写がホームズに対して辛辣でよい。今回ホームズ要素は少ないけれどホームズという人間の存在がアイリーンにおいて相当大きいのがわかるシーンもあるし、ホームズもワトソンも出てくるのが良い。物語としては山場がモリモリしてるわけでもトリックが目新しいわけでもないのでアイリーンと旦那のゴドフリーとネルとの掛け合いとネルと知人の恋についてをずっと読まされている感じ。このシリーズのアイリーンって活発で好奇心が強くて時々子供っぽくて、いわゆるホームズパスティーシュに描かれるホームズとキャラ設定が同じなんだよね。原作のアイリーンがそんな女性だったのかについては原作の描写が少ないのでわからないけれど、このくらい活発なアイリーンと共にいるゴドフリーなかなかに大変そうだよね。
原作は全8篇あるらしいけど、2から3までの翻訳に相当時間が開いたことを考えると続きの翻訳はないのかもな。ホームズが出ないと売れないということもあるのかもしれない。昨今、翻訳も相当厳しいところがあるだろうし(出版の金銭的な面で)。でも続きが読みたいところです。小説的な面白さは可もなく不可もなくの星3。