アルキメデスは手を汚さない みんなのレビュー

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めったに読まないミステリー。登場人物にはあんまり共感できる部分はなかったけど、妙に冷めてるところがよかった。

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だいぶ昔のミステリー小説の文庫版。何十年昔の小説なのに違和感なく読める。この小説が前衛的だったのか、それほど小説は変化(進化)しないのかな。おそらく後者。

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イマイチだった・・。書かれた時代が古いと言うこともあるのだろうが、内容が陳腐に思えた。この物語の中で最後まで「勝ち組」と思える人間は一人だけだったと思う。株で儲けるぜ、って言ってた青年。あ、こう見ると今の時代もそうかわらないのかな。
同意のもとのレイプ→殺人の流れはこの原作が書かれた３０年前？では斬新で、前衛的だったのだろうが、今見るとどうしても最初の感想に戻るのである。

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小学生かそのくらいの頃に読んでドキドキした本。お姉さんのエピソードとか。その頃の私には刺激が強かった…！全体の動機づけが青臭いけれど、それはその時代の空気なのだろう。最後の方に登場するリアリストだって、今の高校生に比べれば十分ロマンティストだ。良い悪いじゃなくて、思い出として読みたい本。できればあの和田誠のイラストで他のシリーズも読みたい。
2007.02.25-03.06

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高校生の時に先生が貸してくれて読んだ本。高校生の私にとっては「お〜」という内容だった。
大人になった今読むとどうなんだろう・・・。

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東野さんが作家を志すきっかけとなった作品だそう。
1973年の作品なのに、色褪せていません。
すごいねー
純粋に面白かった。

若者に対する評価に驚き。
この当時から大人にとって理解し難い存在だったんですねー。

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かなり好きな本です。若いときに読みましたが、未だにこの本の印象は強く残っています。もう一度読みたい本です。

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70年代の学園を舞台にした青春ミステリーということで、今の高校生をイメージしながらその差も楽しんでみました。昔の方が、少年少女の言葉遣いが綺麗です。それゆえに知的な印象を受けます。子どもの理論ながら、曲がりなりにも主張に同意できる面があります。中身が伴っていないことが終盤で明かされてしまいましたけども。私が高校生だった90年代には既に、こういったものはほぼありませんでした。しかし一方で全く通じるところがないわけではなく、少しずつ若者というものが変わってきたのかもしれないと、本筋とは無関係な感想を抱きました。

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推理もおもしろかったが、アルキメデスの会の趣旨とか、アルキメデス自身の話とかに惹かれた。学園紛争の時代に憧れているもんで・・・

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友達に貸してもらった本。この本を読んで違和感を感じる部分が非常に多かった。
少しネタバレですが。まず一つ目は、最初の頃に美雪の葬式の日に内藤が、柳生に噂を聞いて、ビックリし、大きな声を出してしまったシーン。当事者がそんな噂をする必要があるのか？というか全く知らないような書き方をするのが後の流れからするとおかしくないか？仮にそれがわざとだとしても、内藤は確か毒入り弁当の脅迫を受けるまでフラフラだったのに？　
二つ目は、最初はやたらと出てきた美雪の母親が、ずっと無視されてきたこと。アルキの会の標的は美雪の父。何か不都合な部分は抹消みたいな感じで違和感があった。　
三つ目は、大阪なのにほとんど大阪弁じゃないこと。地元だけに地理とか色々親しみがあるのに、言葉が違うのでものすごく違和感を感じた。　
四つ目は、高校生のレベルがバラバラ。修学旅行では、香川の高松城を秀吉が攻めた備中高松城と勘違いして盛り上がる程の低レベルな高校生なわりに、高校のクラスメイトはやたらと頭がいい。英語劇など進学校でないと普通はやらない。アルキメデスの人生など、ほとんどの高校生は知らないし、学ばない。知っているのは原理ぐらい。そこに違和感を感じた。　
それから最後に大きなどんでん返しが欲しかった。あっと言わせて欲しかった。事件があって、ちょっとずつアリバイ崩して、解決しました。ちゃんちゃん。　
イマイチ。

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一人ひとりに感情移入していると、誰が悪者なんだか分からなくなります。なので後味が良いのか悪いのかさえも分かりません。でも話は面白かった。好き嫌いはそれぞれの趣味でしょうね。