【空を駆けた一条の流れ星と、その軌跡が最後に辿り着いた場所】
2024/06/22 20:40
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投稿者:えびし - この投稿者のレビュー一覧を見る
教師の度重なる失踪に、学校側は犯人捜しを始める情勢下、統括選挙の時期が迫り、箒競技に人生を懸けるアシュベリーが大きな壁を超越する物語。
エンリコを殺害した代償として、オリバーは満身創痍だった。
それを真摯に心配する従者、テレサとの関係は深まる。
この痛みも苦しみも母が残した力だからこそ、この絆を手放したくない。
一方で己の箒競技のタイムに伸び悩むアシュベリー。
己の限界を越えて飛べるのも、受け止めてくれる仲間が居るから。
箒乗りとしての宿命を乗り越えるのだ。
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ナナオとオリバーがらぶらぶでたいへん美味しかったんだけど、物語の序盤で『殺し合う宿命』とか、そんなようなこと書いてなかったかしら? ニュアンス覚えていないけど! 前作のヤトリのことがあるから、この作者何をしても驚かんぜよ……。
ってか、ラストの強烈なエピソードにびっくりだわ。全速力でぶっ飛ばしてんな。
あ、早く二人はくっついて欲しいです。(作文)
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ちょいエロ方面に走り始めた感あり。
そしてヒロインのヒロイン力すさまじ。
学院側が本気に調査開始ということでこれから
追い詰められていくのかなぁ、という展開。
そろそろ8本目の魔剣をもういちど見たいものだが。
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サブキャラのエピソードを巻のメインにするのはつまらない
構成の分量配分を考え直したほうがよいのではないか
あくまで主軸はオリバーとナナオであろう
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今回はオリバーの復調までにナナオがオリバーにたくさん絡んできて、テレサも可愛らしく甘えたりしてデレ好きとしては良かったです。シェラは前回頑張ったから、一回休みな感じ。一度敵として戦った人が仲間っぽくなるのは、面白いお話の定番ですね。どうしても復讐ものな上、本人は殺しを嫌っているので暗くなりがちなお話なのが難点です。あと、死んだり、子どもを作ったりするのが日常な世界のため、過度な性的表現がポロポロ出てくるので、学校図書館として望ましくないのが難。
この巻は、エンリコへの復讐を果たしたオリバーが、学園上げての容疑者探しにハラハラし、魂魄融合の後遺症に悩んだりしながら、アシュベリーとモーガンが離れているのとアシュベリーの本調子ではないのの関連性とか解決しつつ、容疑者探しのドキドキが複線貼られて続く。
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うわあ、これは泣く、泣くだろう!
なんちゅうお話を綴ってくれたんや、ほんまに。
感動で言葉がおかしくなったけど、いやあ、これはすごいわ。
前半は不調に陥り苦しむオリバーを仲間のみんなが助け合う姿に、後半はアシュベリーの圧巻の箒競争に、何度泣かされた事か。
中でもいつもナナオの真摯な態度と言葉が胸に刺さった。
・友の身をを案じて付き添った。ただそれだけにござる。
・むしろ強くなってござる。
・仮令天地が覆ろうとそれは決して貴殿を裏切らぬ。
・泣きやるなオリバー…どうか泣きやるな。
・拙者にはでき申さぬ。そのような涙を前にして木偶のようにただ見ていることなど。
・オリバーと一緒にいたくござる。
・ひとつ、大事なお話がござる。拙者と共に会いに行かれぬか。
・どうか今一度校舎へ足を運ばれよ。貴殿が愛する、ひとりの箒乗りのために。
・どうか良き旅を。
これらの言葉の数々が彼女の掛け値無しの心情と真心でこちらの胸にも真っ直ぐに刺さってくる。良いなあ、すごく良い。
ラストの箒競技のタイムアタックの展開と結果、そしてその後のアシュベリーとモーガンの結末が誇らしく切なくて悲しくてそれでいて愛おしい。
うん、泣くなこれ、泣くでしょうよ。
サイコーだった。