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投稿者:じゃび - この投稿者のレビュー一覧を見る
草原の覇権争いが本格的に始まり、戦闘シーンの迫力にページをめくる手がとまらなかった。登場人物にしても、ほとんどの弟を殺してしまったトオリル・カンと有能な弟に囲まれるテムジン、女傑の妻と固い絆で結ばれたタルグダイと夫婦関係に問題を抱えるジャムカがそれぞれ連合しているというのが印象的。次巻も楽しみ。
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ジャムカがテムジンと戦った回想から始まる。
毎巻の出版を楽しみにしている。相変わらず面白い。
延々と続く大群同士の戦い。しかし読み手を飽きさせない。だれない。
著者の頭の中はどうなってるんだろうと思う。
タルグダイ、ジャムカ、トクトアから替わったアインガの三氏の連合対、トオリル・カンとテムジンの連合軍。
ほぼずぅっとこの連合軍同士の戦い。
テムジンが勝つのか⁉︎ ドキドキしながら読める、楽しい。
雷光隊、こいつが活躍すると、なんだか気持ちいい。
療養所、医者と言うものが初めて登場する。
先見の明というか、大将には先を見通す力が必要だと思う。
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テムジンが、トオリル・カンと組み、ジャムカ、タルグダイ、アインガと闘う。草原の男たち。
何千の騎馬が波のように動く様が目に見えるよう。だけど想像以上の規模の馬と人間と血と涙。今回は女性の登場人物はラシャーンだけだったけれど、まだまだ奥が深く、草原は広い。
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今回はもう闘いまくり。これでもかと戦闘シーンが続いて、どうやって戦いの流れを考えて文章にしてるのか、プロの理解を超えた領域を感じた。そしてこの第七巻の最大の見せ場は、テムジンの異母弟、ベルグティだろう。ぐっときた。
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親友との対決。雑魚キャラなしで一人一人を丁寧に描き大迫力の戦闘が展開する。
決戦でも常に戦闘シーンではなく、緩急をつけた場面展開の末の決着は、激しくて敵味方の動きは目まぐるしく変わる。
また、アッという間に読み終わってしまった。
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チンギス・ハーンの真骨頂ともいうべきモンゴル統一の戦いの幕が切って落とされた。本のタイトルが公表された時からついに来た!と思っていたけど、戦いの描写が北方独特の単調かつ明瞭で、それだけで眼前に広がる戦火が浮かび上がった。
どこまでが物語でどこまでが史実なのかわからないが「水滸伝」のように英傑が次々と命を落とすような戦いではなく、主要人物は誰一人死なずに幕引きになるのはどうなんだろうとちょっと物足りなさを感じたが、この巻でこれからの展開は大きく変わるだろうし、登場人物も同じように変革にとどまっているようだ。
そして歴史はここから大きく動いていく。
次巻が楽しみだ!
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ケレイトと組んだテムジンが、ジャムカを総大将としたジャンダラン、タイチウト、メルキト連合と激突! テムジンがついにモンゴルを統一する。次は、VSケレイト。トオリル・カンか? 草原の覇権争いが本格的に始まる。
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テムジンはトオリル・カンと、ジャムカ、タルグダイ、アインガ3者は手を結び大連合築く、いよいよ雌雄を決す。
戦闘シーン、一気に駆け抜け読了。モンゴル族の統一、読み終わってほっと一息。テムジンがどんな考えをするか、どう臨んでいくか、いつも楽しみ。戦いは終われども、息もあっていたジャムかとこれからどうなっていくのか、殺さねばならないし、二人の行方が気になってしょうがない。トオリル・カンは老獪だし、それぞれ癖がありつつ魅力的な登場人物だからそれぞれのその後、草原の行方がまだまだ気になるのだ。
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チンギスカンを描く中国歴史小説の7巻目。
いよいよ、モンゴル族とケレイト王国、メルキト族の決戦の巻になりました。
結果は史実通りケレイト王国と共同戦線を張ったチンギスの勝ちです。
これでモンゴル族はチンギスの下で統一されていくわけですが、次に控えるはケレイト王国となるはずです。
大水滸では決戦のたびごとに主要人物が続々死んでいったのですが、本作ではチンギスの異母弟のベルグティが漢らしく逝きます。
こうゆう漢を描かせる天下一品です。
また暫くは大戦はなさそうな展開が続くのでしょうかね。
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長い!細かすぎてついて行けない!草原を二分する戦い~草原を二分する勢力、トオリル・カンとテムジンの親金勢は強固な絆がある。反金勢力は、メルキト族のアインガ、ジャンダラン氏のジャムカ、タイチウト氏のタルグダイだ。反金三者の連合がなり、盟主にはジャムカが立って、大軍同士の戦いが始まる。黒林でメルキト族とジャンダラン氏は集合し、タイチウト氏はキャト氏を大きく南に迂回して戦場へと赴く。立ち向かうのはキャト氏のテムジン軍だけだ。メルキトが重い腰を上げたとき、ジャムカがタイチウト氏に紛れ込ませていた千騎がテムジンの本拠であるアウラガを襲う。始めて出来た療養所に居はテムジンの弟・ベルグティが具足を着けて援軍が来るまで守り抜いて、戦死した。草原での戦いはアインガとケレイトのアルワン・ネクが一歩も引かず押し合いをしていて膠着していた。テムジンはカサルとテムゲという弟をメルキトに突っ込ませ、負けた形で戦場を変える作戦に出た。トオリル・カンとの打ち合わせもせず、自由に戦場を駆け回るが、膠着を破るため、精強となったタイチウト氏のタルグアイをテムジン全軍で攻め、遂に潰走させて、戦局を打開し、タイチウト氏もジャンダラン氏もテムジンの支配下に入れ、モンゴル族の統一がなった~アインガは当然生きているし、ジャムカも南に逃れて生きているだろうし、タルグダイもトクトアの元で生きているだろう。再度の出番もあるでしょうね。ああ戦闘シーンは読み飛ばしてはいるが疲れる
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過去テムジンと親交があり盟友であったジャムカが袂を分ち戦いが始まる。親金連合のキャト氏の領土拡大を果すテムジン軍とトオリル・カン率いるケイトレ王国 vs 反金の旗の下過去の確執を乗越え連合を成すジャンダラン氏のジャムカ軍、メルキト族のアインガ軍、タイチトウ氏のタルグダイ軍との戦いが始まる。反金の連合を成す際にジャムカ、アインガ、タルグダイは3人で話合いでジャムカが連合軍長に就く。連合軍集結の際タイチトウ軍に紛れたジャムカの一軍が、アウラガ(テムジンの家族等が寄る拠点)を襲うも病床のベルグティ(テムジン異母弟)の死守、ムカリ率いる電光隊が駆けつける事で事なきを得る。砂漠から草原へ戦いの場を移しながら其々の軍どうしでの戦いが繰り広げられアインガ(メルキト族)軍とアルワン•ネク(ケイトレ王国)軍が愚直に長時間ぶつかり合う。ジャカ•ガンボ(ケイトレ王国)がタルグダイ(タイチトウ氏)の副官を撃つ。混戦が続くもタルグダイ率いる軍を集中して攻め潰走させた後、ジャムカ&アインガ軍との戦いに勝ったテムジンは、タイチトウ氏、ジャンダラン氏を併合してモンゴル族の草原の統一を果す。親金で連合したトオリル•カンのケイトレ王国、アインガのメルキト族と拮抗する力を持つもどうしても敗者たるジャムカに気持ちが寄って死んではいないが寂し気持ちになる。テムジン軍ので遊撃隊長ムカリは、水滸伝〜岳飛伝で生き抜いた史進を彷彿させる。
うむ〜毎度、登場人物が多く其々の戦いの場面では頭が付いて行かず文頭の登場人物を見返しながら何とか完読する。敗走したジャムカ、アインガ、タルグダイも生きているので今後の絡みも楽しみだ。
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1年近く本を読まなかった。こんなに長い間読まなかったことは初めての経験。理由はいくつかあるけど、それでも久しぶりに本に帰ってきた。
そして久しぶりだからこそ北方チンギスハンに戻ってきた。
モンゴルの覇者になる最後の戦いを決めた翌朝のp316の書き出し「風が吹いている。旗が鳴っていた。草原の夜に消えたタルグダイは、朝になっても戻らなかった。」ここが最高だった。
もちろんここから再開して正解。安定して面白かったが、しかし、途中、誰が味方で誰が敵で誰が誰と戦っているのかモンゴルのカタカナ名前に混乱し続けて途中で投げ出しそうになってしまった。
本を読むってこんなに大変だったのか、この本のこの巻が特に難解だったのか、ゲームオブスローンズのこの白人誰やねん状態みたいになってけっこうストレスフル。
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2021.07.08
いよいよだ!武士とは違うけど、スケールが大きくて面白い。またまた次回が楽しみ!
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本巻が前半?のクライマックスになるのでは無いか。いつもの戦い→仕込み→次の戦いの戦雲醸成というパターンではなく、本巻では、前巻に引き続き、巻の前半で戦雲が醸成され、中盤から後半にかけて戦いが続く。前巻であっという間に終わったタタルとの会戦と異なり、時間をかけてテムジンとジャムカの戦いの帰趨が描かれている。
本巻では、ジャムカ・タルグタイ・アインガによる会盟が行われ、ジャンダラン・タイチウト・メルキト連合が成立する。盟主はジャムカ。兵力はメルキトの2.5万と他の二者がそれぞれ1.3万で5万騎を越える大軍となる。テムジンはこれに対して精鋭9千で臨み、トオリル・カンのケレイト軍3.5万で合計4.4万騎。合計10万の遊牧民が草原の覇を競うことになった。
ジャムカはメルキトとケレイトが接する黒林に一旦軍を糾合して勢威を見せつけて解散。次の一手はトオリルの奇策で、メルキト領に侵入したと見せかけて、首を取りに来たタヤン・カンの軍を待ち受けて殲滅して後顧の憂を断つ。
その後、やはり黒林を目指して各軍は集結。ジャムカとアインガは北から、タルグタイは迂回して東南から。テムジンは東から、トオリルは南から。
最初はジャムカの奇策から始まる。タルグタイ到着前にジャムカは相当程度の攻撃をテムジンにかけるがテムジンは違和感を持つ。情勢分析を聞くと、ジャンダランの一千がタルグタイと行動を共にしていることに気づく。本営のアウラガの危機を悟り、急ぎ援兵を送るが間に合わない可能性。
アウラガでは、敵襲の急報でボオルチュが何とか兵300を集めるが、そこに病気で伏していたテムジンの異母弟ベルグティが甲冑姿で登場。彼城外での撹乱作戦と、間に合ったムカリの雷神隊により何とか攻撃を頓挫させ、テムジン側の辛勝。ベルグティは力を使い果たしてこの世を去る。
黒林での戦いは戦場の範囲が限られる中、大軍のアルワンネクとアインガの強烈な対峙を中心に周り、トオリルが敵を南の砂漠に引き込んだり様々な駆け引きが行われるが決定打無し。
ここで、テムジンは強制的に戦場を変えることを企図してアインガ軍を突破。東の川沿いの平原のコイテンに陣取り、敵味方が集結する。
激戦が続き、まず集中攻撃を受けたタルグタイ軍が壊滅分散。その後、ケレイト軍との戦力差がいきて、アインガも追い込まれていく。疲労が極度に達し、ここで最後かというところにテムジンの切り札である替え馬の補給が完了。再び戦場に戻ったテムジン軍の圧力に抗しきれず、ジャムカ・アインガはケレイト軍中央を突破して退却。アインガはメルキト北部に戻るが、ジャムカやタルグタイは逃げたものの行方知れず。
タルグタイは、ラシャーンが話をつけた北の森のトクトアの元に逃げたと想定される。ジャムカは南方にとのこと。
テムジンは、タイチウト族を吸収し、ジャンダランも吸収せんとするところで、本巻は終わる。これによりテムジンはついにモンゴル族の統一を成し遂げ、東には常時分裂しているコンギラト族を残し、タタル族はほぼ消滅。西のメルキト族も敗北して退勢という状況。次はついにケレイトと対立するか、金・西遼・���イマンといった大国が登場するかといったところか。
なお、本巻ではテムジン側の新組織として、ボオルチュの副官のアンカイが金から連れてきた医師・薬師による療養所が完成(ベルグティはここで養生)したほか、ムカリをトップとする50人の雷神隊が編成され、遊軍として大活躍するようになっている。
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チンギス紀 七 虎落
北方謙三
∞----------------------∞
ムカリの雷光隊。馬が人のように走り人が馬のように走る訓練?
メルキトとジャンダラン、タイチウトが連合軍をつくり集結する。大将はジャムカ。
そして呪術師がラシャーンを占うと、「大切なものを失う」という結果に。北西、森、山を突き進むとトクトアの営地だった。
ケレイト軍は予定通り遅刻するが、先に戦ははじまっていた。そしてアウラガ府への奇襲。病で伏せっていたベルグティが立ち上がって指揮をする。
「アウラガが燃えたとしても、私の涙で消してやる」これはギャグでいいかな?
ベルグティの最期がすごかった。チャラカ翁もそうだったけど、もう起き上がれないと思ってたのに最後の踏ん張りで自分の命をかけて戦うっていうのは、テムジン兄の築くこの国を守らなくては!と尽く尊敬してるのが分かって、テムジンは愛される長なのだなと思う。
この戦は長かった。これを乗りきらねば!って私が切実だった。ジャムカとタルグダイは逃げ、テムジンはモンゴルを統一。
フフーはやはりヒステリックで、息子まで箱入りで育てようとしてたけど、それはテムジンですら感じてた。テムジンと比べると、ジャムカは孤独だなぁと思う。タルグダイにもラシャーンが付いてる。
2023/02/20 読了 (図書館)