紙の本
漢の武帝の時代紀
2016/07/28 00:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しゅん - この投稿者のレビュー一覧を見る
軍人衛青の登場。
匈奴との戦いに苦慮する中で、将才のある衛青が皇帝劉徹の目に留まる。
西域調査に張騫を派遣。
匈奴に捕らえられた張騫は、脱出して砂漠を抜け月氏国に到達。
北方版史記のドラマに魅せられる。面白い。
紙の本
衛青の話
2021/09/03 10:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
司馬遷史記を題材にとった小説は大変に数多い。この時代の話は中島敦や塚本青史で読んだことはあるが、本書はまさに「北方謙三」の史記本紀 武帝紀である。登場人物たちの言動 語り口 ワクワク度合いなどは北方謙三以外の何物でもない。あえて 難を述べると、どうしても近代軍隊を想起してしまう「軍人」という単語に違和感を覚える。
投稿元:
レビューを見る
本家本元の「史記・列伝」と照らし合わせて読むと、土日が丸々つぶれるくらい夢中になってしまう。文庫は2か月毎の刊行だそうですが、衛青・霍去病、李広の列伝を読みながらだと、自分にはありがたい刊行ペースのようにも感じる。
投稿元:
レビューを見る
漢の武帝の頃の話であるが主人公は武帝と言うよりその皇后であった衛子夫の弟の衛青。その出世物語。
匈奴との戦いを今までの守りの戦いから攻めの戦いに換えた男の物語で水滸伝、に続く話のよう。結構そこに張騫が月氏に到達するための旅行過程もあり結構読ませる。続きが読みたくなってきた。待ち遠しい。
投稿元:
レビューを見る
2013年04月 04/18
北方史記、鶴望の文庫化!
さっそく読みましたが、熱い。劉徹のもと、衛青の物語、張騫の物語が展開していきます。次が楽しみです。kindleで出たら、最初っから買うのになぁ。
投稿元:
レビューを見る
北方謙三が描く中国の古典もの第三弾である。漢の武帝を小説にしており、あまり他の作家の作品は知らない。これからどのように展開するか楽しみである。戦闘場面はよく描けており、ハラハラドキドキさせてくれる。
投稿元:
レビューを見る
武帝の姿を皇帝という国家の一機能としてではなく,
人間という観点から描いている。
とにかく面白い。
高校生が歴史に親しむための一手段として
歴史小説があることは間違いないと思う。
投稿元:
レビューを見る
文庫待ちしていた作品。
しまった、面白い。
衛青も武帝も、何が変わっていって、何が変わらないままのか気になる。
桑弘羊に衛青が乗馬を教える件が微笑ましく。
投稿元:
レビューを見る
時代は遡り前漢の武帝の時代。
何となく、衛青とか、霍去病とか、世界史で聞いたことがあるような。
騎馬隊の重要性が増した時代という事か。
さて、今後の展開がどうなるのか。
投稿元:
レビューを見る
雪が、肩に降り積もっている。
大地も、白い布をまとったように見えた。
肩の雪は、振り払えない。後ろ手で、縄を打たれているからだ。
「いまでしょ」の林先生が「名作を見分ける」方法として勧めていたのが作品冒頭の一頁その一行目を見るということだった。よって、この大長編の冒頭三行を抜き出してみた。
北方版「史記(司馬遷)」と言いながら、この作品第一巻には司馬遷はおろか父親の司馬談も出ては来ない。武帝は即位間もない頃の劉徹として現れ、次第と力を蓄える28歳頃までが描かれる。初めて匈奴の奥深くまで侵攻した衛青がこの巻の主人公であり、冒頭の描写は衛青が無名の兵士だったときに皇后の母親の気まぐれで捕らえられ殺されそうになったときの描写である。まるで、景色を楽しんでいるかのような衛青の大物感を描き、歴史上有名ではない衛青を先ず中心に据えることで、この物語の壮大さが強調されるだろう。ともかく、私が名前を少しでも聞いたことがあったのは、武帝と、最後の方に出てくる衛青の甥、13歳の霍去病ぐらいのものだった(その後調べたら、衛青も李広も史記の列伝に採用されていた)。
このあと、約50年の前漢の歴史書が紐解かれるわけだが、北方謙三は何を描こうとしているのか。日本は弥生時代中期の未開地、倭国大乱はまだ始まっていなかった。朝鮮半島では楽浪郡が大きな力を持っていた。遊牧民族匈奴が広大な北を支配し、西域では大月氏、大宛、大夏などの民族が漢帝国との交易を望んでいた。
その中で描かれるのは衛青たち騎馬軍団の成長、漢(おとこ)の姿、青年武帝の野望だ。今のところ、予想は「北方版 漢(おとこ)列伝」のように思えるのだが、果たしてどうだろう。
2013年6月18日読了
投稿元:
レビューを見る
時代小説は好きなんだけどほとんど読まない。なんでだろうなあ。好きなのに。
てことで、結構久しぶりに手にした本格的な時代小説。著者は、昔テレビで実物を見たことがあって、「なんだかあやしいおじさん」という印象を抱いたことをよく覚えている。
本業の小説よりも、テレビで自分のキャラを売ることを得意としている人、というイメージを、勝手に持っていたんだよね。
イメージは完全に間違い。いやはや、もう頭を垂れるしかない。めちゃくちゃ文章がうまい。簡潔でシャープで、スピード感あふれる文体。すげえ。
そしてめちゃくちゃ小説もうまい。特にキャラクターの設定。登場人物の誰もが、見事に魅力的な個性を持っている。誰が主役になっても、ちゃんとしたストーリーを紡いでいけそうなほどに。
続きが楽しみな小説。ずっと追いかけていこう。
投稿元:
レビューを見る
北方謙三の描く長篇歴史小説・史記第一巻。
***
時代は前漢。題に武帝紀とあるように、武帝を中心に話が始まるかと思えば、武帝の皇后・衛子夫の弟の衛青が今巻では華々しい活躍を遂げています。
衛青だけではなく、若かりし頃の武帝はもちろん、武帝を取り巻く面々も細かく、そしてもれなく魅力的に描かれていて、どの人物からも目が離せません。
個人的には西国へ向かったメンバーの今後が気になるところですが、やはりこの物語の中心にいるのは武帝なのでしょう。
簡潔な文章と台詞の中に、匈奴に対して従来の「守りの戦」から「攻めの戦」へと戦い方を変えようとする武帝の、強い意志が感じられます。
これから様々な出来事が登場人物達を襲うのでしょうが、それらを誰がどのようにして乗り越え、あるいは避けきれずに倒れていくのか気になるところです。
投稿元:
レビューを見る
連休ということもあり、久々に長編小説を読み始めました。
北方謙三の『史記』。
前漢の時代。一介の衛兵だった衛青。姉が帝の寵愛を受け、それに嫉妬した先帝の姉の策略により拷問を受けるも、仲間の助けを受け、数名で80名の兵を交わし、切り抜ける。
その脱出を帝に認められ、帝のために匈奴討伐に邁進することになる。
壮大な話が広がり、これからがとても楽しみな一冊でした。
投稿元:
レビューを見る
人生熱く生きたい漢にオススメ
水滸伝、三国志とはまた違った漢達が登場する。
心熱くなる北方謙三シリーズ
投稿元:
レビューを見る
水滸伝、三国志、楊令伝に続き北方ワールドを堪能させて貰ってます。
衛青?劉徹?一体どちらが主人公かはわからないけど、男くさいストーリーが展開される予感です。
2巻が楽しみ^_^