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最後まで読んでから表紙を見ると、なるほど、となりました。ネタバレになるので多くは書けませんが、人間の抱く知への貪欲さが美しく思えます。かの有名なフェルマーの最終定理だってきっとそう。色々な人の手に渡って多くの知を得て導き出された解はそれだけでロマンを感じてしまう。数字の先に愛がある、なんて思いました。
ところで。
既存の知識に異を唱える、って普通に考えて中々出来ないこと(そもそも気付けない)だなぁ…なんて。また、今まで当たり前に思っていたことを違うと言われることに対しての恐怖(平穏だと思っていたフツウが崩れることへの恐ろしさ←この辺りは伊藤計劃氏の虐殺器官にもあったなぁと。追記ですが)もわかるので、異端審問官の気持ちもなんとなく分かるんですよね…
うーん。
深くて、とても面白い作品でした。年の最後に良い作品に出会えて良かった。続きが気になります。
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カマシがすごい!!ストーリーよりも、「カマシ」の演出に目がいっちゃう笑。「足利アナーキー」みたいなタイプのマンガ!!
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環境に迎合して生きるか、自分と言う人間が求める知的好奇心の為に死ねるか。
ラファウが世の中上手い事渡ったもん勝ち、それに比べれば自分の知的好奇心など、勝ち組になる為には捨てても問題ない、と思考しながら、何が勝つか。
仕事→合理的に糧を得て、社会の中での地位を得る
趣味→知的好奇心、仕事の合間にでも出来るだろう
この間(はざま)の極限を描いている。
最低限の衣食住が保障されている時にしか、この二択は発動しないんだろうか。理想の為に命を落とす事になっても譲れない気持ちは自己満足でしかないかもしれないし、周囲には自業自得と取られるかもしれない。ヒトだけが特別とは思わないが、ヒト故に知的好奇心の為に非合理に命を落とす事もあるんだ…
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久しぶりに本当に面白いマンガを読んだ。この漫画は昨今の人気バトル・アクション漫画よりもインパクトに欠ける「地動説」がテーマであったが、そんなことは気にならないくらい内容が面白い。この作品のおもしろさは"funny"ではなく、"interesting" だろう。止められない人間の知性の底力を描いた作品。
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この漫画は本当にすごい。
ものすごく衝撃を受けたしめちゃくちゃ才能をかんじる。
2巻が待ちきれない!早く読みたい!
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(ネタバレを含む)
まず、絵が良い。すごく見やすい。キャラも差別化されててわかりやすい。表情の描写なんかも良い。
次にテーマが面白い。歴史の授業で地動説を唱えた者が異端者として処刑されたのは習ったが、それは教科書ではほんの一文でさらっと説明されていた。そこにあったストーリーを題材としているのがすごく興味深く面白い。
また話の構成も良い。神童と呼ばれた少年は宇宙に魅了され、地動説を唱える異端者に刺激されることによって、安定した神学の道を逸れ、自らも孤独な天文学の道を歩む。父の密告により異端者として捉えられたが、地動説を否定せず自害し、その研究資料を天動説派から隠し通す。それを次の天文学者が見つけ、物語は次の章へとバトンを渡す。
哲学的な漫画だが、非常に読みやすく考えさせられることが多くある。物語の続きが早く見たくなるような漫画で、他のまだ読んでない人にもおすすめしたい。
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真理の美しさとそれを追い求めることの尊さを極限状況の中で突きつけてくる。学問の自由、学問と権威、権力の反科学、反知性主義が問われる今こそ読むべき作品である。
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なんだこれめちゃくちゃ面白い!15世紀のヨーロッパを舞台に、当時異端とされていた「地動説」にのめりこんでいく神童ラファウ。地球の動きの美しさを求めて、異端審問官の目をかいくぐって研究するなんて、常軌を逸した行動にしか見えないかもしれない。でも命にかえてでもこの感動を後世に残したいという少年に胸を打たれる。静かで、美しく、それでいてものすごい熱量が流れ込んでくる。今後が楽しみ!
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こういう熱さは ズルい(笑)
目が離せないし がっつり心を掴まれて 応援せざるを得ない
真理を求める彼らが ツラい道を歩んでいくことは想像に難くないけれど どうか幸せがありますように... と祈りながら読み進めている
これから どう繋がり 広がっていくのか楽しみ
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美的感覚を大事にしたいと思いました。
美しくないものは、まだ答えに至っていないという証ではないかと。
美しさを追究すると真理に到達するような気がしてきます。
第一巻は成功です。
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現代における天動説は何だろう。当たり前だと信じている(と思い込ませられてる?)もの、をあれやこれやと想像する楽しい遊びを教えてもらった。
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20210306 知っていても知らなくても生きていく事はできる。不要不急の今だから家族で読み合っても良いのでは。
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アメトークに感化されて読んでみました。
大きなものを追い求めることは
その大きさが分かるからこそ
自分の時代だけでは答えが得られないと悟り
記録を遺す為に己を犠牲にすることも厭わないとは
そんな狂気の沙汰をやってのけた人達の上で
私は今この生活を得られているんだなぁと…。
神様は人間が創り出したものなのだから
神様より人間は偉いし
神様には自分の責任を負えないと
私は常々思っているけど
もしこの漫画の世界に私が生きていたら
明らかな傲慢ちき異端者として
火刑になっていたろうな…。笑
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アメトークの漫画大好き芸人で紹介されていたので購入。
天動説全盛というより、聖書の教えが絶対である時代に、地動説の証明に魂を引かれてしまった人々の物語。
表紙の少年が主人公かと思っていたが、彼は入り口。
誰か1人の天才によって、突然証明されるわけでなく、多くの無名の研究者によって紡がれてきたものが、ある日真実を導き出す。
うん、わくわくするね。
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【あらすじ】
動かせ 歴史を 心を 運命を ――星を。
舞台は15世紀のヨーロッパ。異端思想がガンガン火あぶりに処せられていた時代。主人公の神童・ラファウは飛び級で入学する予定の大学において、当時一番重要とされていた神学の専攻を皆に期待されていた。合理性を最も重んじるラファウにとってもそれは当然の選択であり、合理性に従っている限り世界は“チョロい”はずだった。しかし、ある日ラファウの元に現れた謎の男が研究していたのは、異端思想ド真ン中の「ある真理」だった――
命を捨てても曲げられない信念があるか? 世界を敵に回しても貫きたい美学はあるか? アツい人間を描かせたら敵ナシの『ひゃくえむ。』魚豊が描く、歴史上最もアツい人々の物語!! ページを捲るたび血が沸き立つのを感じるはず。面白い漫画を読む喜びに打ち震えろ!!
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
感想は最終巻にまとめて記載予定です。