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紙の本
コンパクトな概説
2021/09/21 08:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
自然淘汰、動物の利他性の理論付けなどドーキンス『利己的な遺伝子』とかぶる内容も多いが、生物全体の分類(三胚葉、放射性、左右相称動物など)、生物共通のボディプランとか、中立説、水平伝播の話題は知らないことも多い。数え切れない種類の生物を相手にすれば語ることが尽きないのも当然かもしれない。
紙の本
高校の生物の時間を立体化
2017/02/20 14:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学校の理科第二分野や高校の生物の時間に習ったようなことを、教科書とは違った角度から光を当てることによって、立体的に理解が進みます。高校の生物の授業が面白くなるかも。
読んでいて、宗教的な規制が厳しくない日本ならではの入門書かな、という感じもしました。キリスト教社会で本書のような内容をストレートに出すことはできるのか?と、読み進めるうちに感じたりもしました。ただ、そうしたタブーのない日本では、知的好奇心をくすぐることでしょう。ただ、あくまでも「入門」であり、これで「わかった」気になるのは要注意かもしれませんね。
紙の本
現在の進化の知識を使って生きものを概観する。
2017/02/14 15:36
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ダーウィンが進化論を提唱してから、その説はどう検証され、変化してきたか。
教科書的なまとめ方なので楽しみながらというよりは「知識のまとめ」「勉強」のつもりで読む本である。それでも各章末には数行のまとめがあり、「あとがきにかえて」も全体のまとめになっていて、少しぐらいわかりにくくて飛ばし読みしても全体はつかめる。
著者は動物行動を研究してきた人なので、引用されている行動の話も多い。進化については形態ばかりではなく行動についても判明していることは少なくないので、近年の研究として自分の知識を更新することにもなった。そういう点では分子生物学によるさまざまな進化の検証の結果についても簡潔にまとめられていてありがたい。
「いきもの」の進化という変化について、「維持されてきたもの、多様性につながるもの」などがあること、消えて行ったものも数多くあることなど、現在わかっている知識をもとに進化の視点から概観するのにとても良い一冊だと思う。
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