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面白かった。紅蓮館よりこっちが断然。と言っても、紅蓮感があってのコチラなので、あれはあれで欠かせない。
トリックが複雑で、犯人の周到さに舌を巻いた。
基本的にストーリー重視で読むので、普通に内容が面白くて良かったのですが、なぜ、に関してはそこまで多く語ってないかなと。想像はできますが。
館シリーズとしていくのでしょうか。キャラも嫌いじゃないし、続きがあったら読みたいな。
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シリーズ第2弾、前作の高校生探偵の葛城と助手の田所の後日譚。
前作の事件以来学校に来なくなった葛城を心配し田所と友人の三谷が葛城家へ向かう。そこで待ち受けていた華麗なる一族そして殺人事件と台風で孤立した館。高校生探偵の葛城は前作事件の後遺症で探偵としてなかなか起動しないが事件と災害は止まらない。その間にも伏線が張り巡らされていく。前作の「探偵の苦悩」からの今作の「探偵の復活」は「探偵とは」でシンクロする。
探偵の復活後の回収は見事、往年の本格推理小説のような舞台設定が楽しいミステリー。
★★★★✩ 4.0
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犯人はあいつだな!からの潰しロジックが面白かった。
正直いいから早く謎を解けよ!とは思うけど、青春小説として葛城と田所君には名探偵とは、何だ?にずっと悩んでいてほしさはある。
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前作 紅蓮館の殺人と間があいてしまったので繋がりがなかなかつかめなかったけど、だんだんなんとなく思い出しながら。思い出せなくてもこれはこれで大丈夫でしたが。
今回は台風からの水害。の中で起きる殺人事件。
探偵役の葛城くんは前回の事件から気落ちして事件解決どころではない感じ。そして一筋縄ではいかない葛城一家。
たくさん仕掛けがあって、解決したかと思えばそれは誘導です!そしてそれもまた誘導です!
と、よくこんなにいろんな線をえがけるな、とびっくりするくらい真実まで二転三転。
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大型台風による大雨で洪水が迫るなかで起きる事件。二転三転する展開の濃さと洪水への危機感、緊迫感がどんどん増していくのと同時に名探偵葛城の推理も鋭さを増していく。真相を語り始めるあたりからさらに面白くなってラストまで退屈しない。前作でも思ったけれど読みやすい文章でスッと入ってくる。このシリーズしか読んだことがないので他の作品も読んでみようと思う。
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要所要所、なるほどなと思わせる解決の糸口はさすがです。前作「紅蓮館の殺人」に比べると後出しのヒントが多い気がした。
葛城が再び捜査を始め、家族を尋問するところは名探偵が復活するという雰囲気で一気に盛り上がれました。
相変わらず、クローズドサークルの作り出し方は豪快です。
前作の名探偵対名探偵のようなインパクトがあったかというと、、、
京極夏彦の作品に同じようなものがあったような、、、
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1の事件に対して登場人物それぞれの思惑による動きを、紐解いて紐解いて、真相にたどり着くまでの過程がとにかく爽快。紅蓮館の嘘つきを暴くときもそうだけど、動き出したら手が止められなくなるスピード感が魅力的なシリーズ。まだ3月だけど2021年の個人的1位になるかなと思ってます。
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何度も裏切られて展開が止まらなくて、先が気になって一気読みしちゃう。事件の真相以外にも隠された仕掛けがたくさんあって読んでてすごくわくわくした。久しぶりに読破した!!
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探偵は探偵という生き物なんだから、それ以外の生き方なんてできないんだから、存在意義とかに悩まないでほしい…と思う。その辺は作中でも触れられてますが。それでも、葛城が謎も解くし全てを救う!という結論に至るまで、ながい!焦れる!と思いつつもぐいぐい読まされる。王道ありがとう!と思う。
正直言って、続編が出たという時点でそのへんの話には決着がついてて、田所くんが訪れたら、もう復活した葛城が颯爽と出てくるのかと思っていたので、色々予想外。探偵とは…よりも、助手とは…について考えさせられた。
田所くん、結局なにもできなかったのでは…
最後に見つけた答えも、それでいいの!?と思ってしまう。
三谷くんがいろいろ良すぎて、田所くん見捨てられるのでは…と思ってしまった。
明るくて友人多いけど自己評価低くて、兄にめちゃくちゃ劣等感持ってるとか、しんどい。好き。がんばれ田所くん。
ところで、犯人のはなしですが、本当にただのクズだったっていう結末が悲しいですね…そこに至る葛藤とか、過去のあれこれとか…ないのね…
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現代的で古式ゆかしい探偵小説。幾重にも張り巡らされた真犯人の罠には目眩がしたが、「名探偵」の存在意義、家族の絆、と正統派の探偵小説を楽しめた。真犯人に意外性はないが、そこは問題ではない。人間関係の反転の面白さ、そして大団円で読後感もいい。成長途上のコンビの今後が楽しみ。
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シリーズ第2弾。
前作『紅蓮館の殺人』のあと引きこもっている葛城に会いに、田所は友人と彼の本宅まで出かけて行った。豪雨で帰れなくなった夜に殺人が起こり、濁流が押し寄せてくる中で事件は続く。名探偵葛城は復活できるのか‥
名探偵の存在意義やあり方に悩み、突き詰めていくのが本シリーズのテーマだと思うが、そのため自然災害による恐怖があまり迫ってこない気はする。前半は相変わらず語り手のうじうじ感にもぞもぞするが、終盤の推理の畳み掛けは面白かった。
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次の日が仕事だというのに、最後の「蜘蛛」との対決が気になりすぎて、真夜中に目が覚めて読んでしまいました。
紅蓮館から間を置かずに読んだのも物語に入り込めてよかったです。
howとwhoはこれまで読んだ中でも最上位です。阿津川さん、どんな頭脳してるんですか?
ただ個人的な意見ですが、その二つの要素に比べると「蜘蛛」のwhyが物足りない感じがしました。
なんとなく、人物に思いを馳せる事ができなかったです。
トリックなどの完成度が高すぎるとこうなってしまうのですかね。
再読してみたら別の楽しみがありそうです。
次回作に期待、の辛口評価でゴメンなさい。
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うーん……おもしろかったのに、諸手を挙げて喜ぶとはいかなかった。文章に頻繁に唐突さを感じ、人物の行動・動作にも滑らかさがなかった。もちろん物事とは唐突なものだし、余計な説明をしてほしいわけでもない。ただ、○○から△△に至るまでにこんな流れがあったのだろう、とこちらに自由に想像させる余白をもたず、その割には心情の吐露が多い。登場人物に語らせたいこととミステリの完成度とのバランスがちぐはぐで、読者への優しさを後回しにしたような印象が残った。たくさんの仕掛けが、どこまでも探偵のためであったことに冷めてしまった。
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友人の葛城に会うため、Y村の青海館を訪れた僕。
名士ばかりの葛城の家族に歓待されますがその夜、連続殺人の幕が上がります。
せまる洪水、増える死体。
これでもかという推理の先には、意外な犯人が。
犯人の奸計の凄さ。
楽しめました。
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'21年7月8日、読了。「紅蓮館〜」に続き、阿津川辰海さん、2冊目。
うーん…これも、読了まで凄く時間がかかってしまった。トリックとか、「紅蓮館」よりも更にトリッキー&アクロバティック!に感じましたが…やはり僕には、「紅蓮館」と同様、楽しめなかったかな。
何方かが「紅蓮館」の感想で、「ラノベがダメな人は、これもダメ」みたいな事を書いておられましたが…僕はその「ラノベがダメな人」、なんですね、多分。ラノベって、読んだ事、多分ありませんが。
ググってみたら、「講談社タイガ」って、やはり若者をターゲットにしてるようですね。オッサンである僕には、ハードルが高い(?)みたい。残念、ですが…。
なんだか、読後にすごく疲れてしまった。