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引き籠った友人葛城を訪ねて巻き込まれる殺人と台風。田所は輝義を探偵の運命に取り戻すことができるのか、と言うのが謎解きとイコールだ。
犯人はこいつしかいないと確信していたがトリックなど細々したところはそんな上手くいくかなとも思いつつもお見事。
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前作の記憶あるうちに読んだんだけど、田所君身長20センチくらい伸びてない?
前作では165くらいじゃなかった?
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途中に出てくる違和感とか引っかかりとかを全部キレイに回収しておしまい。予定調和な部分はあれど楽しく読めました。
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読み始める前、本の分厚さにたじろぐ。なかなか進まない感じがしたのは、物語内での時間の進み方がゆっくり(その分濃密に描かれているということだと思う)で、場所もほぼ移動しないからかな。読み終わえて、久々の「ガッツリ本格」。後半になるに従って、傍点での強調が増えてくる。そうそう、本格ってこういう感じだよね(人物関係図や建物や部屋の見取り図もあるし)と、新本格の初期のころの作家さんたちを思い出す。ロジックもしっかりしていて、最近で言うと『屍人荘の殺人』とか『medium』を連想する。結論:値段とページ数に見合うだけの満足感。
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長編も長編。
まっちゃんから譲り受けた本!!!
もうこれでもか!!!ってくらい伏線はりまくって。怪しい人散々出てきて、なんかんだ弄り倒してトリックを腹一杯仕掛けて最後に丁寧に紐解いていく。
もう、前回のときから結構ありえないペースで事件に巻き込まれるし。偶然じゃ済まないくらいの自然災害に見舞われるし。もうこれはミステリー界のファンタジーと言っても過言じゃないな。笑笑
仕掛け人の思うとーりにみんな動くし、証拠にバレないし、うまくうまーくラストまで正体隠しまくる。それなのに、やたらめったらヒントがそこら中に転がっててさ。
なんとなーく、そうくるかなぁーって途中で思ったりね。笑笑
ミステリーゲームみたいな本。
一つ一つひろって、話聞いていってだんだん絞り込んでく過程が、まるでゲームのようです。
いろーーんなトリックいっぺんに楽しめるけど、毎回こんなに伏線張ってトリック仕掛けて、解明して大変だろうな。作者。と、いう感想が一番に湧き上がります。
一言で言えば現実味はゼロかな、、笑笑
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続編だと知らずに読んだ。
紅蓮館、読んでなくても読めるけど、
読んでいた方が楽しめそう。
前半、頼みの名探偵がうじうじモードなので…。
久々に新本格の長編を読んで、
もうめちゃくちゃ楽しかった。
心理描写が多めなので、
ちょっとラノベっぽいかも。
私はそういうところも含めて楽しめました。
わかりやすい伏線だらけなので、
真犯人を探しながら読むのもきっとたのしい。
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前作の物語としての幕切れがいまいち腑に落ちていなかったが、今作への布石だったのなら理解できる。小説としてはリーダビリティも高く、読み応えがある。その上水害への防災意識を高めてくれるというおまけ付き(そんな狙いはないかもしれないが)。ミステリとしてはやや疑問が残らないこともないが、よくまとまっているといえるのではないだろうか。続きも楽しみだ。
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紅蓮館の殺人に次ぐシリーズ2作目。
天災により生じたクローズドサークルで起きる連続殺人の謎解きとその場からの脱出というコンセプトは共通だけれども、前作よりもグッと完成度が高い印象。
600ページの中、そこかしこにばら撒いた手がかりをきっちりきっちり伏線回収していく手腕には感服。特にとある人物の特徴的な性格というか人生観をも本筋に収斂される展開には正直やられたと思った。
と言いつつも、一点気になった点も。ラストの犯人を追い詰める展開まではまったく申し分無いのだけれど、犯人像というか犯人の人格形成に至る経緯が語られないのは少々物足りないかな、と。
とはいえ阿津川辰海の他の作品も読んでみたいなと。
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厚くて、疑心暗鬼な状態が長くて途中挫折しそうになりましたが、最終的に自分の考えた犯人が当たっていたので良かったとします。
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紅蓮館を超える傑作、とのことでしたが、その通りだと思います。
犯人の意外性・頭の良さ、登場人物の心情描写ともに、前作よりも完成度が高かったと思います。
前作の一件で自信をなくし、引きこもってしまった葛城を訪ねた田所が、今度は台風による水害によって葛城邸に閉じ込められてしまう。
数週間前に亡くなった祖父は殺されたのか、という議論がされる中、立て続けに事件が起こる。
葛城一家は全員天才的な頭脳を持っていて、仮説を出し合うシーンは圧巻。
彼らを騙そうとした犯人も、文句なしの天才的な犯行計画を立てていました。
強いて言うなら、動機が弱いかな?
葛城が探偵はどうあるべきなのか、模索しながら進んでいく様子も好きでした。
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分厚くて驚いたが面白かった。探偵の意義についてこじらせてる少年たちはちょっとめんどくさかったが、復活してからはさすが。頭良すぎる家族って大変ね。
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前作「紅蓮館~」と同様のクローズド&タイムリミットサスペンスでありながら、さらにバージョンアップ。探偵と助手を操る、スーパー犯人との対決が見ものだ。エンタメとして十分に楽しめる出来栄えになっている。
探偵とは、いかにあるべきか。助手はいかにあるべきか。本作でも、若き主人公たちが悩む。そんな高校生青春もののテイストを絡めつつ、父を、兄(スーパー犯人の警察官)を超えていく成長物語でもある。現代ミステリとは、ここまでサービスしなきゃいけないんだよ、という高い見本となっている。しかも文庫!
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どんでん返しの繰り返しで、散りばめられた伏線が次々と回収されていく爽快感。登場人物が天才だらけで心理戦が非常に面白い。
前作同様、みんなが隠し事をしているので、怪しいポイントが多すぎて本質につながる糸を掴むのが難しかった。
本格物の雰囲気に引き込まれて、一気に読んでしまう作品だった。
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〈残念だった点〉
・館などの見取り図が巻頭ページにきたのは良いが、今作は大して必要ない(もしかしてミスリードか?と思うくらい必要ない)
・またしても『名探偵の在り方』に拘りすぎる
・台詞回しが舞台調なのが気になる
〈良かった点〉
・謎解きパートは冗長的じゃない
・ユウト君と夏雄の発言だけでも犯人を絞れる
葛城に“名探偵”に戻ってほしくて他人に睡眠薬を飲ませる助手という存在が嫌でした。
葛城も田所も前作からずっと独善的で中途半端で自己中心的にうつります。
そもそも探偵って何かに強要されてやるものじゃないと思うんですが。
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1作目に比べると面白かった。
入れ替わってそうだなーとは思っていたけど、やっぱりその通りだった。
本が厚いわりに何処となく描写が足りなく感じてしまう…
そして、いくら葛城に探偵として復活してほしいからといって自分で事件を起こしてしまう助手…
おじいちゃんが交番に逃げて来た事件があったが、
あれは正が暴力を振るってたってこと?
事件現場の設定が1作目に続いて面白かったが、やや文章が読みづらく感じてしまった。