投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
結構などんでん返しミステリー。
台風に見舞われる館では大富豪の四十九日が行われ、息子や娘は社長や弁護士や、孫も警察官やモデルなどの中に前回から引き続き名探偵も居る。
助手と同級生、モデルの姉の元カレで雑誌記者の男や甥の家庭教師などもなぜか招待されて。
台風で帰れなくなった館で、散弾銃で自殺した死体が離れで見つかり、家庭教師は川の様子を見に行って失踪し、雑誌記者は逃げようと車に乗ったら爆発した。
家族内で疑心暗鬼の中、被災者も館に招いて、水没から耐える。
自殺したと思われた死体は実は兄ではなく家庭教師。家庭教師と兄の共犯だったが裏切られた。兄は被災者のふりをして行動した。
兄が張り巡らした罠により、疑心暗鬼になったり、主人公までが踊らされた。
結構楽しい。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
紅蓮館に次ぐシリーズ作!
何度も意表をつかれ、え?その人が犯人!?とびっくりします。
600ページもありますが、続きが気になってページを捲る手が止まりませんでした!
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
前作に引き続き、今作も読了。
真犯人に迫る場面では、「言われてみれば確かに!」と納得するところが多く、完全にやられました。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
水害に襲われた館を舞台にした本格ミステリー。殺人事件と自然災害に板挟みにされている状況が独特で面白かった。
別のシリーズ物の続編と勘違いしていたため前作を知らない状態で読んだが、前作ではどのような事件がありそこで何が起きたかという概要が作中で説明されていたので、特に問題なく読むことができた。
非常に複雑な構造になっていて作品としてはただただ作者の構成力に感嘆したが、物語としては作中でも触れられていたように果たしてここまでうまく人の行動を操れるものだろうかと疑ってしまった。
また推理自体は面白かったものの、探偵である葛城が立ち直るまでが長くそれまでが退屈に感じられた。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
紅蓮館に続くシリーズ2作目。前作は山火事だったが、今作では何と水害によるクローズドサークルの中、事件が起こる。華麗な一族が人里離れた洋館に一堂に会し起こる事件。ベタで、いかにもミステリな設定は、かつて新本格に耽溺した世代には懐かしくも楽しい。
本作で主人公たちは「探偵」とは何かということに悩む。そして出された回答は、先日読んだ銘探偵メルカトル鮎の在り方とはまるでベクトルの違うものだった。シンプルだが、これはこれでありだなと思う。
謎が重層的に絡み合い、物語を牽引する。私は前作よりも今作の方が断然好きだ。作中に所々散見される古今東西のミステリの本歌取りも、おそらく作者は意識的にやっている。ミステリ好きなら思わずニヤリとさせられるだろう。トリックは古典的ながら、そのトリックを用いた理由は面白いものだった。一方で、トリックの重厚さに比べ、事件そのものの動機はやや弱いかもしれない。
山火事、水害ときて、次は何だろう。空だろうか。それともベタベタに孤島だろうか。次作を待ちたい。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
このミス大賞で紹介されていたので手に取ったが長編ということもあり場面設定と地ならしが長い。140ページくらいまで読んだがイマイチ没頭できず図書館で他の本を借りてしまいジ・エンド。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
シリーズ2作目。引きこもりとなった葛城は再生できるのか?1作目同様、謎解きは素晴らしいし、1作目より面白かった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
シリーズ二作目。長いけど、面白かった。前作を読んでから、読むべし。かなりの読み応え。所々無理っぽい謎解きもあるけど、文章量で押し切った感じ。ただ、誤植が多いのは気になります。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
なんて練りに練られた構成。館だけではなく、自然災害も利用したクローズドサークルミステリ。
驚きの事実繋がりすぎて、「!?」の連続。
ワトソン的立ち位置の田所が、自分の行いを悔いて苦悩する様も、まさか犯人の意図とは気付かず「何やってんの!?」と思って一緒に苦しんでしまった。
ただミステリとしての面白さはあっても、気分は悪いわ…。なんか…救われない。真犯人はずっとそんな性格だったのか?全てを偽って生きていくって、悲しくないか?そしてなぜ嘘に敏感な葛城が序盤、真犯人に甘えていたのか?
あと夏雄のキャラが「小学校低学年でそんな語彙使う?」と思ってしっくりこなかったんだが、作者さんは東大出なので、ひょっとしてこれくらい当たり前の子供だったのかもしれない…と気付いてハッとした。笑
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
key word(水・華麗なる家族・名探偵の不在・村・館)
家族の対話の場面は丁寧に書かれている気がして、ゆっくり読みました。
トリック・推理はドキドキ楽しく読ませて頂きました。
水が迫ってくる描写が少なく感じた。主人公たちが水に浸かる描写がなかったからかしら?このシリーズ特有のタイムリミット感はやや間伸びしてしまったかな…。という事で星3つ。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
シリーズ2作目
前作が山火事で今回は洪水。設定が大掛かり過ぎ。
今回も探偵とは何かにこだわりすぎていて、その分前半戦が無駄に長い。推理が始まってからは逆にあっという間。
もう少しミステリーに重きでいいような気が。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
続きが気になってしょうがない本だった。
今までの本とは違い、時系列の整理や図、水位が上がってくることを示す題名、視点の切り替えなど新しいミステリーでもあると思った。
また、ここまで複雑で伏線もたくさんあり、すごいと単純に思った。そして真犯人まで辿り着くまでにも「蜘蛛」の巣のようにいろんな仕掛けが張りめぐされている。
分厚かったが面白い本だった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
2021年ミステリが読みたい!第4位。
学校に来なくなった「名探偵」の葛城に会うため、僕はY村の蒼海館を訪れた。政治家の父と学者の母、弁護士にモデル。名士ばかりの葛城の家族に明るく歓待され夜を迎えるが、激しい雨が降り続く中、連続殺人の幕が上がる。刻々とせまる洪水。増える死体、過去に囚われたままの名探偵、それでもー夜は明ける。新鋭の最高到達点はここに、精美にして極上の本格ミステリ。
ー文庫うらすじより
凄く面白かったです。
まず、最初に一番死んで欲しくないと思った人物が殺されます。
そして次に葛城の友人である語り手の僕こと田所と同級生の三谷が犯人だと疑われるまさかの展開に。
葛城家の人々は、同級生で前作の探偵役だった葛城も含めて全員で一家の誰かをかばっています。
そして、僕こと田所の告白には戦慄しました。僕の罪とは何か、この事件の黒幕「蜘蛛」とは一体誰なのか。
そして待ってました!の最後の立ち直った葛城の推理。
「この事件の先に全員を(水害から)助け出す道」の勝算があるのだと言います。
そして驚愕のラスト!
以下ネタバレになるかもしれないのでお気をつけください。
葛城の従弟の少年夏雄の言っていた通り、一番怪しくない人がやっぱり犯人でした。
ミステリーとしては最近読んだものの中で群を抜いていたと思います。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
紅蓮館に続くシリーズ2作目。前作で心に傷を負った名探偵葛城の実家で起こる連続殺人、迫り来る濁流、館に閉じ込められた人々。パニック映画みたいでハラハラ……からのラストはスッキリ!これは名探偵葛城が誕生する事件なんだろうな。面白かったです。次作も楽しみ!
いやもう、ラスト気持ち良すぎるでしょ(笑)強くなったなぁ葛城。田所を(精神的に)助けるシーンとか、ほんま逞しい。これは高校生たちの成長物語なんだろうな。
青春モノは苦手なんだけど、ラストの二人の掛け合いがとても良き。ミステリーが絡むから読める。
まぁ、私は終始三谷推しですが(笑)
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
「だって、探偵は◯◯だから」
“酸鼻を極める”って言葉、この小説で初めて知った。
この作家さんのミステリー、キャラクターが良くてぐんぐん読めるんやけど、殺し方が結構グロテスクなところも特徴だと思う。
動機が、とか描写が、とかじゃなくて…手法が物理的にグロテスク。これまであまり読んだことないタイプ。そこが面白いんだよなぁ。
“高校生探偵”ってポップな題材と
セットになるとは思えないようなエグい殺し方。
それが、狙いでやってるのか、作者の趣味なのかは分からんけど。私の好みには刺さっとる。
『探偵失格』
第3部の終わり…電車の中で読んでたんやけど
『!?!?…うえぇぇぇえ!?』って声出た。
緊張と緩和…ほのぼのからの衝撃すぎる衝撃。
本読んでてこんな気持ちになったことない…
「君だけは冷静に見ていてくれ。ーなぜならー殺人犯はこの中にいるからだ。」
やっぱり、葛城探偵とワトソン田所の関係が好きすぎるんよー。
著者の頭が良すぎて、「よくこんなの思いつくな!?」って感じ。ややこしすぎて、すごすぎて、途中で訳分からんくなったけど、色々がんばって丁寧に説明してくれるからなんとか理解。(わたしの頭がよくない)
トリックが難しい分、後半でちょっと失速した感じ…?
面白いねんけど読むのに半年かかった。笑
それにしてもキャラクター描写が良くて面白い。
トリックも凄いけど、葛城と田所の絡みがもっともっと読みたい!!!!!
4部作らしいので、あと2作楽しみだ。
【勝手にキャスティング】
葛城輝義:板垣李光人 or 市川染五郎
田所信哉:高橋文哉 or 市川團子