電子書籍
カラスの追い払い方
2021/07/12 12:42
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
カラスの鳴き声を利用してカラスを追い払おうというやり方を紹介されている。単に鳴き声を利用するだけでは慣れられてしまうので必要最低限の範囲に聞こえるようにしたりして工夫しているのが面白かった
紙の本
カラスを知る一冊
2021/10/21 17:38
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投稿者:.ばっは - この投稿者のレビュー一覧を見る
烏の被害を受けている訳ではないが敵?を知ることは大事なことだ。
カラスはマヨラー!
体の色は黒一色ではなく構造色。
黄色が嫌いなのではなく紫外線を認識するので中が見えないように紫外線をカットする特殊顔料を塗ったゴミ袋を作ったら人間には黄色く見えるだけ。
残念だったのはちょっと書き方に癖があるので★四つ。
一番面白かったのは「カラスを食べる」。その発想はなかったが雑食性動物は不味いと聞いたこともあり、食用として獲られないから減らないのでは、と読前。やはり食べられなくはないが苦労して確保するほど旨くはないし癖が強いので調理に工夫が必要。
役に立ったのは「カラスを減らす」。人との共存にはもっと個体を減らすべきと主張。飢餓が一週間も続けば餓死するらしいので餌の少ない毎冬に一週間だけでも広い地域で「カラスを減らそうキャンペーン」を繰り広げるのは有効。路上ゴミ出しにはネットを被せる。露地に残る廃棄農作物を片付ける。庭の植木に残る実を片付ける。
紙の本
カラスが気になって仕方なくなる
2022/02/07 18:57
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
カラス研究者であり、カラス対策のベンチャー企業を興した著者によるカラス論。
カラスの鳴き声/鳴き方にそれぞれ意味があることや、カラス誘導(撃退ではなくいてもいい場所に誘導する)の仕方、カラスの賢さがどの程度かなど、カラスのトリビアが、愛情あふれる筆致で紹介されている。
ごみ置き場などに現れたり、カアカアうるさく鳴いたり、あまりよいイメージのないカラスだが、この本を読むと、カラスを見る目が変わること間違いなしだ。面白い。
紙の本
良い点・文章が終始ラフ 悪い点・専門的過ぎて難解
2021/03/07 21:30
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は、カラス研究の第一人者です。
よくテレビにも出演されており、明るい性格からか、終始ラフな文章で書かれているのが好印象でした。
ですが、書かれている内容が専門的過ぎており、なかなかカラスの研究の内容が伝わってこなかったのが残念です。写真や図解をかなりの数、用いているのですが。
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<目次>
第1章 カラスを動かす
第2章 カラスになりきる
第3章 カラスとしゃべる
第4章 カラスを食べる
第5章 カラスを減らす
<内容>
カラス研究の第一人者の一人(なんか矛盾する言い方だけど)。書き方が面白く、若干クセもあるが、私は楽しく読めた。学術的というよりは、実用性にシフトした内容。むろん、その実用性の裏にはちゃんとした学術的裏付けがあるから面白い。カラスの声の研究やカラスの性格から誘導する研究など、期待通りであった。カラスを食べる話はちょっと…だったが。ただ「ぼんじり」が美味しい理由は納得した。「脂腺」だったんですね。鳥は脂がないと防水ができず、それは彼らの死活につながる。なので、カラスは「マヨラー」でもある訳なのです。
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油ぎったものが好きで
大好物はマヨネーズ とか
意外に知られていない カラスの寿命
カラスの鳴き声の聞き分け方など
なかなか知ることがない
カラスの生態について
ここまでの本はないんじゃないでしょうか
いやぁ 私はちょっと
カラスのシチューの味を
想像しちゃって
胸がいっぱいになりました
なぜか カラスの匂いを
嗅いだことがある人には
肉が臭く感じるようですよ
多分 これは ヤギ肉でも
ある現象ではないでしょうか
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ただただ汚くて嫌なイメージしかなかったカラスの新しい発見。
肉は硬くて臭い。食べられないこともないらしいが食べたくないなあ。
鳴き声の種類と意味。私がよく聞く「アー」という長めの鳴き声は存在感を表しているのか。「アッアッアッ」は餌を見つけた時。
羽は黒黒としていて艶のあるのが強いやつ。濡れて少し小さくなっているカラスは弱っている。
こういう雑学を知ると今度カラスを見た時に注意深く見て、鳴き声もどんな意味なのか、聞いてみたくなった。
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先日、あるテレビ番組で、カラスが公園の水栓をひねって水を飲んでいる映像が流れた。クイズが出題され、このあとカラスはどうするでしょう? となったので、そんなの更にひねって水浴びするにきまってるじゃん、と思っていたら正解だった。
続けて露天風呂にカラスが侵入する映像を流し、このあとカラスはどうするでしょうか?との問いに、すぐさま、石鹸を取るにきまってるでしょうよ、と今度は声に出して即答したら、案の定だった。
そんなカラスに関しての知識をほどほどに持っているおっさんをも大興奮させるこの本。
ひそかにカラスとのコール&レスポンスを夢みているだけに、この本の存在を知らなかったとことは痛恨の極みだ。
遅ればせながら読んでみた。
(以下、ほぼ自分用の備忘録として書いているので、本の筋に沿ってはいません)
突き抜けるような青空が広がっていたある日、近所の鉄塔のてっぺんをふと見上げると、なにやら猛禽のような鳥がいる。あのくちばしに白い腹、もしかして大鷹か?一瞬思ったが、よく見たら金属製。東電がカラス除けにでもつけたのだろう。
たしかに周辺にカラスはみかけない。一応警戒しているのだろう。ただカラス(鳥類)は紫外線が見えるから、あんな金属製の大鷹もどきを置いたところで、大鷹と認識して忌避しているわけではない。
いつもと様子が違うからしばらく近づくのやめておこう、という用心でしかない。そのうち、あいつ、いつも同じ場所で風に吹かれて、ふらふらしているだけだぞ、と気づき、ふたたび鉄塔に営巣するに違いない。
だいたいカラスは人の顔を識別する。人間は近い種である猿の顔の区別だってつかない。それをまあ、知能としては劣ると言われている鳥類なのに、人の顔を見分けるとは恐れ入った。
田んぼの案山子だって、もちろん人間と思って避けているわけではないので、そのうち慣れる。
CDをぶらぶらさせるのも、バンッ、って爆発音をさせるのも、大音量で大鷹に襲われた時のカラスの声を流すのも、慣れればカラスは避けるのをやめる。浅知恵ではカラスに勝てない。
かつて東京の下町で鷹匠がハイタカを空へ放つ実演を見たことがある。天高く舞い上がった途端にカラスが5~6羽追尾してモビングをした。ハイタカは逃げることで精一杯。東京の空の覇者はカラスだと思い知った。
先ほどの石鹸を盗む話に戻すと、カラスは脂が好き。特にマヨネーズ。石鹸も油分なので、腹を満たすというより、油を摂取したいだけ。油がないと鳥の命の羽がパッサパサになるので生きていけない。コンビニ弁当を包んでいたラップを咥えて、屋根の上でおいしそうに飲み込んでいるカラスを見かけたこともある。あんなの食べて大丈夫かと思っていたが、ちゃんとペリットとして後日吐き出されるとのこと。石鹸くらいへっちゃらだ。
どうもカラスはバカ舌らしい。人間には目に染みるくらい辛子成分たっぷりの液体をふりかけた肉でも平気でたべるらしい。バカ舌だし、鼻も利かないのだろう。さすがスカベンジャーの称号を戴くだけのことはある。なんでも食べる。
自然界では腐肉をも食べ、環境をきれいにしてくれるカラス。しかしながら人間にとっては害獣扱いのカラス。迷惑しているなら食っちゃえばいい、ということで食べてみると、身は砂肝みたいでかたく、そんなにおいしいものではないらしい。そう言えば貴ちゃんねるで、高田馬場のジビエ料理店で貴さんがカラス食ってたなぁ、まずそうに。しかも値段が高かった。
とは言えフランス料理ではカラス肉があるらしく、若いカラスの脳みそは絶品とのこと。料理の仕方次第では美味しくなるらしい。
全国で年間100万羽くらい駆除されているらしく、鹿や猪みたいにジビエ料理にすりゃ良いじゃん!と考える人がいるが、そんなのコストを考慮したら、大赤字。法律も変えなきゃいけないし、だいたい鹿や猪や熊だって、補助金なけりゃ大赤字なんだから、更にカラスまでとは今後も万に一つもならないだろう。
最後にカラス語の話。
うちの近所に変な声を出すカラスがいる。カラスといえば、アー、とか、ガー、だが、そのカラスはアウワ、アウワ、アウワ、と鳴く。どのカラスも鳴き返してこないし、自分が想像するに、シジュウカラのツツピー、ツツピー、の鳴きマネをしているんじゃないかと思う。残念ながら、カラス語を理解できない未熟者なので確認しようもない。
著者は多くのカラスの鳴き声を集め、それをAIの力も借りて解析し、翻訳したいらしい。構想を読む限り、ある程度のところまでは実現可能なんじゃないかと思う。カラスと会話できる日も近いだろう。
言い忘れた。
著者は人間にとってはあまりに身近で厄介者であるカラスを、追い払うことを生業としている。農家や自治体からカラス対策を依頼されたら出動し、農作物の被害や糞害、ゴミ集積場荒らし対策の色々な装置を開発、設置している。YouTube などでも公開しているので、興味があればどうぞ。