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投稿者:のほほんと - この投稿者のレビュー一覧を見る
3人の視点(+アルファ)で描かれていて、ぐいぐい引き込まれました。
あらすじや読み進めていたときに想像していたのと違う意外な結末で、さっぱりとした気持ちになりました。
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
先生と桃子の信頼関係が怖かった……
矛盾の塊である先生を丸ごと知る人が一番、
先生を美味しく味わえるでしょうね。
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
このような小説を楽しめるには、私は少々歳を重ね過ぎたようです。
世の中にはゾクゾクするほど楽しんで読んだ読者も多いことでしょう。
それほど内容の濃い、卓越した筆致により書かれた小説と思います。
しかし、このようなモノを楽しむには、いろいろ条件が必要に思う。
帯に「私の趣味は人の夫を寝取ることです」と書かれているが、そんな単純な物語ではない。
人はそれぞれ自分の役割だと思って自分らしく生きているはずだが、人は変わっていく。その事に気づかされて崩れてしまう。
モモちゃんお見事でした。
皆さん それぞれハッピーエンドでよかった よかった。
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いやー…さすがだな、山田ナントカっていう女性作家笑。血も涙もある不倫小説、個人的には面白かったです。その辺の下世話な不倫話ではない、や、全くの第三者からしてみればその辺のワイドショーを騒がす不倫と同じなのかな。一筋縄ではいかない恋。意地悪くて好き。
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山田詠美「血も涙もある」https://shinchosha.co.jp/book/366817/ 妻と年下の夫とその愛人、愛人は妻の部下、という大人の三角関係で、どろどろを予想したら乾いた皮肉たっぷりのコメディで、意地が悪くて、おもしろかった。関係は常に1対1、本当は部外者には想像も及ばず介入やジャッジの隙もないはずのもの(おわり
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不倫なんて
妻と夫と愛人の問題で
まわりがとやかく言うことじゃない
ってお話。
恋愛に関する
人の心の機微をとらえるのが
やっぱりうまいなー。
そして、それを表現するための
言葉の選択、紡ぎ方、見せ方が
的確で丁寧で
当人それぞれに
あ、なんかわかるーって気になる。
マンガでもなく、映画でもなく
小説でしかできないことを
やっているように思う。
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この本と出会ったのは運命だと思う。
これまで見たことがなかったのにあの日、ふらりと寄った本屋で真っ先に目に飛び込んできて吸い寄せられて買うしかないと思った。それほど衝撃的な帯文だった。
私と桃子は似ている。彼と太郎も似ている。だから読んでいてじわじわと真綿で首を絞められるような感覚があった。同時にものすごい共感で胸が圧迫された。何度でも読み返して、何度でも思い知る。不倫をすることされること、傷つくこと傷つけること。血も涙もある、というタイトルは言い得て妙だと思った。
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酸いも甘いもかみ分けた大人の女の小説。
50代の有名料理研究家の女、年下夫を寝取る30代のアシスタントの女、どちらも著者自身だろう。3人がチャーミングで滑稽で哀しくいとおしく描かれる。性ではなく食で生を描写し、周辺の人物のあしらいもうまくて、どこまでも軽妙、各篇のオチの付け方が落語を思わせて面白い。
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Lover ・ Wife・ Husbandの三人の視点から語られる。さて、ワタクシ どのお方に感情移入すればよいのか………
(むしろ、一番遠い存在のHusbandの章が面白かったりしたので女って~性が我ながら可笑しくなる。)
あげく、最終章には「取りまく人々」の視点からも。あ~こうきたか!
詠美センセイ、日頃の熟成した小説家とか文学を論ずるエライ立場とかもお考えあそばしての上梓とは思われますが余りにも生々しいので私は詠美センセイを差し置いて老成してしまった感を持て余してます。
あと、⚪⚪歳若かったらこの小説にきっと 嵌まったし、我が身に置き換えてどの立場でもあーだこーだ言えたのだろうけれども、お先に人生、味わい尽くしてしまったため、何も語れない。
(それはそれでお気の毒なワタクシ)
とは言いつつも相変わらずの職人芸で「上手い」と唸らせる文章も随所に。
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桃子がけっこう好きだ。と、思う私は、
血も涙もないやつなのかもしれない。と、思った。
みんな、○○ぶりっこ。
手を引くタイミングは大切だ。
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和泉桃子(著名な料理研究家の一番弟子)、これはまさに山田詠美の分身かって思うほど、著者を彷彿とさせる。
恋愛に対して”これだ!”と嗅覚で感じたらまっすぐに突き進む、それがたとえ既婚者でも。
血も涙もありながら、後ろめたさもなく関係を続行。
私はどちらかというと桃子の師匠の喜久江に感情移入しちゃったよ。
まっ一番おいしい思いをしてたのはのらりくらりとどちらとも俺にとっては必要不可欠と手放さなかった太郎だけどね。
それだけ魅力的なんだろうけど。
喜久江さんが友人の玉川と再婚?して良かったよ。
「lover」「husband」「wife」それぞれが順番に語りてになって進んでいく構成で読みやすかった。
水木しげるの故郷、境港に行ってみたくなった。
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不倫について、lovers husband wifeの視点から綴られていて面白かった。さすが山田ナントカさん。血も涙もある。
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桃子が『ほら、血も涙もある』と思った状況が可笑しすぎる。
読みながら、いったいどんな風な結末になっていくんだろうか・・・と思ったが、やっぱりよもやの予想外。
結局血も涙もないのは誰なんだ?と笑いたくなる。
文中にときおり顔を出す「山田ナントカという小説家」
さすがだね。
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山田詠美は苦手だ。
やっぱりイラッとさせられるんだが、結構楽しめたし今回は最後まで読めた。
埋もれているようで実はそうでもない。
そういう人たちは実は結構身近に居る。
読みながら、近くの誰かを思い浮かべたりして楽しんでいる自分も、なかなか下世話だ。
終わり方には驚いたが、伏線しっかり回収していてさすが。
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山田詠美さんのテンポのよい文章、料理研究家と夫、そして助手のそれぞれからの視点で構成されていて読み出したら止まらなくなってしまった。自分好みに夫を味つけしていきながら夫の浮気にも寛大な風を装って過ごしていた料理研究家。助手でありながらその夫と関係を持ち、それでも料理研究家の事も大好きだといいきるところ。料理研究家と助手、2人の女性の不倫とは、という定義が面白い。自分の倫理に反することをしたことが不倫だという。飄々ぶりっ子をいつのまにかしていた夫、ゆったりぶりっ子をしていた料理研究家、隙間家具のような男なら浮気されても全然オッケー、本気の人には…男女関係のモラル基準も独特な言い回しと考え方の助手。そしてさりげなく最後に料理研究家をいとめる夫の学生時代からの友人。この友人が一番の熟練者だったとは。ストーリー展開に脱帽です。