- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
真実を伝えるのには正しい心が必要だ。
2021/03/24 18:44
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キクちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本人が中東の事情に関して、あまり知らない上で、さらによく知られていないイスラム教について、わかりやすく教えてくれる本。ヨーロッパの移民政策の失敗と犯罪やテロの増加の一途、日本の学識者の嘘、それを鵜呑みする外務省や政府、イスラム教そのものの持つイデオロギーが、我々の自由と民主主義の世界とは全く噛み合わないことを、多くの日本人にこの本を読んでもらって知ってほしい。合わせて、池内恵(著)シーア派とスンニ派も読んでほしい。
イスラム教
2021/10/21 07:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:中村 - この投稿者のレビュー一覧を見る
知らない事ばかりで、勉強になりました。
次回の本も期待します。
素晴らしい啓蒙の書
2021/05/25 11:57
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は「(日本の)イスラム研究者はイスラム教の中から,自らのイデオロギーを投影するにふさわしい好都合な要素だけを取り上げ,不都合なようそは切り捨てます」と繰り返し訴えている。その通りなのだろう。内田樹のような似非哲学者は,イスラム教などまったく興味がなく反日の材料になりさえすれば,そして社会の平穏を脅かす材料であればなんでもよいのだろう。これではイスラム教徒もいい迷惑だ。その点,中田考のようなほんもののイスラム教徒のイスラム研究者は,正直にイスラムの教えはテロを導くといっているのだから好感がもてる。
真のイスラム研究者であれば,正しくイスラム教を紹介した上で,どのようにすればテロをなくせるか考えるものであろう。
問題は,著者のように正しい認識をもつ研究者が日本の学会では職に就けないということだ。特に文学部はひどい。反日かつ反社会的でなければ大学に就職できないという現状をなんとかしなければならない。文系不要論が膾炙される所以だ。
イスラム教穏健派識者を大胆に批判
2021/05/03 12:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「イスラム教がいかに危険で問題ある宗教なのか」と著者が果敢に批判する1冊です。
当書の最大の特徴は、現在国内に多く存在する「イスラム教穏健派」の識者の生上をこれでもかと文中に登場させ、大胆に、かつ容赦なく批判・非難している点です。思わず「ここまでするか」と思いました。
ですが、著者の主張は納得できる部分も多いです。読む価値は十二分にあります。
ショッカーとしてのイスラームに抗して
2021/03/16 10:46
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎度の飯山節炸裂というところだ。クルアーンやハディースから引用をして、イスラームを「世界征服を企むイデオロギー」として描くかたわら、著者を批判する業界人を切って返したように批判している。まるでイスラーム共同体を「仮面ライダー」のショッカーとして論じているようなものだが、イスラーム原理主義者でタリバーンや「イスラーム国」を擁護する事で知られる人物を「イスラーム界の知の巨人」であるかのような風潮もどうかと思うが。朝鮮民主主義人民共和国を礼賛する人物を「朝鮮研究の大家」と称賛するようなものだ。著者が書いているように日本や「アメリカ帝国主義」、「シオニスト国家」ことイスラエルといった「諸悪」を批判する為に「東洋的な」イスラームとイスラーム共同体を称賛している向きがいるが、イスラーム教徒はともかく、非信者はマルクス・レーニン主義が没落したからイスラームに「批判のイデオロギー」の対象を変えたのだろうか。
歴史上の文脈で「イスラーム圏は宗教に寛容だ」と評価する事も批判している。たしかにイスラーム以外の宗教については人頭税を支払った上での被保護者という位置付けで存在が容認されていたわけだが、こうなるとユダヤ教徒をスペインから追放していた時代のキリスト教世界は、イスラーム共同体より不寛容だという事になるのだが。
その一方で著者は昨今のイスラエルと国交を結ぶイスラーム圏の国々やサウジアラビアでの権利拡大は肯定的に評価している。クルアーンとハディースがイスラーム教徒にとっては絶対的な「真理」と批判しているはずなのに、何故矛盾するような事を書けるのだろうか。イスラームを相対化してイスラームの世界の外の概念と折り合いをつけようとしている人々とは、また別だ。
著者が批判している人が翻訳したり翻訳に関わっている岩波文庫や作品社の翻訳が手に入りやすいクルアーンの邦訳だから、飯山氏がイスラーム原理主義や従来の翻訳での問題点などを批判するような注釈をつけたクルアーンの翻訳を出したら、どうだろうか?売れると思うけれど。