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今回も掛け値なしに面白かった!胸が熱くなるお仕事小説。つべこべ言わず、私も頑張ろうと心から思える爽やかな読後感。
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本巻は「女性」という特性が絡んできたお話です。
女性投資家、女性イラストレーター、昔ながらの旧家の奥様、元CAの若奥様、そして今後どう生きるかと考える主人公・静緒。
娘、妻、母という立場の苦悩だけでなく女性ゆえになめられ生きづらい世の中をエンタメ性を失わずに書いてくれています。女性客が主である百貨店は女性の動向に敏感でなくてはいけないので、女性の立ち位置の変化が取り上げられるのは必然だったのかもしれません。
旬の問題というと軽く扱っているようで申し訳ないのですが、時勢が求めているものをベストなタイミングで発信してくれるのはさすが人気作家さんだなあと思います。
1巻からの静緒の成長っぷりがすごく、外商員としての働きは安心して見ていられました。見事!
お仕事に余裕がでてきたせいか(あいかわらずバリバリ働いていますけど)、プライベートにも焦点が当たるようになり、これからどう生きていくか、どこに住んでどう働いていくかというのがクローズアップされています。
バツイチというまだ残る社会のステレオタイプから外れている静緒の苦悩は切なくなるものがありました。
とはいえ、外商の見どころ爆買いも存分に描かれていて、上流階級というタイトルどおり、気持ちいいくらい桁外れのお買い物が繰り広げられてました。こういうキラキラ具合が楽しめるところが読書の醍醐味です。
きれいに終わっているのですが、続きはあるのかな?
またキラキラ外商の世界にお邪魔したいです。
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「それが私だ」
失敗も成功も全てひっくるめて自分を肯定する、この考え方が全編に渡って通されていました。
大好きな本で続編を楽しみにしていました。今回は元気をもらえる内容でした。また続編が楽しみです。
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外商さんて実際に受験までめんどうみるのか。
『ようなもの、をつけるととたんに気持ちが楽になる』『妻のようなもの、仕事のようなもの、友達のようなもの』
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「それが私です」
「~せねばならない」「~にならねば」から解放されて『自分はどう在りたいか』
振り返ってみるとすごく力入れて生きてきたのかもしれないと思わされました。(大したことをなしてきてる訳では無いのですが)
別世界のような富裕層メインのお話ですが、静緒の顧客たちへの真摯な向き合い方が人として勉強になります。
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続編を楽しみにしてました!
百貨店の外商部の方は、本当に顧客の家族の受験のこともサポートするのか?と思いましたが、
外商とのお付き合いって、ここまで深くなるんでしょうね、きっと。
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全てのものをカテゴライズするのではなく、〜のようなものとふんわり捉えるのも良いな。と思わせてくれました。静緒と桝家の関係が素敵!
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シリーズ3作目。
前作までと比べると静緒メインで桝家など他のキャラクターがあまり目立たない印象。それでも良いのだが、良いキャラだったのでもう少し活躍シーンが多くてもよかったかなと思う。
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今回のテーマは美容整形とお受験と終活。
美容整形はルッキズムや心の問題と深く結びついていて、することもしないことも正解って気がする。
枡家と静緒の「愛のような、家族のような」関係性が好きなので、続いていて嬉しかった。
最近の小説やドラマを見ていると男女が恋愛し結婚して子供を産む、みたいなステレオタイプの価値観「しか」ないのがどんどん古くてダサい、みたいになってることに社会の成熟を感じます。
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1から3 まで読んで、外商ってそこまでするの?と驚くことばかり 想像もつかないような大富豪が
何千万もお買い上げするのだろう
静緒の仕事にかける情熱がすごい!この人は、どの業界に行っても成果をあげるのだと思う ノルマがあるとはいえ、お客様のために親身になって、中学受験、美容整形、誹謗中傷の処理、お別れパーティーに取り組むとは すべては、小さい頃の思い出、屋上のメリーゴーランドやキラキラ光宝石箱につながっているのかな この先の転職や家探しも気になる
桝家とのセレブな同居も、うらやましいな
好きな仕事と、健康があれば、結婚や子どもにこだわる必要はない と思った
弥栄子さまのメッセージカードのことば
"人生は目まぐるしすぎて、母親にならねば。妻にならねば、ばかりで、私というものかなんなのかわからないまま、終わってしまう。あなたはそうはならないでね"
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関西屈指の高級住宅地、芦屋にある百貨店の外商部を舞台に、富裕層の生活と外商部の女性スタッフである主人公のお仕事を組み合わせた小説。
百貨店というものは現在、存在価値が以前よりも低下していると感じているが、外商部という表に出てこない部署の仕事と富裕層の生活を紹介していることだけでもなかなか興味深く、またこれからの女性の生き方の一つの形を表現していて面白かった。
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美容整形を試させる女性投資家、息子の中学受験に
巻き込む元CA主婦…。神戸の老舗・富久丸百貨店の
敏腕外商員、静緒は、高級住宅地のセレブ相手に
今日も奔走する。そんな静緒にヘッドハンティングの
話が…。
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鮫島さん大好きです。
今回も、大活躍です。細やかな心配り、深い洞察力、落ち着いた対応で、お客様の問題を解決し、お見事です。
好きなシーンは、NIMAさんが家の家具をまるっとお買い上げするところはかっこよかったです。当日配達してもらえるのも外商ならではなのかなー。
話の本筋からは外れていますが、買い物の仕方が豪快でおもしろいです。
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ドラマ化大ヒット作、待望の書き下ろし続編
神戸の老舗、富久丸百貨店芦屋川店で敏腕外商員として働く鮫島静緒。
日本一の高級住宅地のセレブ相手に、きょうも奔走する。
美容整形に興味があり静緒に試させる女性投資家、息子の中学受験に静緒を巻き込む元CAセレブ主婦。
「強い」宝石を集めるイラストレーターの訴訟事件……。
そして、プライベートも落ち着かない日々の静緒にヘッドハンティングの話が。
同居するゲイの同僚・桝家修平の反応は?
ドラマ化もされた話題作の続編を、「トッカン」「シャーリーホームズ」シリーズ、『政略結婚』など大ヒット作連発の著者が書き下ろしたハイクラスエンタメ!
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ⅠとⅡの間は1年空いたけど、Ⅱからはひと月の間もなくⅢへ進む。
最初の頃1,000万円だったひと月のノルマはもはや3,000万円にもなろうかという勢い。そのノルマに向かって静緒が知恵と工夫を凝らす仕事振りは今回もお愉しみ。
人気イラストレーターへのネットでの中傷に弁護士を手配して戦ったり、余命幾ばくも無い大奥様のために最後のホームパーティを企画したり、自分が購入するつもりのマンションを攫っていった顧客に付き合って一切合切の家財を掻き集めたり、綱渡りのような中学受験の日程を色んなことを天秤にかけながら駆け抜けたり…。
今の世の中、選択肢には困らない中、顧客にとっての困難は「選ぶ」手間という、外商(=百貨店)の存在価値についてよく練られて描かれている。
それと並行して、前作でもあったこれからの人生に対する考え、自らのキャリアアップや家族への思いなどが、静緒に対するヘッドハントの話とともに描かれて、葉鳥が言う『それが、私です』という言葉や大奥様を見送る静緒に去来する『そんなこともある』という言葉に落とし込まれる思いが、こちらもなかなか沁みてくる。
一方で、毎回、引くところがあるこのシリーズなのだけど、今回も、嫌がらせをされたらどうやって対処するかを聞かれた答が『お金を払います』だったり、ルッキズムに触れながら『別の支軸として美しさというものには揺らぎがない』などと書くところは好きになれず。