流れるような文体
2023/01/01 03:57
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投稿者:マサキマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすい文体で、物語にどんどん没入できる作りになっている。難しい表現を意図的に避け、読者が立ち止まらないように工夫をこらしているのだろう。
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
導入部から前半部分はこの作者が得意とする悪意がじっとりと漂う学校いじめもの、悪意が鼻について全く感情移入できず、読んでいて途中で投げ出したくなった。中盤からようやく読みやすくなり、終盤は圧巻となった。しかし推理小説としてみた場合、登場人物たちが「現在の年 や世の中の出来事 TV番組 流行り物」について全く話をしなかった 可能性はまずないので、仕掛は破綻してると思う。
冒険ファンタジーを期待してたけど
2021/07/06 01:04
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投稿者:miki - この投稿者のレビュー一覧を見る
鏡の中の世界の冒険ファンタジーを期待して読みました。辻村深月は好きな作家さんで、いじめ問題を扱った作品もたくさんあると知ってはいたけれど、こういう内容だと思ってなかったので正直がっかりです。このストーリー展開なら、鏡の中に行く必要ないのでは? せっかくの設定が生かされていないようで残念。物語的に面白くないわけではないし、これはこれで続きが読みたいとは思ってますが。後半、新たな展開を期待して。
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さすが辻村深月先生.期待を裏切らない面白さ.上巻410ページを一気読みです.
舞台は(イケてるメンバーが校舎に閉じ込められる「冷たい校舎の時は止まる」とは真逆で),不登校の子たちの避難場所となる鏡の孤城.物語も,各メンバーからの視点ではなく,主人公の視点だけで語られる.このため,他の子たちの背景などは初めの内は分からないし,主人公の行動にも歯がゆく感じるところがあるのだけれども,その案配が絶妙で物語に引き込まれる.
下巻もすぐに読みたいのだけれども時間がない.失敗したなー,もう少し時間に余裕のある時に読み始めればよかった.たらたら少しずつ時間をかけて読めばいいやと考えていたのが運の尽き.これ,読み始めたら止まらないよ.
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面白すぎて深夜一気読み。ずっと読みたかった作品の文庫化なもので。
字の大きさにびっくりした。これもっと小さかったら一冊に収まったんじゃないと思ったけど、子供でも読めるようにしたのかな。
魚の小骨が詰まったような少しの違和感を抱きながらも、
あっという間に下巻に進む。
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読み始めて、本屋大賞に選ばれるのは当然だなぁと思った。
理由のわからないイジメで学校に行かれなくなったこころ。
フリースクールへ行ってみようと思うが、身体が動かない。
母は苛立ち、家庭内にいることも辛くなった時に、鏡が光り、かがみの孤城に招かれて、一定の期間内に鍵をみつけ、願いの間を開くことができれば、なんでも願いが叶うと言われる。
そこには、こころ以外に同世代の男子と女子が合わせて7人。
こころは秘密の場所で冒険をすることになってしまった。
この冒頭に心惹かれない読書家はいないだろうな。
そして、こころがうけている理不尽な仕打ち。理解力のない教師。クラスの中心人物に擦り寄る同級生。
嫌になる程、されました。
私は幸い、学校の外に自分の世界を既に持っていましたので、頑張れましたが、今も当時のクラスメイトも先生も許してはいません、というか別世界の人ですね。
声かけられても、この人誰? 状態ですし。
(私はそれなりの年齢ですが、当時とあまり変わりがない童顔なので、こちらは覚えていないの声かけられて誰? となる)
だから、この社会にいるイジメを受けている子供達に読んで欲しいと切実に思いました。
そういう気持ちが賞に繋がったのだと思います。
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いい大人ぬなってしまったけれと、中学生のこころの気持ちがわかってしまう。
今は通り過ぎてきてしまったから、色々言えたりするけれど、中学生ぐらいだと学校がすべての世界になってしまうから、学校に通わず、家にいるというだけで何だか後ろめたくなってしまうんだろうなぁ。
こころのお母さんがこころの話をきちんと聞いてくれる人でよかった。
城で会う子たちと仲良くなってくるにつれてお話も盛り上がってきて続きが気になります。
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中学生の心情が繊細に描かれていてます。不登校の子供と親のやり取りなどがリアルで、ファンタジーな世界と現実の世界の両方に引き込まれます。分厚いけど読みやすいので、1度読み始めると止まらない…!
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さすが辻村深月さん!と思わず叫びたくなる作品。
中学生のなんとも言えない、複雑な心の描写が本当にうまい。こんな気持ちあったな、と心の奥底を抉られるような気持ちにすらなる。
言葉の端々にいろんな伏線が隠されていて、きっとこういうことなんだろうな、と想像はできるものの、先が気になって本を捲る指が止められない。
個人的に辻村深月さんの会話での句読点の使い方が好き。戸惑いながらも勇気を出して言葉を発するこころたちの気持ちが、こちらまで伝わってくる気がする。
さぁ下巻も楽しく読むぞー!
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舞台版を2回も見て、なかなか原作が読めなかったけどようやく上巻を読了。
結末は分かっているけど、下巻が楽しみ。
ここまでは、ほぼ原作通り舞台化されてるな。
ポプラ社刊ということもあり、児童書の側面もあるのか文庫にしては字も大きいので、スロウハイツより話は短いのかも?
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辻村深月の描く主人公へのヒリヒリした感情が苦手。重松清のようなぬくもりがなく、直に心に刺さる言葉の数々に読むが辛くなる。
下巻にいく前にいったん別の本で一呼吸。
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上巻終盤で仕掛けの一部が見えてきているように思うが、
物語も大きく展開していくので、かえってますます続きが気になっている。
ずんと抱えた負い目、真実を伝えるにあたっての周りに対する不信感などの繊細な部分が巧みにことばにされていて、
自分も抱えたことのある正体のわからない気持ちに名前をつけてもらったように感じられた。
中学生目線の平易な文章で読みやすいので、疲れているけど何か熱中して読みたい……というときにぴったり。
これから読む下巻も楽しみです。
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ようやく文庫化された!!!
舞台も観に行って本当に素敵な作品で、手元に早く置きたいと思ってたから本当に嬉しすぎる!
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中学校入学当初から学校に通えなくなった少女が、心に押し込んだ重荷を両親にも話せず、自身の心と身体に起きる変調に苦悶しながら引きこもっている。最初は重い小説を買って読み始めてしまったなぁと後悔しかけたが、ある日、彼女の部屋にある鏡が輝きその中に吸い込まれ、得体の知れない城で、それぞれに事情を抱えた少年少女たちと出会う。この辺りから彼らのことが少しずつ明らかになっていくことで、物語に引き込まれた。この謎の城がなんなのか、オオカミの仮面をつけた少女は何者なのか、下巻が楽しみだ。
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初めから何となく7人の間に話の矛盾があると思ってたけど、やっぱり住んでる世界が違った。話の中でパラレルワールドって言ってたけど、わたしは生きてる年代が違うのでは……?と思いながら読んでた。真相はどうなのか続きが気になる。
心理描写が凄い。