QEDの王道を堪能
2021/06/11 20:28
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
「試験に出ないQED異聞」の「木曾殿最期」で、木曾義仲をもっと詳しく掘り下げて欲しいと思いましたが、今回源頼政とともに主役級だったので興味深く読みました。おなじみの崇、奈々に小松崎、血みどろの殺人事件とQEDの王道を堪能しました。尋常ではない飲みっぷりが今回は控え目だったのはちょっと寂しいですが、いつか今回のルートを回ってみたいと思います。安徳天皇についても驚きの説でしたが、説得力が凄かったです。
嬉しいことが謎解きと同じくらいつまった巻
2022/08/17 23:43
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投稿者:ルリノツキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
QEDシリーズが完結して以降
まだ続くのではないかと思った人は多いと思いますが
続いていて嬉しいですね
これからも続いて行って欲しいです
沙織ちゃんと熊崎さんが結婚
書きながら登場人物が独り歩きして育っていく場合ってありますよね
熊崎さんに関しては沙織ちゃんが一回目に結婚する前から
そういう感じでしたものね
読者にとっては嬉しいと思います
よかったです
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自分の記憶が正しければ、QEDシリーズは完結したはずで、新刊として出るのは番外編だと思っていたが、普通に「シリーズ最新刊」として発売されていたことを不思議に思いながら、読み始めた。
シリーズ当初から、年月が経っているのかどうか、よく分からない作品だったが、今作では前作から3年後、奈々の妹が32歳で、なんと小松崎と再婚するという冒頭から始まる。
と言うことは、タタルも奈々も35歳程度には年を取ったのね、と思いながら読み始める。
今回のテーマは源平合戦。
何となくは知っているけど、詳細を知らない源平合戦。ただ単に自分の知識不足なのかもしれないが、隠された平氏と源氏の関係性は興味深く読めた。
頼政や木曽義仲など、名前は知っているが、鎌倉幕府を開いた源氏の影に隠れて、活躍ぶりは知らなかったので、エピソードは非常に面白かった。
しかし、後半の殺人事件に結びつけた安徳天皇の話あたりでついていけなくなった…
前半は全く別の話で進んでいて、タタルが各地を巡りながら、奈々や旅の途中で出会う女子大生に蘊蓄を語る様子だけで十分面白いので、もう無理に殺人事件を絡めなくてもいいのではないだろうか。
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今回は源平合戦について。でも源頼政の真実より何より驚いたのはタタルの話より小松崎と沙織が結婚したことでした…。でも、あいかわらず文献からの状況証拠をつみあげて証明していく様子は見事でした。
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面白かった。ほんと、スキ。今回もとってつけた殺人事件があり、タタルが独り合点するという流れ。今回の主な謎は源頼政(鵺退治)がなぜ怨霊なのか。それと、木曾義仲、安徳天皇について。
スタートは奈々の妹の沙織と小松崎の結婚式で奈々と崇が京都へ。平等院鳳凰堂、大津、下関。
大津で雅と出会ったり、現在旬の両面宿儺について言及されたりする。試験にでないQED異聞の奈々バージョンも面白かった(内容は同じではあるが)。
今まで源平テーマで色々と旅をしてきたが、やっぱりここらへんはおもろい。
また旅に出られるようになれば、じっくり再開したいねぇ。
そして、
やっぱり九州へ行きたい。
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QED安定の展開と言えるのではないでしょうか。安心して読み進められます。
安定の中にあっても嬉しいのは、小松崎が結婚したこと。しかしながら、それがあんなに簡単なことでよいのかなあ、と思いました。まあ、いろいろと事情もあるだろうから納得もしますが、ナレ婚とも言えそうなあっさり感。
そして、まだ大学2年生の彼女の登場。出雲シリーズでつながりがあることがちらちら出ていましたが、これが出会いだったのですね。こんな出会いがあったら、今後深く関わっていくだろうことは容易に想像できます。
安定の展開なので、歴史・伝奇部分とミステリー部分は別の読み物という感じもこれまで通りなのですが、ミステリー部分、よく書かれているとは思うのですが、最後の謎解きまでに読者に与えられるヒント、証拠、少ないのではないだろうか、と思います。そういう作りをつくりをしていないと言われるとそれまでですが、「さあ、読者のみなさん、犯人を指し示す証拠はすべてみなさんの前にあります」というようなことは出来かねるよなあ、と思いました。
蘊蓄部分では、私の大好きな芥川龍之介、なぜ「義仲論」を書いたのか、ずっと疑問だったのですが、それが明らかになってとても嬉しく思いました。義仲のイメージが大きく変わりました。源頼政についても、平家物語では疑問ばかりだったのが、なるほどと納得したところです。
しかし、どんなに考えても、平家に未来はない、という結論に達してしまう。
安徳天皇の冥福を祈る、というと僭越ですが、そういう気持ちで読み終えました。
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某所で大地くんに鬼の講義をするタタルさんをお見かけしていて、その際に小松崎さんと沙織の関係性に「あれ?」と思ったけれど、成程こういうことかと冒頭を読んで納得。
更に某所で見かけた『古事記異聞』シリーズとのクロスオーバーのシーンも登場してファンには嬉しい仕様。
某所での初見時にも思ったが、奈々ちゃんは「奥さん」と呼ばれて否定しない点をツッコミ入れたい。
結局タタルさんと奈々ちゃん、この二人はどうなっているんだろう。
教えて、外嶋さん!(今回出番なくて寂しい)
個人的に大好きな源平ネタに木曾義仲、そして行動に謎の多い源頼政の話ということで、それだけでも十分面白かった。
その分、いつも以上に殺人事件の話がついでになっていた気がするが。
(刑事さんたちが一生懸命走り回っていたのに、いつも以上に一瞬で謎解きしてしまったタタルさん)
この二人は源氏にあって、鎌倉幕府成立に直接的に関わる源氏とは異なる位置にいたが、その理由が今回で分かった気がする。
話は壇ノ浦にまで及び、安徳天皇にまで拡大。
安徳天皇に関するその説はどこかで読んだことはあったが、タタルさんの話が一番説得力あった気がする。
そこから頼政の謎の行動にも一つの解が与えられる展開、本編完結後のQEDの中で一番爽快だったと思う。
やっぱりタタルさん・奈々ちゃん・小松崎さんのトリオで進むQEDが一番安心して読める布陣である。
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平家物語の二つの大きな謎。頼朝嘆願の件は、以前の著作でなるほどと思った。今回の頼政の件は、まだスッキリとそうかと言い難い。
しかし、今回のタタルの蘊蓄×立論は読みやすかったです。大分、不要なことが刈り込まれている感じでした。
現代の場面のミステリーは、今回も、それほどの必然性はない気がするが。
雅ちゃんが同行するのも、愛読者には楽しいか。
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図書館より。
久しぶりに高田先生の作品、読了!
やっぱり楽しい!ドキドキする!(笑)
いつも間に結婚してたの?とか、違うシリーズに出てる人がいる!?
とか色々思うところはあるけど(シリーズ飛ばして読んでるから(笑))、歴史のifについて考えるのは、すごく面白い。詳しくないけど、好き(笑)
やっぱり読み返したくなるよね。あと、読んでないシリーズ読みたくなりました。
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鵺を退治したと言われる源頼政。何故、彼は安定した状態を捨て平家討伐に立ったのか?
源平合戦は平家(平清盛の一門)と源氏を操る北条義時(平氏)の争いであった事や安徳天皇の話など色々な話に飛んでいく。
安徳天皇については初めて聞くことばかりで驚いた。壇ノ浦はまだ一度も行っていないので訪れてみたい。
源頼政については、信念の人であった事は分かったが怨霊になるには条件が足りない気がする。
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そうなんだ・・・(´・ω・`)
タタル=崇くんは天皇女系を容認するんだ
教養高い高級軍事貴族、源三位頼政77歳
故あって蜂起します(コレが今回のお題)
推理小説のネタバレは流石にマズイが、歴
史の方なら・・・まずいかw
事件は連想ゲームの如く、状況証拠も無い
のに崇の推理をアッサリ認める犯人
歴史の謎は、ぶっ飛びの前提をアクロバテ
ィックに繋げたのを認めるなら可能性有り
(今回はキレが悪いぞ、QEDは認めん)
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#源頼政 挙兵の理由、#木曽義仲 との共通点(義仲がますます好きになる!)、#源頼朝 #源義経 とは異なる背景について、タタル君の怒涛のレクチャーに酔いしれました。ただ、頼政が怨霊になった理由はよくわかりませんでした。壇ノ浦へ #安徳天皇 謎解きの旅がしたくなります。
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審神者としては、獅子王のじっちゃんが忠義心に溢れた方だったことがよく解って、獅子王を撫で繰り回して褒めたい気分になりました。
主として誇らしいです。
作中で奈々さんがタタルさんに、事件によく遭遇するのは彼女のせいだって言われて、小松崎さんに肯定されてるけど、奈々さんはあまり堪えた様子が見られない。
自分なら落ち込むし傷つくし、なんなら暫くタタルさんと出掛けない。
これくらいで凹んでたらやってけねえぜってこと?と思った。
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QEDシリーズ、長編。
番外編じゃなくてちゃんとシリーズ作品が読めるのが嬉しい。小松崎と奈々ちゃんの妹が先にくっついちゃうというまさかの展開も嬉しいやら、ビックリするやら(笑)事件は事件であるとしても、歴史ミステリの蘊蓄はやっぱりQEDシリーズが余計な茶々が入ることなく一方的な(!)タタルの説明で進められていくので一番読みやすいワ。
今作は源頼政と木曽義仲について。教科書の中の彼らの印象とは全く違っていて面白かった。なかなか納得のいく人物評でした。
高田作品でまだ読んでいないシリーズがあるのだけれど、そのシリーズのキャラなのかな?チョコチョコと出てきたので気になる。また読まねば。
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今ちょうど源氏絡みの大河ドラマをやってて、そこでちょっと出てきたあの人!って感じだったんだがなかなか興味深く読めました
てか、いつのまにかタタルと奈々は結婚してたんだ!
2022.4.2
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