話は悪くないのに、惜しい
2021/09/09 02:45
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
【ネタバレ】
四季の代行者とその護衛官の話。
春夏秋冬が協力して誘拐された秋の代行者の救出に動き、10年前の春の代行者誘拐事件の報復を成し遂げるまで。
かなり短いスパンで視点が切り替わり、時系列をまとめないといけないほど前後するので少々読みづらいが、ハッピーエンドで良かった。
やっぱり冬春主従カップルよりも秋主従のがソワソワするわ。好き。
しかし春は里そのものも両親もクソすぎるな。
さくらは絶対雛菊の父親を許さないでいてほしい。
ラストの凍蝶とさくらの復讐はスカッとしました。
いくつかの疑問が解決されたけど、少し残ってしまった。
先代春の護衛官は何してたんだろう?
病気だったとしても、自殺を許すとは。
さらに次期里長との不貞も、代行者の立場を貶める行為だとわかってて止めないとか護衛官無能だったのか?
あと根絶派が代行者を狙う理由は、もしかして死んだら異能が血族に移ることを知らないのかと思ったけど、普通に賊が知ってる話だったので、なんで里ごと滅ぼす過激派がいないのか謎だ。
代行者殺してもすぐすげ変わっちゃうんだから、根絶させたいなら血族ごと根絶やしにしないと意味がないし、代行者以外の能力のない血族から潰して数を減らす方が楽では。
四季の顕現や自分の身を守るため、あるいは自分の意思で権能を行使する以外で、武力行使として利用しようとして豊穣の加護が消えて国が砂漠化した事例を普通に学ぶらしいのに、利用派がいるのにもびっくりだ。
普通に裏切り者の多さにもびっくりだったし、なんていうか、人間って本当に愚かだなっていう背景ばかり気になってしまった。
期待ほど主役カップルの萌えがなかったからかも。
それ以上に世界観が魅力的で、その割に粗があるからかな。
世代や国を変えて同じ世界設定でもっと掘り下げてほしい。
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投稿者:マリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
案外あっさりとわだかまりが解けた感じ。一年に一回に出していく感じかな。それはそれで楽しみにしています。
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一言でいうとあっという間、スピード感満点。
下巻は男性陣の溺愛からくる無茶無謀っぷりが炸裂していた。どこか螺子が飛んだ溺愛。歪んだ関係ではありながらもこの世界観の中ではしっくり収まってしまうし、違和感なく受け入れてしまうのは世界観が確立しているからか。
複数箇所で同時に発生する立ち回りも、あっちはどうなったんだろう、と思うタイミングでそれぞれの時系列でそれぞれに語られていて、個人的にはとても満足。
竜胆の無双っぷりにもニヤニヤしてしまったけども、冬の2人はそれ以上に無双だったし、女性陣は心というか、芯の強さを感じた。
雛菊と狼星、さくらと凍蝶のその後も知りたいし、夏の双子とその結婚相手の話なども覗いてみたいと思わされる、何れも魅力的なキャラであった。
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これで完結?夏・秋・冬のお話が続くのかな⁇
それぞれ個性的な強い主従の絆がお話の軸になっている。
壊れた人格の心理描写がなんか納得。こーゆー過程でこんな人物が出来上がるんだぁと…。
季節の顕現や春夏秋冬が術を行使する所などとても細かに描かれていて、映像で見てみたいと思いました。
大円団でよかった。時間をおいてもう一度読み返したい。
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やっとケリをつけられた。死んでしまったあの子の為に戦う雛菊は、優しくも強い。なかなかの分厚さだったけど、のめり込むように読んでしまった。
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美しいだけではない。ただ派手に何かをするだけでもない。
緩急のついていて細やかな人間模様と情景に引き込まれました。
この世界のこれからをまた読んでみたいなと思えるお話でした。
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四季の代行者がいる世界の話、下巻。上がめちゃくちゃ良くて、当然下もめちゃくちゃ良い。全季節の主従コンビ皆大好きで、ほんと全員を幸せにしてあげたい。上同様夏の主従にまたも泣かされる、姉妹やから重ねてるきっと。どっちもめちゃくちゃ好きなのよ。春の主従も大好きでずっと一緒にいててほしい。
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後書きでこんなに泣いたのは、救われたのは初めてです。
やさしいひとがいる。
この世界にも、やさしいひとがいて、世界があたたかくなるように祈っている人がいる。
そのことがあたたかくてあたたかくて、沁みてしまって泣けてしまった。ありがとう。
わたしもがんばるね。
そばにいるよと言って欲しかった、
信じて待った手を抱いて欲しかった。
なにがあっても信じて信じてくれる存在がいてくれた。
そんな無条件の愛に飲まれて、溶かされて、冷たい心が撫でられて、いつのまにか眠ってしまって、目覚めた先にも優しく受け止めてくれる。
そういう、そういう体験でした。
ありがとう。
ありがとう……
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長い長い春主従の戦いがやっと終わって、穏やかに冬と居られているシーンを読んですごく嬉しくなりました。
戦闘場面は少し時系列があちこちにいくので混乱しますが、臨場感があってドキドキしながら読めましだ。
トラウマに立ち向かうというのは、とても勇気がいるし怖いことだけど受け入れて立ち向かった雛菊は芯の強い凄い子だなと思いました。
これからはそれぞれの穏やかなシーンを沢山読みたいです!
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これは季節を世に顕現する役割を持つ現人神たちの物語。
世界には冬しか季節がなく、
冬は孤独に耐えかねて生命を削り春を作った。
やがて大地の願いにより夏と秋も誕生し、
四季が完成した。この季節の巡り変わりを人の子が担うことになり、役目を果たすものは四季の代行者と呼ばれた。
明日が来なくてもいいと願う人にも、明日が来ることを祈っている人にも平等に季節は巡る。
作者さんがあとがきで、この小説は小さなものを抱えて生きる全ての人に宛てた手紙ですと言っていたように、この物語が私の心をほんの少し豊かにしてくれました。
素敵な物語をありがとうございます!
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主従だったり恋人だったり親子だったりするが、つまりは愛の表れの物語だった。
歪んだ愛ゆえの行動もあるがおおむね甘甘な会話が多かった。
代行者の異能もそれぞれ興味深いが、特に秋の生命を操る能力にはビックリする。
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毎日、寝る前に少しずつ読んでいたのに終わってしまった(T.T)下巻は皆で協力して、秋の代行者奪還作戦だ!と思っていたら、激しい戦闘に裏切り…とすんなり救出出来ず(゜゜;)そして敵の観鈴がどんどん嫌いになって「相棒なら、とめろや!美上ι(`ロ´)ノ」と心で叫ぶ事、数回(-"-;)夏の代行者には驚いたけれど、良い感じに終わったな~(゚∀゚)そして毎回「あとがき」で泣く゜゜(´O`)°゜
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四季の代行者と護衛官たちの心の描写がすごい。
世界観に一気に引き込まれました。
読んでいて苦しくなるところもあったけど、
最後は雛菊とさくらの2人の愛に感動!
切ないけど暖かい気持ちになりました。
アニメ化してほしい!!
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登場人物の境遇に読み進めるのが辛いところも沢山あったけれど、人の心の優しさが織り成す一筋の光が灯台のように心を灯す小説でした。個人的には秋の主従と凍蝶お兄様がどストライクです。同志はいるでしょうか。
特に後半頻発する誤字脱字を直してあげたい。
続きを切にお待ち申し上げております。
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下巻、読了
下巻は戦闘シーン多め
四季の代行者達と、それに異を唱えるもの達との抗争
そしてそのシーンが…かっこいい……
ちょいちょい従者達の腹黒な部分が垣間見えるのが何とも言えず…とりあえず好き
また代行者達も、戦闘において各々の御業を披露していくのがとても素敵!
春は種から植物を成長させ敵を拘束
夏は生き物たちを司り敵を襲撃
秋は生者の力を元に死者の蘇生
冬は氷を創造し敵を氷結
私なら生き物たちと話したいから夏が良いかな
それぞれの恋愛模様
雛菊様…今の雛菊様の心も報われて良かった
狼星様の雛菊様への想いがもう素敵
そしてさくら様と凍蝶様のことも今後に期待
でも私が1番今作の中でキュンとしたのは、竜胆様でしょうか!
キザでいけ好かない感じかと思いきや、覚醒した途端の甘さが……ほんと白馬の王子様って感じでうん、良き!
雛菊様とさくら様、儚く脆く狂っている部分はあるけれど、優しく愛おしく慈愛に満ちた2人が私は好きだな
彼らの次の物語を期待してしまう!