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今回のポイントは岡本くんと世田介くんが仲良くしているのを見てしょんぼりしちゃう八虎と、夢崎さんの「かつあげかぁ?!」です。
ブルーピリオドだなぁ、と。青い青い。結局八虎はこの1年、技術的な点での習得はほとんどなかったんじゃないだろうか。それ以前のメンタルの部分で立ち止まってずっとモヤモヤしていたのが、どうにか一歩、世田介くんと一緒に踏み出せたのかな、という区切りの10巻目だったかな、と。そういう時間も無駄ではないと思うし、そういう時間を過ごせることが「ブルーピリオド」の特権なのだろう。
それぞれ苦手としていた教員にもある程度向き合えるようになった。槻木教授に関してはただ厳しいだけというか、ちゃんと自分に向き合ってない学生には、彼の側からも向き合わなかっただけの話で。いつまでもウダウダしてないで、ちゃんと学んで作品作れよ、というのはその通りなんだろう、と思う。猫屋敷先生のほうがどうにもならん感じ。自分が美術界で歪められてしまった現状を、学生にも押しつけようとしているというか。彼女を掘り下げる話が今後出てくるんだろうか。
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よた〜〜〜〜〜〜。・゚(゚⊃ω⊂゚)゚・。
40話泣いたね。
アートを全くかじってない私ですが、
自分の心が震えて生きてて良かったと思える程に幸福を感じるときは この八虎とよたみたいな、考えてること思ったことが伝わった瞬間?共感できた瞬間?というかコミュニケーションがとれた瞬間であり、それが描かれていて、わかるという感動もあったし、よたが報われるんじゃないかとも感動した。
よたの話は胸が苦しくて、母親の言動が特につらかった。
一番近い人から、信じたくないほどに感性が違って分かり合えないかもと心の距離を感じるのはさみしいよね。
でもよたは自分で心を整理してる、すごいよ。
教授、講師の先生方の言わんとすることが、まだ一人一人がどんな人かわからなくて読み込めないから恐ろしいし計り知れない、八虎と同じ風に読者も感じられるってことなのかな。
作中出てきた女性画家、まんま小松さんじゃん!と思ったら小松さんの絵がそのまま出てきたのでびっくりしむした。こんな作品協力あるんですね。
八虎が初心を思い出すところは心震えました。
自分もこういうの忘れてなかったか?と省みる。
小手先のものに惑わされて捕らわれて焦って…。
自分にちゃんと向き合うの大事だな。これでいいのかわからなくても結局は自分がやり切ったと自分に思えるところまでいくのが精神衛生上いいのかもしれない。
そこの道のりキツイけど。
と思っても、それは独りよがりとか進歩ないと教授は言うんか…
これから先の八虎の歩む道が楽しみで仕方ない。
よたの進級制作の絵、好き。
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世田介くんも八虎くんもひと皮むけたという感じ。
二人とも、感じたことを感じたまま、その気持ちを大事にしていいということに気づけたというのはすごい前進ですね。
また、観ようによってはこれまでの伏線?が回収されたっぽい感じにも読めます。
いろんな物差しにはこれまで出てきた物差しがたとえられています。好み、技術力、歴史、金、家に飾りたいか
・・・まるでこれまでの復習のよう。
また、1巻で森先輩が「りんごもうさぎの体も青くていいんだよ」と言った時のうさぎってなんとなく出てきたたとえだったと思っていましたが、ひょっとしたら今回の世田介くんの話につながっていたのかな?二人で渋谷でオールの朝も例の青い朝ですし。なんてったって世田介くんがうさぎの絵を通じて”わかってもらえた”と泣いたのは1巻での八虎と同じ反応。
八虎くんも自分の好きなものが見えてきた感じ。これからまたどんな作品を生み出すのか楽しみになってきました。
この巻では猫屋敷先生と世田介くんのやりとりが印象に残ります。
「何者かになる」ことにこだわる猫屋敷先生と
「何者かになる権利はあっても義務はない」と言い切る世田介くん。世田介くんに1本!って感じですがむしろ猫屋敷先生の内面になにかコンプレックスがあるかのようにも思えます。なんだかんだ言ってもこの先生もまだ若いしね。
YOASOBIの「群青」のように
「好きなものを好きだという 怖くて仕方がないけど」
というフレーズが浮かんできます。「群青」の歌詞はこの作品の本質を突いているとあらためて感じられました。
佐伯先生久しぶり♬
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世田介の回、八虎が何だかんだアプローチするも玉砕、どんな声がけが正解なのかわからない
いい話だな、すごく気づきがあるし反省したりしながら読んだ
みんないい芸大生だ
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ついに来たヒロイン世田介くん深掘り巻。「絵を描くの好き?」の続き。
うさぎ小屋。小学校とかではなく、なにか施設のようなところのようだ。
岡本くんの底抜け感。
きねみさんのバレー部根性。
現代アート≒とんち。
世田介くんと渋谷でオール、「10年後も思い出す日だと思う」とか言われてぇ。
鳥獣戯画風の扉絵。
宮下さんがんばれ。
小野冴夏の喋り方わたわた。
佐伯先生の再登場。
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正直ずっと世田介くんを「めんどくさい奴」と思ってたが始めて応援したくなった
人間は その人の人間性とか、どうしても視覚からの情報に頼ってしまったり、情報に頼ってしまったり(噂など)しがち…気をつけてはいるが してしまう
天才だって苦労してる
天才だって悩んでる
天才だって恵まれてるわけではない
天才だからといってその分野が天才にとって好きな分野とは限らない…
色々考えさせられる漫画ですね…
自分も会社では
筋トレキャラ…ジム通いキャラですが
筋トレは五年ほど前からあまりやってないですし…自分は自宅トレーニーなので、ジムには行きませんが
どんなに直接「今鍛えてません」「ジムは行かない」と断言しても ずっとこのキャラです
なんでも情報にたより
情報に踊らされ
関係ない人を間接的に傷つける世の中
人間は頭良すぎたのか
開発してきた物が人間の能力では扱いきれない物になってるのか…
考えさせられます
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八虎が迷って脇道に逸れるのは要らないんだよ!自分で決めて進むのがいいんだよ!という我儘にぴったりハマった巻
藝大を目指して葛藤しながらも進んでいくのが面白い
→「それ絵画でやる必要ある?」からの、大学1年の学祭含めて、迷って表現の歩みを止めてしまったのがつまらない
(おかげで2ヶ月くらい寝かせてしまった)
だから、今回、世田介くんとの傷つかない長距離戦から超近距離戦に移って、自身も決断して自由制作を出して評価された?流れは良かった。
私自身が大学1年の時、交響詩篇エウレカセブンの放送がぴったりでハマった。
そのときも主人公レントンが自立するまでと自立するまででは、自立するまでが特に好きだった。
ジュヴナイルからの自立までが好きだ!自立から逃げても、自立後でもいけない。
私の中の、現実に沿って決めて進まなければいけないというオトナと、
現実なんて知るか!なんで○○はそうなるんだよ!とねだるコドモがまだ共存していて、
その間を進んで落とし所を見つけてくれる八虎に、期待しているからこそ、今回はとにかく面白かった。
今後、藝大合格以上にわかりやすく巨大なテーマは出てこないだろう。
でも、たとえ小さなテーマでも、決めて進んでくれる八虎くんを楽しみにしている。
迷いがなくなるのは寂しいけれど、その歩みをこれからも見せておくれ!楽しみにしてる!
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【あらすじ】
高2で絵を描くことの楽しさに目覚めた矢口八虎の新しい生活が始まった。新しい仲間たちと受ける講義、課題、講評は厳しく…。凹んでモチベーションすら無くす日々は八虎を成長させるのか、それとも…。そしてそれは八虎のライバルの世田介にも訪れる。猫屋敷教授から厳しい指摘を受けた世田介。自信をなくしてほしくない八虎は世田介くんには才能があるから…と励ますが「才能」と「努力」の考え方の違いでさらに険悪な空気に。2人の会話を聞いていた鉢呂から客観的な意見を聞いた八虎は自分の視野の狭さを痛感する。そこで改めて世田介と向き合うため「絵は好きか」と問うが……。
2020年数々の漫画賞を受賞し、2021年TVアニメ化が決定した超話題作のスポ根美術漫画最新刊登場!!
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
感想は最終巻にまとめて記載予定です。
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世田介くん回だった。天才的な画力を持ちながら気持ちがついていかず絵への想いを欠落させたままの世田介と、その天才的な技量に敬意と嫉妬を持つ主人公・八虎。なんだかんだ長い付き合いの2人がここにきて相互補完し、ある種の救いを見た。
絵が好きなのか、何で絵なのか、表現とは何か。その解は存在しないかもしれないが、絵に囚われ、振り回されてきた2人が、一時的なものであっても自分なりの答えを導きだした。その葛藤が、苦しくも面白い。特に八虎の(すなわち作者の)言語化能力が、いつも以上に秀逸だった。
本作を読んだ後のいつもの余談(自分語り)。やはり自分も、まがりなりにも言葉で創作を目指した身、言葉を大事にしているつもりはあるけど、短い言葉で的確に感情を表すのってすごく難しいといつも思っている。本作作者は、もちろん苦労はしているだろうけど、バシッとそれを表現できていてすごい(小並感)。
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美大1年次終了。お疲れさまでした。オールと言えば、新宿で親友に朝まで付き合ってもらった一夜を思い出した。もう10年以上前、若気の至り。でも、本作でも言及されているように、そのときのことはいまだありありと思い出せる。そしてそこから、思考は結局、『コロナ憎し』に辿り着くわけだけど。
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記念すべき千冊め!芸大で絵を描くことの厳しさが伝わりました。音楽も大変だけど美術も大変。こんな人格に突っ込まれるようなこと言われるの?メンタル弱いわたしは速攻挫折しそう。まあ、そんなくらいのメンタルの人は行けてないと思いますが。一年は終わりました。二年、どうなるのかな。芸大を体験させてもらってるようで嬉しいです。
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大学入学後のパートの中ではここがクライマックスだと感じました。私はタイプとして世田介君(その「非凡なる才能が」ではなく「子供のまま大人になってしまった」一人として)なので、今巻は世田介君への感情移入が半端じゃなかった。私は38だけれど、20になる世田介君よりも更に幼い自覚がある。
また、わざとらしく悪い言い方をすれば「売れ線」と世に言われる人々が、どれ程の尋常ではない努力(それこそ正に「全てをギブ」しているように見え、尊敬に値する。)をしているかの片鱗も見え、猫屋敷先生が少しも悪役に見えないのがまた美しい物語だと思う。
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世田介君の母親も結構な毒親ですね…きっつ
普段ニコニコしてる分、余計に怖かった
岡本君にジェラシー感じる八虎に笑った
結局首席って誰なん…まさか岡本君?
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進級制作!!
自分の一部みたいな作品にあんなケチつけられたらメンタルいかれちまいそう。表現者って過酷な世界よなー。世田介君も八虎も無事に一歩進めたようで。
自分の作ったものに対する講評が自分の人間性に対する講評になっててそれはしんどくないっていう。
猫屋敷さんがよたすけくんに何して欲しいのかが読み取れん。
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読み終わって感想湧いてきたんだけどあとがきのお話読んだら吹っ飛んでしまった。なんだっけ。
よたすけくんの心情がいまいち分からないな。私の、そういう人の心の機微を読み取る能力の低さに絶望する。
ていうかよたすけくんのお母さん、ヤバいやんけ。そこに誰も触れないのが恐ろしい。お父さんも触れないし。いや、そりゃそうか。家庭内で当たり前になってるんだもんね…