紙の本
☆兇人邸の殺人☆
2024/04/21 10:46
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投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
班目機関を追う葉村譲と剣崎比留子は、班目機関の元研究者である不木玄助の研究資料を探し求める成島の依頼を受け、成島の雇った傭兵グループと共に、廃墟テーマパーク内の屋敷《兇人邸》に潜入する。
しかし、そこで待ち受けていたのは、大鉈を持った《隻腕の巨人》だった。逃げ惑う一夜が明けて、同行者が次々と死体となって発見される中、比留子が見つからない。また、《隻腕の巨人》以外の人間によるものと思われる殺人も発生し、一行は疑心暗鬼に陥る・・・
本作は、《心理的に作出されたクローズドサークル》という状況で起きた《複数の殺人事件》と《困難の分割》がカギとなるお話である。
複数の殺人事件といっても、1つは《隻腕の巨人》による殺戮であり、これはミステリーとしてはちょっと肩透かしのような感じがしてしまった。
重要なのは、この《隻腕の巨人》による殺戮と同時に起こされた《他の殺人事件》であり、誰が、どのようにして事件を引き起こしたかであろう。ただ、この「誰が」という部分については、気を付けて読めば、解決編に行くまでもなく、自ずとわかってしまうだろう。「どのようにして」の部分については、《隻腕の巨人》の行動がカギとなる点もあるので、単なる超常現象で終わりではない点が良かったと思う。また、合間に挿入される《追憶》も、物語の終盤で効果を発揮している形は、よかったと思う。
そして、本作の最後、いかにもTo Be Continued的な終わらせ方をしており、「そう来たかぁ」と思った。
これはあくまでも予想だが、次作以降、「屍人荘」や「魔眼の匣」、そして「兇人邸」の意外な箇所が絡んでくるのかもしれない・・・
紙の本
シリーズ3巻目!
2023/02/18 18:00
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投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズは意外な展開が多いですよね!
今回もたっぷりだまされました笑
なんかここまで騙されるといっそ清々しくなって来ました笑
4巻も早く読みたいです!
どういう風に完結するのか全く想像つかないです。
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細かいことは気にすんな。エンタテイメントなんだから
2021/11/15 14:22
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投稿者:jack - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ2作目は王道ミステリ路線を行くような作品でしたが、
本書3作目はデビュー作のような奇想路線へ戻りました。
デビュー作が非常識でトリッキーな物理的クローズドサークルを演出しましたが、
今作は「常識」を逆手に取った心理的なクローズドサークルを生み出しています。
とはいえ、今村氏の作品は本格推理とは違います。
本作品も細かいことを見て行くと、ハッキリ言ってミステリとしては滅茶苦茶な感じもあります。
本シリーズは読者に対して推理の挑戦状を叩きつける本ではなく、
あくまでもエンタテイメントとして楽しむための小説です。
ジャンル的にはキャラクター小説と言っても過言ではありません。
ちなみに本シリーズが気に入った人は、初期の西尾維新作品もオススメ。
綾辻行人や島田庄司が好きな人でも、中盤ぐらいまではけっこう楽しめますよ。
ただし後半は、安易なロマン、チープなメルヘンが描かれており、
「あ~、キャラクター小説だなぁ。ライトノベルだなぁ」とシラける恐れあり。
奇想、新奇、斬新、
そういうものに目がないミステリ小説好きは、目を通しておいて損はないと思われます。
まだミステリにこういう可能性があるのかと、新しい風に触れた気分にきっとなることでしょう。
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面白かったー!
前作より好みだったかな。ただ私の理解が足りず建物の構造がイマイチ描けず。
きちんと把握して絵が浮かんでたらもっとハラハラドキドキしたんだろうな。
これはこの人かな?犯人はこの人かなと推理しながら読んだけど、半分当たって半分ハズレでそれがまた良かった。
にしても斑目機関は本当にロクなことしないな。
で、重元って誰だっけ?
早く続きを!!
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シリーズ第3作。安定のクオリティですばらしい。特殊な設定をうまく活かした展開とトリック、複数視点、比留子さんの新機軸など、見どころが多いし、終盤の展開は圧巻。描かれるテーマも秀逸だった。見取り図があるのに私は建物の構造を今ひとつ把握できず。
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班目機関の研究成果があると噂される場所へ、同行を頼まれた剣崎比留子と葉村譲。そこは山間の廃墟をテーマとした遊園地の一角。
「ようこそ。現実と幻の間の楽園、ドリームシティへ」
目的の人物はかつて班目機関にいた元・研究者。すぐに拘束し、被験者回収のために案内をさせると一行の面前に隻腕の巨人が現れた。これが『研究の成果』??
あっという間に4人の犠牲者が。
後ろ暗い事情を抱えた面々が、巨人も住まう館に閉じ込められてしまう。
「これは私たち自身が留まることを選ばざるを得ないクローズドサークルなんだよ」
そんなパターンがあるんか!
出ました、今回も頁をめくった冒頭には兇人邸の間取り図。本館・別館、主区画・副区画と更には隠し部屋まであって…ややこしくて、ずっとこの頁を見ながら読み進めた。こんなに面倒くさくする必要あった?
今回ももちろん面白かったけど、比留子さんの活躍が少なく感じ(安楽椅子探偵の立ち位置だから仕方ないけど)ちょっとそこは物足りなかったかな。
最後の比留子さんの脱出方法と肝の据わり方、半端ない…!
巨人の処遇とか詳細に描かれないまま終わってしまったけど。どうなるんだか。
次作は再来年かな。相変わらず表紙が美しい。
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シリーズ3作目。
シリーズ1作目でゾンビでちょっと引き、シリーズ2作目でクローズドサークルで「お、本格的?」となり、3作目も楽しみにしていたのだけど、今作は正直「う~~~~ん」
ゾンビに近いところに戻ってしまった感じ。
地方のテーマパークの園内にある兇人邸に連れて来られた葉村と比留子。
彼女たちが追う斑目機関との関連があると言うが・・・
様々な人々の欲望がうごめく兇人邸で繰り広げられる殺戮。最初から凄い勢いで人が死ぬ。
これでもかってぐらい。
しかも、殺しているのは片手で大ナタを振るう巨人。
とても普通の人間では太刀打ち出来ないし、出入り口を見張っていた人物が最初に殺されてしまうので、あっという間にクローズドサークルに。
情報量が多い割には、肝心の比留子は閉じ込められた状態で、実質葉村が一人で頑張っている感じ。
行ったり来たりする過去と現在から、巨人の正体は容易に想像出来るし、真犯人もあっと驚くようなこともない。
あとはクローズドサークルで、どうやって巨人から命を守るかの話になって来る。
最初に図面とかあると、それだけで盛り上がるタイプなんだけど、相手が巨人とかなると一気に冷めてしまうのは個人的な問題。
トリックは相変わらず本格的だし、まだ斑目機関の謎は解けていないので、これに懲りずに続編に期待。
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#兇人邸の殺人
#今村昌弘
非現実的設定本格推理小説第三弾
今回も最高に楽しめた。
毎回『そう来たかー』っていうアクロバティックな基礎設定の中、自然と受け入れられるストーリーの展開力。
次が楽しみで仕方ない。
#屍人荘の殺人
#魔眼の匣の殺人
#このシリーズの虜です
わりと映像化された作品は、読んでる時もその役者でイメージしちゃうんだけど、このシリーズに関しては、浜辺美波でも神木隆之介も浮かばない。のはなぜだろう。
#次回作も楽しみにしてます
#本格ミステリ
#クローズドサークル
#読書
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今回も見事にしてやられた。
あんなにとんでもな設定でアクロバティックな。
なのに、ミステリとして破綻なし。
あんなクローズドサークルなんて前代未聞。
比留子さん、安楽椅子探偵ぶりも堂に入ったもの。
葉村も成長してきてる感じが頼もしい。
大きな謎である「生き残りは誰か」。
しっかりヒントがあるのもさすが。
なのに、すっかり、別の人だと思い込んじゃってた。
ラストはとても切ない。
人の思いの深さ故か。
恐るべし斑目機関。
最終決戦はシリーズ完結?
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シリーズの中で1番好き。ある意味では1作目よりもバイオハザード感があってたまらなかった。傭兵出てくるのが余計に◎
直接的には書かれていないけど、心理的に騙される(ネタバラシもなく)部分もあり、追憶もいい味を出していますね。
このリアル×バーチャルの組み合わせ、トリックの複雑さ、ジワジワと謎が解明されていくあたり、いくつもの伏線を一気に回収するどんでん返しよりも良いですね
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衝撃のデビュー作
『屍人荘の殺人』に続く
シリーズ三作目。
毎回、特殊な状況下で起こる
クローズドサークル。
ネタバレになるので
詳しくは言えないが、
作者ならではの、
設定の使い方が上手くて
毎回、驚される。
特殊状況下だが、
しっかりとしたミステリー。
三作目も、
しっかり楽しませて頂きました。
続編も楽しみ。
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剣崎比留子が大学のミステリ愛好会の葉村譲をワトソン役に謎を解くシリーズ第3弾。
比留子はまたしても班目機関の事件で事件を引き寄せる体質からH県馬越市外れのテーマパーク馬越ドリームシティに他から集められた数人のメンバーと共に行くことになります。
そこにある『兇人邸』という屋敷にいけない事情を抱えている人が呼び出されいなくなるということが続いていました。
そして比留子たちが集められた同行者と共に『兇人邸』に入るととんでもない物が出てきて襲われ、仲間の数名が首を切られて亡くなります。
比留子は別館に閉じ込められ他の生き残った者たちも外に助けを呼ぶことができず、今回もクローズドサークルの中に葉村たちは閉じ込められます。
今回はミステリーというよりホラーかと思う要素が強いと思いました。
「俺たちの敵は”ジェイソン”だ”モリアーティ”じゃない。探偵の出番はないぜ」という登場人物のセリフがまさにはまっていました。
後半になってからの比留子の作戦はホラーではなく頭を使ったものでした。
最後の犠牲は、狂気ともいえるものでしたが、残った者たちを救うことができました。
しかし怪物の生立ちはとても哀しいものでもありました。
続編がありそうな終わり方でしたが、こういうホラー系なら続けて読むかどうかはちょっと考えてしまいますが。
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このシリーズは現実にはありえないものが一つの大きな鍵になっているのに、トリックや結末はしっかり現実味を帯びているのでとても好き。
比留子の脱出のシーンでは鳥肌が立った。
犯人は探偵の敵なのか。
今まで考えたこともなかったが、この最後で今までの常識が覆されたような気がした。
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うん!めっちゃ安定してる。飽きないように毎回シチュエーションも変えてくれてるし。
人気シリーズになると大変そうですね・・・
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兇人邸の殺人/今村昌弘
屍人荘の殺人シリーズ第三弾やっと読みました。
前二作を読んでいたので、新刊情報を知った時から
必ず読もうと決めてました。
と言うか、読まずには要られないです。
斑目機関が絡んだ謎の研究に関わって発生する
殺人事件に剣崎比留子と葉村譲の二人が挑む
クローズドサークルシリーズ。
三作目で二人の絆はどう変化するのか。
ホームズとワトソンが担う役割に変化はあるのか。
今作の館で発生した殺人事件と斑目機関で行われて
いた更なる研究の謎と秘密に迫ります。
そして、ここで繋がっていたのか!?と、
時間軸が繋がります。