紙の本
エッセイ集
2023/05/31 23:06
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
恩田陸さんの贅沢な文化エッセイです。色とりどりの感性が文章全体に活きいきした脈動をもたらしています。印象に残るのは、素直さとカルチャーに対する深い愛ですね。
紙の本
楽しい読書日記と思いきや
2021/12/03 12:51
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
恩田氏のバラエティに富む様々な読書遍歴。
「この方もこの本を読んで同じことを思ったか!」と嬉しくなった。
そして読んでモヤモヤした本について恩田氏なりの見解が……ああ、そうかとモヤモヤの答えを得た。
モヤモヤを言語化できない自分に凹んだ。
紙の本
物語を愛する者。
2021/02/08 16:49
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投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作は恩田陸がいままで手掛けてきた、新聞や雑誌に掲載された記事や書評、文庫本解説等をまとめたものである。
なので触れられる作品自体は、当時の作品が多く少し古く感じるかもしれない。
だが、著者の類まれなる筆力や審美眼のおかげでそういったことは一向に気にならなかった。
私自身読んだことのある本や見たことのある映画、好きな作家や漫画家(若竹七海や岩明均など)について述べられたいたのは非常にうれしかった。
また、見聞きしたことはあるものの未だ手を付けていない作品(クラウド・アトラスや指輪物語など)については、是非とも手を付けようと思った。
自分の好きな作家が何を読み、何を鑑賞し、何を思うのかを垣間見ることが出来て非常に満足。
そして何より恩田陸という作家が、いかに物語を愛しているかという事実に衝撃を受けた。
私が思っていた以上に膨大な量のジャンルを網羅していたのだ。
映画、小説、ビジネス書、絵本、漫画、舞台、などなどいかなる媒体であっても平等に接し、愛する著者の姿勢には尊敬の念すら覚える。
優れたクリエーターたる著者は優れた鑑賞者でもあるのだ。
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恩田さんがエッセイで取り上げた本を早速読み始めました。読書の範囲がふくらみました。ありがとうございました。
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恩田陸ファン待望の新刊書が出たら当然の如く購入し、他の本を中断して最優先でじっくりと舐めるように読むよう努めている。
土曜日から始まるこのエッセイシリーズ第二弾である日曜日、来年にも月曜日が出版されるとの事、本当に楽しみ。土曜日の文庫版は今年3月に出版されたが、書店でなかなか売っているところが無く、武蔵境の文教堂でようやく見つけた。単行本は10年前に出版されているものの、これも書店では見つけられず、しょうがないのでネットで中古の初版本を入手した。近いうちにじっくりと読むつもりで積読。
さて、本書の内容について、一応エッセイ集という形をとっているが、基本的に読書感想文で、一つにつき1~3枚で纏められている。著者がいかに多彩な本を日頃読んでいるかが判り、しかもその本の面白さが本当に良く伝わってくるので、大元の本を読まなくても済むような作りになっている。また、気に入った感想文を読むと、どうしても大元の本を読みたいという衝動に駆られてしまうが、もうこれ以上読みたい本が増えることは勘弁して欲しい。まあ、数冊ぐらいだったら読んでも・・・やっぱりやめておこう。
著者とは出身県が同じで年齢も近く、好きな本のジャンルも近いため、共通の関心事も多い。子供の頃に見たテレビ番組・書籍等も多いので、懐かしさも相俟って内容が頭にどんどん染み入ってくる。ちなみに、冒頭の「私の中高生時代」で私の心はがっちりと鷲掴みされ、そしてその深い沼にどんどん沈み込んでいく・・・
次の月曜日が楽しみ。
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初読。図書館。読書日記。毎回思うのだが、ほぼ1冊も読んだことのない本が紹介され、読みたくなって仕方がない。なのに結局ほぼ1冊も読むことなく、読書日記だけを再読することになる。素晴らしいガイドブックなんだけどなあ。いつかオススメ本を読破したいと凝りもせずに思っているのだ。
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本好きの先輩に、「いつまでも読み続けていたいと思えるよ」と言われて読む。
言っている意味がよくわかる。読んだことのない本がたくさん!何度も読みたいメモをとりながらページをめくった。恩田さんの読書量とジャンルの幅広さにはただただ脱帽する思いだ。
大袈裟な表現もなく、美辞麗句だってないのに、そして恩田さんにとっては、読書感想文のようなスタンスで綴っているだろうに、読んでみたいと他者に思わせられるってすごいなぁと思う。
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どれもこれも紹介してある本、全て読みたくなる。ものの見方、分析力はスゴいと思った。恩田陸先生の本への熱い想いが伝わりました。
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ほぼ全編読書日記。自分が読んでいない本がほとんどだけど、レビューがそれほど難解ではなく、おもしろいポイントをわかりやすく説明してくれているのでそれなりに興味をもって読める。恩田さんがもりもり本を読んでいる様子が伝わってきて、その雰囲気だけでうれしくなる。
映画「クラウド・アトラス」は自分も大好きなので褒めてくれていて嬉しかったが、自分の好きなポイントとは少しずれていたかも。自分としては、逆境に立ち向かったり新しいことを始めようとする人々の勇気や前向きさがストレートに描かれているところにやけに感動してしまったんだけど…恩田さんはジャンルミックスという点を褒めていたが、複数のエピソードを並べているだけでそんなにミックスはされてなくないか?と思った。まああえてジャンル違いのエピソードを同時並行でやるという試み自体レアだとは思うけど。
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なかなか馴染みのない本や映画の話しが多いけど、個人的には興味深く読了。
中井英夫著の「虚無への供物」、山本周五郎の「ながい坂」も著者は10回くらい読んでその度に新しい発見があるらしい。(虚無の供物)
あとめっちゃ共感したのが、映画「クラウドアトラス」。
トム・ハンクスやペ・ドゥナが出てる何世代にも渡るオムニバス形式の壮大な映画。
これすごく面白かったのにたいして話題にならず、そんなヒットもしてなかった感じ。
著者も絶賛していてあーおんなじと思った。
遡って「土曜日は灰色の馬」も読んでみようかな。
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書評が多めだからか、『土曜日は灰色の馬』より遥かに読みやすいし面白かった(笑)
恩田先生のエッセイなのに!
来年刊行予定のエッセイも楽しみだ~~~~~
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他の曜日のタイトル全部教えてくれよ頼むよ……… 。
書評のページが一番好きで、この世にはまだ読んでない本がこんなにあるんだなあって思った。
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冒頭の「私の中高生時代」は等身大の恩田さんを感じられて親しみが湧いた。知らない本が多数紹介されていてどれも読んでみたくなった。
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読書日記部分で書かれている本がいろいろ読みたくなった。小学校にあった少年探偵団シリーズとかって、乱歩じゃない人が子供向けに書き直したものだったのか。大人になって乱歩を読み直したときに、こんなドロドロしたのを子どもが読めるわけないとは思ったのだけど。読んだつもりになってる本も実は書き直されてたものばかりだったのかも。
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恩田陸さんのブックリストはまさに雑食で、自分のアンテナだけでは拾えない本がじゃんじゃん紹介されて面白い。それこそブクログやってほしい。
「私の中高生時代」で書かれた「何かが上達したりランクアップする道のりというのは階段状」というのが、すごく努力して何かできるようになる時の私の実感とも同じで、天才に思える恩田さんも努力するのか、と励まされた。いわんや私をや、努力せねばなあ。
ファンとしては、本名が山本周五郎の小説の登場人物からとったものだと分かったのも収穫。