紙の本
コロナ禍での物語
2022/01/03 08:43
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
コロナ感染を気にする「普通でない日常」の中で、主人公の身にも「普通でない」ことが起き、平常心を保つことが難しくなっていく展開に引き込まれました。それぞれの言動に身勝手さと正当性とがあり、読者もバランスを取るのが難しくなる、そこも作品の魅力ですね(毎日新聞「今週の本棚・著者」210911)。
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ガンを告知された夫に、不倫と家を出る旨を一方的に宣告された主人公が、コロナ禍でゆっくりと人生を見つめ直す気付きの一冊
電子書籍
コロナ禍の中で突如自分を見つめなおすことになって。。。
2021/11/27 21:06
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投稿者:Masetto - この投稿者のレビュー一覧を見る
雑誌の書評欄で見てなんとなく読む気になった。 タイトルの意味がわからなかったけど最後の最後に産声が出てきた。 それでも我が産声?聞きに?とよくわからないけど。 人生の途上いろいろあったけど 平和で落ち着いた満足の行く日々を送っていると思っていた50歳ちょっと前の主人公。 夫が癌になり、浮気をして家を出て行って、自分の事故にあったりして。。。という大変な状況で自分の過去や現在を見つめなおすというのがテーマかな。 読み終わったら、あまりたいしたことがなかったような。。。気がする。
電子書籍
これは……ちょっと
2022/11/16 20:59
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分的には、全く共感はできませんでした。結論としては、良治が、単に自分勝手な男性だということくらいですね。妻の名香子は、ある日夫の良治から癌であることを告げられ同時にもっと衝撃告白。ネタバレなのでここまで。
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人生100年時代の生き方をしみじみ思う。
子供を育てあげ夫婦は役目を終えるという考え、それもありだなと同意。そうなんだ、無理して添い遂げる必要なんかないのだ。
主人公が様々な人と会い、考え、最後に至った結論はどこまでも明るい。
「人間というのは、長い人生の中で幾度か“もう一度”のチャンス与えられる」
このフレーズに力を与えられる思い。
自分の産声に立ち返って、人生を何度でも始められるという希望を感じました。
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夫婦、又は男女の形を様々な描き方で白石さんは見せて下さいます。今回も。
このコロナ禍の中で尚かつ癌を発症してしまったという夫の突然の宣言。
妻としての意見さえも言えぬまま途方に暮れる様はリアルにひとりの女性として言いたいことも沢山あるし、過去の付き合っていた男性に対しても『男なんて!』と叫び出したいこともあった。ただ、周りの人達の言い分も間違いはないから、どうする?どうなる?で一気読み。
まだまだ男と女のストーリーは続くのだけれど、綺麗にまとめ過ぎてしまってウズウズしてしまう。
自分なりの決着は、自分で決めてということなのでしょうね。
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名香子、47歳、英会話講師。夫良治、54歳から癌があると分かったと告げられ、そして家を出て他の女と暮らすと言われる。なぜ突然そんな事になったのか。コロナ禍の人の有り様。名香子は昔の事を思い出す。25歳のとき、結婚を前提とした同棲を始めようとした直前、別の女を選ぶことにしたと告げられた・・・
超常現象的だったり、人生における理論を振り回す白石節はあまり炸裂しない。だからか妙に読みやすい。結末の付け方は好みではないけれど、人生とか人生の終わらせ方など(共感は出来ないけれど)考えされられるネタは豊富だった。これをもっと抽象的かつ普遍的に描写してあると、もしかすると村上春樹作品のように再読に耐えるものになり得るのかも知れない。
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幾度となく訪れる人生の分岐点を振り返り、もしもあの時こうしていたら・・と考えても仕方のないことを思ってみたりして、現在の生活をまた憂う。コロナ禍だからこそ余計に溢れる時間が、そうさせるのか。主人公名香子の意固地な性格は私が夫でもご勘弁願い有様だし、自身の病歴を理由に異常なほどに他人のマスクを意識してる割には平気で出歩く無神経さが気持ち悪くて、作者の意図なのかどうかはわからないけれど、彼女から去っていった人たちの心にフォーカスして欲しいくらいだった。エゴに生きる女の話って感じでざんねん。
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コロナ禍の今だから?、究極の選択肢もありかなと。
同年代に近い人達の振る舞いが、ある意味羨ましい限りである。ただ、富裕層という条件があっての話であり、行動ではあるけれど(著者の背景はいつもこのレベルだし)
閉塞感のある今だからこそ、小説の中だけとはいえ、読後感は爽快、気分を変えるにもよい物語かも(笑)
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癌と宣告されて、もう一度、人生をと考える夫、良治。再会と言うきっかけもあったんだろうけど、何かなぁやだなあと、ずっと思いながらの読書。富俗家だから、こんな過程でもいいのかと、ちょっと羨ましくも思いました。名香子さん、何代めかとなるミーコと、まったりと歳を重ねて行くのも良いかと思います。
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・テーマ/世界観 ★★★
・背景描写 ★★★★★
・キャラクター ★★
・インパクト ★★
・オリジナリティ ★★★
・テンポ/構成 ★★★
・文章/語彙 ★★★
・芸術性 ★★★
・感動/共感 ★★★
・余韻 ★★★
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この小説の中の2020年9月からちょうど1年経った今も、まだコロナがおさまってない。
ワクチン接種は始まってるけど、むしろ感染者数は増えていて悪化しているようにも思える。
アフターコロナ小説になるはずが、今でもリアルに感じる描写ばかりで切ない。
いちばん印象深かったのは、「子どもが巣立った今、夫婦が一緒に暮らす必要なんてない」という部分。
1人より2人でいるほうが楽しくて幸せだったはずで、だから結婚したはずなのに…時が流れてどうなっていくかは誰にも分からない。
でも、人生は何度でもやり直せるし、その時自分が幸せだと思うことを常に選んでいたい。
ラストが何を伝えたいのかよくわからなかった。
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好きな作家さんの新作。
なんと、コロナ騒ぎが小説でも取り上げられる時代になったのか。
東日本大震災が小説やテレビドラマに出てきたときも衝撃的だったけど、これもそんな感じ。
しっかし、仲良しだと思ってたダンナから別れを切り出される、ってどんな気分なんだろ。
「高級な終わり方」って私も憧れるなぁ。
家族や親戚から解放されて最期を送る、ってなかなか理想的。
表紙に岩合さんが撮った猫ちゃんがいる理由、最後に明かされます
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コロナ禍での話で、時世の流れも書かれていますが話の内容と直接関係がなく、なくても話が進むレベルで取ってつけた感。最初の本題だった話もいつの間にか薄れて方向性が変わってしまい、本題どうなりました?と消化不良。途中から話の熱量も急冷化。無理に時世を取り入れなくてもよかったんじゃないだろうか…。
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序盤は波乱続きで置いて行かれそうですが、中盤以降は淡々と物語が進みます。それにしてもお父さん、あまりに勝手すぎませんか?