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近くに子ども食堂があったらボランティアしたい。
このご時世だからこそ大人にも子どもにもこう言う癒しの場や交流の場が必要だと思う。
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子ども食堂のお話。
最高2ページ、グッと来ました。
この作者さんは人物を描くのがすごく上手い。
一人ひとりが浮かび上がって来ます。
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読みやすくて、本当に面白かった!
CONTENTSに時間ごとに挨拶と名前があり、なんだろうと思いながら、読み進めたが、子供食堂の1日の流れの中でその人の視点からいろんな物語があった。
夫婦が良い関係を持続させることの難しさや人生何が起きるかわからないことなどいろいろ考えさせられた。子供食堂を通し、新たな人間関係ができていくのも良かった。
こども食堂を開店するきっかけとなった少年が立派に成長して、最後登場したのには感動した。よくできている物語で、多くの方に是非読んでほしいです。
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良かった、読んで良かった。登場人物一人一人の切ない気持ちも暖かい気持ちも伝わった。最後、しびれた。とにもかくにもごはん。
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こころが温まる前向きになれて泣ける素敵なお話。
時間ごとに語りつがれる登場人物が主人公になっている短編がつながって一つの長編小説になっている。各人物からの客観的な目線がそれぞれ描写されており、その人物像がだんだん濃くなっていくのが主人公の松井波子さん。
登場人物みんなが行動を起こし一歩踏み出すことの大切を教えてくれる。
好きなフレーズ
ありがとうを言われたい、みたいになるのはよそうって。笑顔は見たいけど、ありがとうまでは望むまいって
言われたいっていう気持ちは、いつの間にか言わせたいって変わっちゃいそうだから
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車の事故で、ある日突然夫が亡くなった。亡くなる前には何となく夫婦間で溝がうまれ、家族として食卓は囲むけど、夫婦が喋るわけでなく、お互いが「無」の存在のように接していた時期でもあった。その夫が亡くなる数日前に久しぶりに会話した事がきっかけとなり始めた「子ども食堂」で出会った人、子ども達の話。ラストが良かった。
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こども食堂を運営する主人公と、そこに関
わる人たちと織りなす人間ドラマです。
特に事件が起きるわけでもなく、登場人物
のそれぞれの視点で物語が進んでいきます。
とにかく会話の何気なさが非常にいいので
す。
「ああ、自分もこんな風に他人と接したい
なあ」と心洗われる思いにとらわれます。
淡々と物語は進みますが、最後の最後に伏
線の回収があります。そこには大きな優し
さと感動があります。
人に優しく接したくなる一冊です。
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こども食堂を舞台に様々な人との触れ合いが描かれていて、どこかほっこりとした作品でした。
突然の事故で亡くなった夫が生前話していた
言葉からこども食堂を思い立ち、
満足に食事の出来ない子供にとにもかくにもごはんを食べてもらう。
いただきます、ごちそうさま。を1人ではなく誰かと。
最後のエイシン君との出会い、
成長がとても嬉しく感じました。
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波子さんのように、良い意味で人を巻き込めるといいなと思いました。
そして最後のページは、波子さんの気持ちになって泣けました。
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【目次】午後四時 こんにちは 松井波子/午後四時半 おつかれさま 木戸凪穂/午後五時 いただきます 森下牧斗/午後五時半 ごちそうさま 岡田千亜/午後五時五十五分 お元気で 白岩鈴彦/午後六時 さようなら 森下貴紗/午後六時半 ごめんなさい 松井航大/午後七時 ありがとう 石上久恵/午後七時半 また明日 宮本良作/午後八時 初めまして 松井波子
子ども食堂を始めた松井波子。子どもは0円、大人は300円。ボランティアと共に試行錯誤している。
大学生ボランティアの二人はそれぞれ温度差があり、調理担当スタッフも家庭の事情を抱えている。そしておっかなびっくり食堂を訪れる子どもたちもそれぞれの思いを秘めている。
波子の、押しつけがましくしたくないし、ありがとうを強制したくもない、自分がやりたいからやっているという姿勢は好ましい。ボランティアとはそういうもの。
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「食べることに困ったことはなかった。それだけは、親に感謝している」と、ふと彼はそう言った。母親の葬式の後である。彼はスーパーで働き、母親が癌になり、最後は僕の勤めていた病院で亡くなった。父親は高校卒業してすぐに亡くなった。母親が働き、彼は東京の大学を辞めずに卒業した。
彼と僕は、もうずいぶん長い付き合いだから言うのだが、そういう殊勝な言葉を言う奴ではない。片親のすねかじりのくせに、何回も浪人や留年をくりかいえし、やっと就職したかと思うと、いきなり辞めて世界一周の旅へ出かけた。ちょうど、有吉弘行が電波少年という番組で、世界をヒッチハイクしていたころの話だ。世界一周から帰ると、長崎へ帰り、僕と銅座でよく飲んだ。親に散々迷惑をかけたおかげで、様々な経験をした彼の話は面白い。世界の歴史の話、人種の話、政治経済の話、芸術。特にスポーツの解説はプロ級である。つまり、どこにでもいる市井の無名の論客であり、同じく無名の物書きの僕と話が合う。
そんな彼が、両親を亡くし、ひとりになったときに言った言葉が、
「食べることに困ったことはなかった。それだけは、親に感謝している」。
聞いているこっちは
「それでだけじゃないだろう! お母さんがどれだけ、お前を心配したか、人知れず何度涙を流したのか、知ってるのか!」
と、店のテーブルでもひっくり返そうかと思ったが…。そんなことは、親戚や知人から散々言われているに違いない。飲み友達の僕としては、彼の好きなバーボンの水割りをもう一杯頼んで、「なんで?」と、聞き返しただけだ。彼は答えた。
「だって、〝ごはんを食べることができる〟上に、すべてのことが成り立つからさ。俺たちの好きなラグビーやサッカーだって、その上に成り立つ。勉強が好きだの嫌いだの学校や、わくわくドキドキの恋愛や、感動する映画や歌も、〝ごはん〟の上に成り立つ」
なにげなく言った彼の言葉は、〝ごはんを食べることができる〟ことを無意識に過ごしてきた僕にとっては、名言となった。
『とにもかくにもごはん』は、こども食堂の話である。
そこで働く人、そこに来るこども、大人の人間模様である。もう、その設定だけでも本好きのあなたは、展開されるストーリーが想像できるであろう。たぶん、そのとおりの展開である。切ない、だけど、ほっこりする。
2015年、日本のこどもの、6人にひとりが貧困家庭で、食べ物に困っているという報道があった。https://asagaku.com/chugaku/newswatcher/4903.html
多くの大人(特に昭和生まれの人たち)は、衝撃をもって受け止めたと思う。
自分には、自分たちには、何ができるのだろうか…。わずかばかりの街頭募金で罪悪感を免れたつもりになっている自分は、それでいいのだろうか。そんなことを今更ながら感じさせる本でもあるのだが、それを上回る何かを感じさせてくれる小説だ。
小野寺史宜の本には、悪い人は出てこない。どこにでもいそうなフツーの人を登場させて、ありそうでないような物語を創造する書き手だ。書店員に好まれる本だとも言える。「うまくて、泣けて、たちまち3刷!」と本の帯にあるが、僕のそう思う���
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こども食堂で交わる人生を描いた作品。
小野寺さんって女の人かな?って思うほど、
女性目線で書かれている章が多い。
初めましての作家さんやけど、
読みやすかったので、
過去作もどんどん読んでいきたい
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とてもよいタイトルだと思う。
「とにもかくにもごはん」。そのとおりだな、と思う。
ごはんを食べられれば、たいていのことはうまくいく。
子ども食堂を舞台にした群像劇。
登場人物同士のふれあいにうるっとくる。
「子ども食堂」とは、地域住民や自治体が主体となり、無料または低価格帯で子どもたちに食事を提供するコミュニティの場のこと。
食事が格安で食べられる、というだけでなく、子ども同士、親同士のコミュニケーションが取れる、アットホームな雰囲気で誰かと食事ができるなどと言った利点がある。
コロナで黙食が求められているけど、誰かと話をしながら食事をすることって、特に成長期のこどもには人間形成のために、とても大切なことなのではないか。
僕みたいな呑んべいのノミニケーションの何千倍も。
日本は子どもの相対貧困率が高く、6人に1人が貧困状態ともいう。貧困状態になくても団らんの余裕がない家庭は多いだろう。
子ども食堂は潜在的なニーズが高いと思う。
かと言って、行政で(税金かけて)運営するものではない気がするし、ボランティアで継続するのはとても大変。
零細な子ども食堂のために寄付を効率的に集めて使う、社会的な仕組みが必要ですね。
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羊の本棚さんで販売の本
https://www.instagram.com/p/CbC-7muPP_r/
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P30 そんなのこっちの自己満足で、何の解決にもならないことは分かっている。だとしてもマイナスにはならないよ。
確かに。プラスにならないとしても、価値がないわけではない。
やらない事で引きずるくらいなら、やってもいいのかも、と思えた。
P122 「わたしはきのこの山が好き。本物のきのこ山も好き」
可愛いな~。思わず笑ってしまった。
最後にグッときてしまった。キセキ??偶然でも、思いのある人に努力した人に起こる事であれば不思議と許せる。
割り切れない事・モヤモヤする思い・後悔?のようなの残る思いを〝昇華〟できるってすごい。