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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
普段の自分なら絶対に手に取らないというような本が20冊紹介されている。まさに教養の幅を広げるものだと思った。佐藤優さんの言うように、ネットでは自分と極端に考えの違う人に会うことが少ないのかもしれない。20章の短編を大変興味深く読んだような読後感です。
読書することは、著者との対話であり、自分自身の発見でもある。
2023/01/13 11:32
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「私の考える『悪書』とは、現代人にとって咀嚼しにくいような、『強烈な』個性を放つ『ざらざらした』本である」
「なぜあえて悪書をすすめるのか。
それは自分の価値観とは異なる本、生理的に受け容れがたいざらざら感のある本、普段であれば決して手に取らないような本を読むことを通じて、世の中と自分を多面的にとらえる絶好の機会となるからである」(「はじめに」より)
「わが闘争」アドルフ・ヒトラー
「書物主義に反対する」毛沢東
「金正恩著作集」金正恩
「国体の本義」文部省教学局
この本に触れなければ、内容すら知ろうとしなかった本ばかりだ。
「戦争論」クラウセヴィッツ
「プロパガンダ戦史」池田徳眞
「バルタイ」倉橋由美子
暴力の肯定化の論理を学ぶこともなかった。
「カルロス・ゴーン経営を語る」カルロス・ゴーン/フィリップ・リエス
「トランプ自伝 不動産王にビジネスを学ぶ」ドナルド・J・トランプ/トニー・シュウォーツ
「死ぬこと以外かすり傷」箕輪厚介
著者の英知の光に照らされると、見えないものが見えてくる。
「わが闘争・猥褻罪-捜査逮捕歴31回」大坪利夫
「突破車-戦後史の裏を駆け抜けた50年」宮崎学
「カラマーゾフの兄弟」ドストエフスキー
タブーを犯して見えたものに光を当てる凄み。
「『悪書』と向き合うにあたって重要なことは、『そこになにが書かれているか』よりも、『それを読んだ自分がどう感じたかを知ること』である」(「おわりに」より)
読書することは、著者との対話であり、自分自身の発見でもある。
読書することは、著者との対話であり、自分自身の発見でもある。
2023/01/03 10:01
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「私の考える『悪書』とは、現代人にとって咀嚼しにくいような、『強烈な』個性を放つ『ざらざらした』本である」
「なぜあえて悪書をすすめるのか。
それは自分の価値観とは異なる本、生理的に受け容れがたいざらざら感のある本、普段であれば決して手に取らないような本を読むことを通じて、世の中と自分を多面的にとらえる絶好の機会となるからである」(「はじめに」より)
「わが闘争」アドルフ・ヒトラー
「書物主義に反対する」毛沢東
「金正恩著作集」金正恩
「国体の本義」文部省教学局
この本に触れなければ、内容すら知ろうとしなかった本ばかりだ。
「戦争論」クラウセヴィッツ
「プロパガンダ戦史」池田徳眞
「バルタイ」倉橋由美子
暴力の肯定化の論理を学ぶこともなかった。
「カルロス・ゴーン経営を語る」カルロス・ゴーン、フィリップ・リエス
「トランプ自伝 不動産王にビジネスを学ぶ」ドナルド・J・トランプ、トニー・シュウォーツ
「死ぬこと以外かすり傷」箕輪厚介
著者の英知の光に照らされると、見えないものが見えてくる。
「わが闘争・猥褻罪-捜査逮捕歴31回」大坪利夫
「突破車-戦後史の裏を駆け抜けた50年」宮崎学
「カラマーゾフの兄弟」ドストエフスキー
タブーを犯して見えたものに光を当てる凄み。
「『悪書』と向き合うにあたって重要なことは、『そこになにが書かれているか』よりも、『それを読んだ自分がどう感じたかを知ること』である」(「おわりに」より)
読書することは、著者との対話であり、自分自身の発見でもある。
いきなりヒトラー
2024/03/21 05:40
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
はじめが、我が闘争、アドルフ・ヒットラーです。もちろん、タイトルは聞いたことありましたが、読んだことはなかったので…。そして、毛沢東に、ソ連の独裁者に、……。驚くことばかりでした。読んだのはまだコロナ禍の頃でしたが、衝撃でした
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p025 現代人の多くはスマホから情報を集めている。SNSのタイムラインを眺めると、自分が興味関心のあることが表示されるように機械学習が調整してくれている。いわゆるフィルターバブルの先にあるのがサイバーカスケード現象だ。自分の知りたい情報だけを拾い集め、さらに自分の考え方に同意しくれるコミュニティの中に閉じこもる。その結果、自分を客観視できなくなり、自分が絶対的な正義であると信じ込んでしまう現象だ
p70 それは結局、人間の読解力は自分の先入観を超えることが難しいからだろう。読む変えに無意識の結論があり、パッチワークのように都合のいいところだけを読み取っていくのが多くの人の本の読み方である。客観的にテキストと向き合い、テキスト論理に内在して読む行為ができるのは特殊な訓練を受けた人に限定されてしまうのだ
p100 宣伝とは、他人に影響を与えるように物事を陳述することである
p213 邪宗門の下巻27章三日天下から最後だけでも読んでみるといいだろう。これがまさに高橋氏による完全創作の箇所であり、思考実験の集大成である
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【211003、サンプル】20冊の「悪書」をピックアップ。ヒトラー、スターリン、毛沢東から、堀江貴文、箕輪厚介といった面々の放つ強烈な「個性」を捌いていく。サンプルは、『わが闘争』に割かれた章が掲載されていた。
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危ない読書
教養の幅を広げる「悪書」のすすめ
著:佐藤 優
紙版
SB新書554
佐藤氏より、「悪書」自分の価値観とは異なる本、生理的に受け容れがたいざらざら感のある本のススメです。
独裁者の哲学:彼らはいかにして人を操ったのか?
過激派の知略:彼らはなぜ暴力を用いたのか?
成功者の本性:彼らは何のために富を得たのか?
異端者の独白:彼らはタブーを犯して何をみたのか?
社会が閉塞感でおおわれる今、牧場で囲われている羊では、世界の狼には勝てない。価値観の転換が必要なのかもしれません。
20冊のオススメ本のうち、気になった本を2冊
・国体の本義 文部省教学局
・クーデターの技術 クルツィア・マラパルテ
目次
はじめに
第1章 独裁者の哲学 彼らはいかにして人を操ったのか?
『わが闘争』アドルフ・ヒトラー
『レーニン主義の基礎』スターリン
『書物主義に反対する』毛沢東
『金正恩著作集』金正恩
『国体の本義』文部省教学局
■第2章 過激派の知略 彼らはなぜ暴力を用いたのか?
『戦争論』クラウゼヴィッツ
『クーデターの技術』クルツィオ・マラパルテ
『プロパガンダ戦史』池田徳眞
『読書のしかた』黒田寛一
『パルタイ』倉橋由美子
■第3章 成功者の本性 彼らは何のために富を得たのか?
『カルロス・ゴーン 経営を語る』カルロス・ゴーン/フィリップ・リエス
『トランプ自伝 不動産王にビジネスを学ぶ』ドナルド・J・トランプ/トニー・シュウォーツ
『告白』井口俊英
『ゼロ』堀江貴文
『死ぬこと以外かすり傷』箕輪厚介
■第4章 異端者の独白 彼らはタブーを犯して何を見たのか?
『わが闘争・猥褻罪―捜索逮捕歴31回』大坪利夫
『突破者―戦後史の陰を駆け抜けた50年』宮崎学
『邪宗門』高橋和巳
『カラマーゾフの兄弟』
ドストエフスキー
『地球星人』村田沙耶香
おわりに
ISBN:9784815606572
出版社:SBクリエイティブ
判型:新書
ページ数:240ページ
定価:900円(本体)
2021年09月15日初版第1刷
2021年09月28日初版第2刷
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悪人は心を掴むのが上手い。
ヒトラー、トランプ、宮崎学、ホリエモン。
良い人だからいいわけではないことがわかる。
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20冊「いずれも社会的常識や倫理観に反する危険な本」かつて人を騙した、あるいは誤用され悲劇をもたらした「悪書」を時代背景とともに精読する/ヒトラーは出獄再出発以来「本音を隠していなかった=民主的指導者だった」し、スターリンは「法を超えて暴力で共産主義体制を維持する」と宣言したし、金正恩は兄殺害を予告していた/現代人の課題としてグローバリゼーションに抵抗するのが正しいのか?/家畜化を拒み、生殖も、それを読んで気持ち悪くなる「自分」は「正常」なのか?例えば「理性的」「健康」「衛生的」は絶対に価値のあるものか?
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1.タイトルに惹かれただけです。
2.世界にはさまざまな思想の持ち主がいます。本書では、世間では変わった人扱いされる人を取り上げ、出版している本の紹介をしています。というのは、本書の目的は、世間で広まっているニュースでは触れていない情報を紹介し、その人の思考について考えることを目的としています。本書を読むことで、「集団的同質化」から脱却し、真の意味で個性的な考えを見出すきっかけになります。たんなる犯罪者という見方ではなく、犯罪者として祭り上げられた人もいるため、そのような集団の犠牲になった人の心情や国民感情による圧力と向き合った結果も書かれております。
3.個性的な人を尊重するといいつつも世の中は思うほど変わっていないことに気づきました。そして、その原因は「集団」であることもわかりました。例えば、個人的に話す分には好きなのに、会社で考えると異端児扱いされ、除け者にされてしまうという話をよく聞きます。この理由について自分なりに考えた結果、「保身したい人」の考えに負けてしまうことが原因だと思いました。保身を考える人は組織内で大勢います。その圧力によって、個性的な意見は簡単につぶされます。だから組織の改革がなかなか進まないのだと感じました。改革を進めるには個性的な人をトップに置くだけではダメで、周りの人たちがどれだけアクティブなのかを見定める必要があります。環境を作ることで、未来も変わっていくのだと気づかされた本でした。
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好き嫌いや良い悪いで本や人を見てしまっていたことに気付かされた。
無意識にヒトラーやレーニン、金正恩など悪人として有名な人たちの本なんて読む価値がないと決めつけていた。
どんな思想や価値観からでも学ぶべきポイントはあり、むしろ悪名高い人だからこそ優れている部分も持っている。
そうした多様な価値観に触れて自分の視野を広げたり、新たな学びにつなげていきたいと思った。
まずは地球星人を読もう
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本好きなのだが、分厚い本を読みには気合いが必要だ。白状すると、そうした書物を容量たっぷりで幸せ、とは思えないのが正直な所。しかし、覚悟をもって読み終えると、確実に達成感があり、人生観が多少なりと変わる。分かっているのだ。分かっているが、簡単ではない。岡田斗司夫や茂木健一郎が、読書はネット閲覧に対して、ジムトレーニングに近いと表現していたが、まさにそれだ。分厚く、内容が詰まった読書は、フルマラソンへの挑戦である。
佐藤優が今回解説する20冊は、そのような本だ。自分の価値観とは異なり、普段ならば手に取らない、生理的にも受け容れ難い本。ざらざら感のある本。読むのに勇気がいる本だ。紹介されるのが、『レーニン主義の基礎』『わが闘争』『金正恩著作集』『国体の本義』などなど。こう並べると、言わんとする事が伝わるだろうか、まさに、劇物である。
本の読み方を変えてみようか。
本に何を期待するのか、という観点もそうだが、読後の自らの変化ぶりを期待して読む読書だ。世界の真実とは言わずとも、知らない方が良い事柄を除いてしまう事で、脳裏にこびり付いて価値観が変わるような読書。リアルでも時々ある。例えば、親の性行為を見てしまうとか、信頼していた人の裏切りとか。危険な読書にも、その側面があるのは承知。匂いながら、食さなかった分野へ手を伸ばそう。
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読んだ本もいくつかあって、特段危険な本ということはない。たしかにあんまりおすすめ本にはでてこない本も多い。でもドストエフスキーなんか普通だよね。
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ヒトラーやスターリン、毛沢東から始まって革マルリーダーの黒田寛一、カルロスゴーン、堀江貴文などが書いた本について、悪書の表題にも関わらず良書の面もきちんと評価しており、佐藤優らしい。
最後の方で何故かドストエフスキーのカラマゾフの兄弟が載っていた。最高の名著だが難しく5巻全てを読み切るのは難しいと。読み切った自分に少し嬉しくなった。読み切るのが難しいと理由に、相反する考えが並べられてることとの指摘があった。なるほどと思う。だが、同一人物に2つの全く違った呼び名、フルネームの記載。登場人物が皆んな過激な思想の持ち主であること、現実と夢想が入り混じって書かれていること、ロシア正教の神の姿が人それぞれ異なることなどがこの小説を難しくしていると自分は思っている。
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これは最高!なんか、これまて自分を気持ち良くしてくれて、理解してくれて、応援してくれるような本ばかりを読んできたけれど、踊り場感があったんだ。だけど、それは自分の世界の限界、ってことだったのだろう。
「自分の価値観とは異なる本、生理的に受け入れがたいザラザラ感のある本、普段であれば決して手にとらないような本を読むことを通じて、世の中と自分を多面的に捉える絶好の機会となる」
読むべき本がここに列挙されている。すべてを読み終わった時、わたしは新たな知見と感性を得てもっと成長しているのではないかと期待が膨らんでいる。