地図があったので、理解が深まりました
2021/10/04 23:37
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
来年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の基礎事項の歴史について、著者がかいつまんで説明した1冊です。
あまり歴史は詳しくないのですが、当書では実際にどういった布陣が伊豆半島のどこに構えていたかなど、地図を用いて説明しており、比較的理解しやすかったです。
鎌倉の鶴岡八幡宮など、話に出てくる場所や書物などの写真や、将軍の系図が文章の合間に掲載されているのも、気休めになり読みやすかったです。
曽我物語研究の成果が活かされている
2021/09/29 21:37
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投稿者:K2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
来年(2022年)の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の予習で読む。頼朝の伊豆配流から承久の乱までの経緯を略述する。興味深かったのは、頼朝の流人時代を対象とした前半部分。著者の曽我物語研究の成果が活かされ、導き出された見解はとても説得的。その一方で、後半部分はさらりと流した感じで物足りなかった。
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大河ドラマ関連本。ドラマの時代考証も担当するらしい著者だが前著の源氏将軍滅亡などと重複もあり内容的には薄い。北条氏の記述も題名にあげてあるほど取り上げつくしたとは言い難い。
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鎌倉幕府が成立していく過程において、北条氏がその立ち位置を固めていった経緯、そこに焦点をあてた一冊である。とにかく最近は歴史の細部を明らかにしようとする著作が多くなってきたが、ひとつのテーマに対して異なる視点からそれぞれがアプローチするというところに意味があるだろう。
鎌倉を訪ねても鎌倉幕府の遺構がほとんど保存されていないというのが惜しい。足を運んで見ることができればさらに興味は尽きないけれども。
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次の大河ドラマの登場人物たち。この本は今までの通説とは違う見解が記載されていて面白かったです。自分もこの見解は正しいと思います。大河楽しみです。
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「鎌倉殿の13人」の中で中心となる人物たち(義時・時政・政子)の側から書かれているだけあって、ドラマを想像しながら読むことができました。
公式サイトの人物相関図を脇に置いて読めばきっと面白いと思います。
序盤に登場する伊東祐親や工藤祐経についても詳しく書かれており、ドラマでは描ききれないであろうバックグラウンドが分かりました。
ただ、この人物はこのくらいの年齢だろう、とか、このあたりは誇張されているだろう、など史料を結構細かく考察していっているので、読み慣れていない方には若干読みづらいかもしれません。
先に「頼朝の武士団」(細川重男/朝日新書)あたりを読むのをおすすめします。
実は本書は三部作と坂井氏が言う一冊で、他に「源氏将軍断絶 なぜ頼朝血は三代で途絶えたか」(PHP新書)、「承久の乱」(中公新書)もあります。
「源氏将軍〜」は頼朝などの源氏の側から、「承久の乱」は後鳥羽上皇側から書かれているそうなので、こちらも引き続き読んでいこうと思います。
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源頼朝の流人時代から承久の乱までの期間を、主に北条氏の視点から考察する内容。頼朝挙兵までの時期を考証した前半部が特に印象的で興味深い内容が多かった。承久の乱による公武の力関係逆転に至る経緯も理解しやすいと感じる。
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大河が始まるということもあり、
北条義時のことを知ろうと本書を手にとった。
今まで鎌倉時代近辺の歴史について、そんなに詳しい訳ではなかったので、楽しく知ることができた。大河ドラマをより楽しく見るための予備知識を得るのにちょうど良い感じの内容でした。
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今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証者が書いたものなので、これがどのような形でドラマに表現されているのかを考えながら今後見ていくのが楽しみである。
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「鎌倉殿の13人」の時代考証者の著書。理解を深められて、大河ドラマを見るのがますます楽しみになった。
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大河ドラマで気になったので、読みました。読み始めは、これは歴史好きが読む本で、自分には無理かもとおもいましたが、大河ドラマのおかげもあり、楽しく読めました。様々な文献からその時代の人々の考えや性格を明らかにしていて面白い。大河ドラマがますます楽しみ。
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現在の大河ドラマ関係で、色々出ているので、試しに。
ここらへんをしっかり勉強していると少し物足りないが、新書ってそういうものだからって自分に言い聞かせる。
でも、初めてなら、良い読み物。
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大河ドラマ『鎌倉殿の13人』も残すところあと2話! -12/8(木)現在
初回から見ていたが、相関図をHPでチェックする程度でこれまで関連本は読んでいなかった。
史実に基づいているとは言え、脚本家の豊かな想像力が張り巡らされた一つのドラマである。史実のイメージに仕上がった人物と目の前の役者さんを重ねるのも辛いので、一ドラマと認識して見ていた。
しかし…
先週の視聴を終えて暫くしてから、「このまま、なあなあの状態で終えても良いのか」と何の前触れもなく思い立った。そして思い立ったが吉日、本書を取り寄せたのである。
この思いつきが何かの天啓だとしたら、自分も”天命に逆らわずに”(知る人ぞ知るドラマネタ笑)読み切り、視聴者なりのレビューを残そうと思う。
著者は日本中世史専門の歴史家で『鎌倉殿の13人』の時代考証も担当されている。
本書でも源頼朝の戦いや北条氏の動向を北条時政・政子・義時視点で考察されているので、まさにドラマと同じ見方が可能!結果的にドラマのおさらい・予習になったし、著者の見解がそのままセリフになっていることにも気づいた笑(刊行されたのは昨年2021年9月)
ドラマ同様、本書も頼朝の流人時代で幕を開ける。
『鎌倉殿の13人』は歴史書『吾妻鏡』をベースにストーリーが構成されているが、本書では貴重な流人時代の頼朝について詳細に記された真名本(漢字だけで書かれた本のこと)『曽我物語』(本書と同じく以下、「真名本」と略記)を多く用いている。
そのため視聴時に抱いたのとは少し違った視点も得ることになった。
例えば、義時はいつから「時政子息」から一人前の御家人として認可されるようになったのか。
劇中”イベント事”が多すぎるせいで思い出せずにいたが、正確には開府後に頼朝が、「警護の任に適し、かつ心の許せる信頼に足る者」の一人として彼を側に置いた頃から…との事。
実父 時政以上に信頼された事は彼にとって誉れ高かっただろうし、終生頼朝の思想に固執していたのもより頷ける。
一方で色々やらかし気味の印象だった時政も実は上昇志向・京都志向が強く、人脈も広かったという。その中で後妻 牧の方を迎え入れ、2人の間に出来た娘たちを京へ嫁がせたと言うのだから、まぁ出来る男だったのではなかろうか…
『吾妻鏡』や『愚管抄』からの引用もちらほら。
特に3代目将軍 実朝の暗殺事件はサスペンス小説並みに精細な描写であった。将軍の死を悼んで80-100名もの御家人が出家したというのも初耳過ぎたが、頼朝とはまた違ったかたちで慕われていたのだろうかと想像は尽きない。
本当に、サスペンス並みに”イベント事”が相次いだんだな。今までに無い展開の早さにみんな息巻いていたのか。
「史実は小説よりも奇なり」。
脚本家の豊かな想像力と、今度は新たに知見を得た自分の想像力も織り交ぜながら残り2話を迎え撃ちます。