電子書籍
天気予報の仕組み
2023/05/12 12:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
天気図から予報を作っていた時代から全球を格子に分割して物理計算をシミュレーションする現代の予報方法まで身近な天気予報がどのように行われているかがわかり面白かった。
紙の本
分かりやすくためになる
2021/11/27 06:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
生活に身近な天気予報に関する昔からの最新の情報が分かる。ゲリラ雷雨を予測する難しさも分かった。
紙の本
天気予報のベースになる技術を分かりやすく解説
2023/12/06 13:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在の天気予報の手法として活用されている数値予報の仕組みについて一般読者に向けて解説されている本。私自身が研究室在籍時にゲリラ豪雨の数値シミュレーションに関わっていたこともあり、ちょっとした懐かしさと、当時とは比較にならないほどゲリラ豪雨への関心が高まっている今、一般読者にどのように解説するのかという点に引かれて読んでみました。
本書前半部分では気象をある程度理解するための気象関係の解説です。気柱の概念、大気の安定・不安定、エマグラム、温位、コリオリ力、気圧傾度力などの簡単な解説と、移動性高気圧、気圧配置などの気象用語の解説です。
数値シミュレーションについての話題はようやく本書後半の5章から。移流とか、連続式とか数値シミュレーションで必須の概念をなんとか数式を最低限にして解説しようとする筆者の努力が伝わって来る部分です。
「天気・気象に興味を持った一般読者向け」を狙った内容としては平易な解説を目指して頑張った内容だと思いますが、主眼とするのは天気予報に用いられる全球モデル(GSM)なので、本書のサブタイトル「ゲリラ豪雨をどう予測するのか」と言う領域にはほとんど触れられていません。そこには気象予報に用いられる全球モデルとゲリラ豪雨とのスケールの違いという問題があり、その問題の存在自体には触れられているものの、その点に拘って研究に携わった人間としては、ちょっと物足りない気もしました。
しかし、今年のノーベル物理学賞を数値モデルに関わった真鍋先生が受賞されて、この分野への関心も高まるでしょうし、このような本を通じて若い人材が一層興味を持ってくれるきっかけになればと思います。
投稿元:
レビューを見る
近年よく発生する大規模な豪雨や台風のような身近な災害の話から始まり、気象観測や天気予報の歴史(それこそ文字通り先人たちの血の滲むような努力があった…)、従来の観測値や天気図ベースの予報、数値予報の基礎、天気予報の新しい手法という流れで、一冊を読み通すことで日本の天気予報のこれまでとこれからを一望できる。
また、数値予報の基礎の部分では、流体力学の数式をかなり噛み砕いて説明してくれるので、気象学を少し詳しく学びたいときに従来の教科書で引っかかりがちな部分をもう少し詳しく知りたいときにも役立ちそう。
天気図の読み方など従来の手法の予報については一般の文献も多いが、数値予報については用語や概念が難しいこともありなかなか専門外の文献が少なかったように思うが、この本は最近の天気予報がどういうふうに行われているかが一般の人にもわかりやすくまとまっている良い本だと思う。
気象の本は読めば読むほど、天気を予報することの難しさを実感するのが常だが、この本もやはりそうだった。これだけ多くの解析・予報のための手法が考案されても、やはりぴったり当たる予報を行うことは難しく、これまでのデータや、経験に基づく勘も重要な要素。天気の難しさと面白さはこういうところにあると思う。
投稿元:
レビューを見る
同著者『図解・気象学入門―原理からわかる雲・雨・気温・風・天気図』の姉妹本に相当し,こちらは天気予報への応用に軸を置いている。面白いのは後半の数値予報で,いわゆる数値計算についての平易な解説が含まれる。
投稿元:
レビューを見る
現実の地球の一期一会の現象を相手にする気象学、そして猛烈な勢いで新しい技術に合わせて変化している領域であるから、見通しよく整理された体系をシロウト相手に説明するのはとても難しいはず。それなのに、こんなに切れ味よく綺麗に、しかもコンパクトに満遍なくまとまっているとは。「一般気象学」とこの本さえ読めば、気象について一般人が知るべきことは、ほぼすべてアタマに入りそう。
投稿元:
レビューを見る
天気図とか、エマグラムとか面白かったが、肝心の数値予報の項になると数式ばかりでさすがのブルーバックスで、もうぶっ飛ばし。
天候、予報がおもしろくて難しいことは十分にわかる。
投稿元:
レビューを見る
現在の天気予報で肝になっている数値予報のことを、最小限の数式を使いながら素人にも解るように説明しているところが他の一般向けの天気本との違いを感じる。
投稿元:
レビューを見る
ゲリラ豪雨や巨大台風をどう予測するかについて分かりやすく記載してあってとてもよかった。富士山レーダー建設のようすが、プロジェクト風にコラムに書かれていたのがおもしろかった。偏微分を分かりやすく説明してあったので、分かりやすい解説だった。
オススメ度:
★★★★★
にゃ~(海洋資源環境学専攻)
所蔵情報:
品川図書館 451.2/F93
投稿元:
レビューを見る
図解、入門って文字があるけど、そこに期待するとちょっとハードルが高いかも。「天気予報の仕組みと使い方」の授業の参考のために読んでいた本だけど、気象の本はそれまでも読んでいたので割とすんなり理解できた印象です。初期値敏感性によるカオスに関しても授業は大変わかりやすい説明だったなあって改めて感心。
とはいえ、この本はとてもいい本です。姉妹本「図解・気象学入門」もあるそうだけど、タイトルから気象予報士の学科一般と学科専門の試験に対応した内容になっているのだと思います。気象予報士試験対策なら他の専門本が手っ取り早い気もするけど、一般向けの知識としての天気予報としては入門どころか十分って感じでした。