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娯楽作品として十分楽しめる
2011/03/03 07:30
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:JOEL - この投稿者のレビュー一覧を見る
いきなり首相が暗殺されるシーンから始まる。犯人と間違われて、必死の逃走劇を展開する主人公。暗殺事件には、どうやら巨大な犯罪組織が関係しているらしい。
米国でかつて起きたケネディ大統領暗殺事件は、犯人とされたオズワルド容疑者が逮捕された上、別の人物に殺されたことで、真相が藪の中にはいってしまった。本作は、そうした史実と巧みに重ねあわせようとする。さまざまな仕掛けと伏線がほどこされていくのだ。
主人公の逃亡劇に、随所で手を貸す人物たちが現れる。しかも、その手助けにはとても工夫が凝らされている。やや強引かつ不自然なところもあるが、読者を楽しませるに十分である。
こうも必死の逃走劇を繰り広げるには、相当の理由が必要だが、そういう手もあるかと思わせるストーリー展開に持ち込むのがうまい。
ただ、弱点は人物の作り込みが甘い点ではないだろうか。主人公からしていまひとつぱっとしない。
もともと平凡な人物が暗殺犯に仕立てられるのだから、そうなるのかもしれない。しかし、逃走劇を続けるうちにもっとたくましい男に変貌していけば、ハリウッド映画さながらになっただろう。
逃走劇の最後の方では少したくましくなりはするのだが、まだ頼りなさと、周囲の助けが必要なままだ。これは、評者がハリウッド映画を見過ぎなだけなのかも知れないが。
主人公を助ける周囲の人物もいまひとつ性格づけが弱い気がするのだが、そんなことはないだろうか。両足を骨折して入院している人物は最後にいい働きをするが、それ以外の人たちは、明確なイメージが浮かびにくい感じがする。
いや、こうして本書の弱点に目がいくのは、ほとんどの要素が上出来だからだろう。素直に読めば、はらはらドキドキの連続で飽きさせない本になっている。
核心的事件であるはずの首相暗殺が早々に起きてしまっても、そこから最後までぐいぐい引っ張り続けてしまう。これは簡単なことではない。なにしろ500ページにおよんでも、途中でだれてしまうことがないのだから。
これまでに何作もこなしてきた作家の力量が、惜しみなく注ぎ込まれている作品と評価したい。
かっこいいとかじゃないけどよかった
2024/01/27 19:54
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投稿者:恵恵恵 - この投稿者のレビュー一覧を見る
みんな助けてくれるのがいい。
国家むかつく。
思ってたのと違う終わり方だった。
とにかくみんな助けてくれるのがよかった。
三浦と森田どうなったの?本当に死んだの?
生きててほしいいな。
国家まじむかつく。中心だけ知ってる。末端は何も知らない。結局そうなる。知らない.気を逸らされてることも知らないあいだに改憲されてるそういうのがまさに今って感じだった。
1週間かかった。最後にまた岩崎がでてきたときこの人誰だっけって思い出せなかった。歳を感じた。。
国家がムカつくから★4
読む手が止まらない
2024/01/14 12:16
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投稿者:ミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
あらすじに惹かれて購入。内容もハラハラ、ドキドキして読む手が止まらなかった。700ページ近くあるが、長さを鬱陶しいとは思わないくらい面白く、本屋大賞なだけある。
仲間
2023/02/25 20:17
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投稿者:K - この投稿者のレビュー一覧を見る
首相暗殺の容疑で日本中から追われることになった主人公。真の犯人は秘密結社よりも巨大!!生き残るために必死に逃走しながらもこれまで築き上げてきた信用と信頼を元に無実を証明できるのか!そんなドキドキハラハラのミステリー小説でした。過去が現在の設定の穴を埋めるように出てきたので前のページに戻らずに済んだ。展開が早いので次は次へとページを捲る手が止まらなくなるような小説でした。
突然首相暗殺の濡れ衣を着せられた男の逃亡劇
2022/11/29 21:40
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投稿者:まさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在の逃亡劇を補完するように大学時代の思い出とリンクしていて、数々の伏線の回収しつつ目まぐるしく展開し、疾走感があって面白かった。
また、所々ケネディ暗殺のオズワルドを髣髴とさせる展開があってよく作り込まれているなと感じた。
ラストは良いのか、悪いのか…。生きているけど死んでいる、そんな状態だと思う。
人の一生を台無しにした責任を誰も取らないまま真実は闇に葬られたのは残念。
ただ青柳を知っている人には分かる、そんな知らせ方にちょっとほっこりした。
スカッとした
2018/02/03 11:59
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投稿者:ポッター - この投稿者のレビュー一覧を見る
首相殺人事件の容疑者となった主人公が、色んな人の助けを借りて逃走を図っていくもの。様々な伏線が張り巡らせており、それが繋がっていく。展開もスリリングで読み応え十分であった。
もしも首相暗殺犯人に仕立てあげられたら
2016/02/25 00:53
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投稿者:ヒロユキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
出版された年の本屋大賞を獲得し、堺雅人主演で映画化された作品なのでタイトルだけは知っていましたが、実際に読んだのは最近です。
首相暗殺、管理社会、情報操作など、恐らく出版当時は一定のリアリティーを感じつつも「まさか現実にこんなことは起こらないよね」と思われていた内容だったと思います。しかし、現在本作を読んでみると荒唐無稽と笑い飛ばすことのできない危うさが現実社会に蔓延っていることを嫌でも実感させられます。本作を読んで「もし自分が暗殺犯人に仕立てあげられたら?」と心の準備をしておくべきかも知れません。
映画をきっかけに。
2015/08/27 14:18
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投稿者:eri - この投稿者のレビュー一覧を見る
たまたま映画を見て、とても引き込まれたのをきっかけに、本の方も手に取りました。どちらも面白かったです。こんなストーリを創り出す著者はすごいと思いました。
すごい!
2015/01/08 15:40
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投稿者:浜辺の雫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
綿密に構成された文章から、伊坂ワールドの構成のすごさが分かります!
伊坂先生の作品の中で、もっとも圧倒された作品です。