紙の本
ニュージーランドトロフィー
2024/04/10 02:29
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投稿者:イケメンつんちゃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
文庫本を読んでみた
今回は
逆輸入バージョン
単行本からの文庫本
人間の記憶はおぼろげ
ある意味ぜいたくな
時間つぶし
良いですよ
単行本と文庫本
制覇してみてはいかがですか
文庫本の良いところは
あと書きがある場合が多い
あとコンパクトなのでどこでもドア
葉室麟先生の最後の聖戦
これからもバトン渡します
雨が桜をおそう
右手の小指の爪がまた割れる
ボトルコーヒー
ツーダース
購入する羽目に
火曜日の朝なのに
大型スーパーの駐車場
大型スーパーのレジスタンス
大型スーパーの行列待ち
大型スーパーの人だかり
おまえらなに
仕事しろって
組合の理髪店の従業員はOKです
ラーメン福の店員さんもOKです
ちなみに
ウチの近くの丸善書店さんの
文庫本コーナー
新潮文庫
は行の作家さんに
このタイトルはございます
在庫もあるそうなので
ぜひお買い求めくださいませ
阪神牝馬ステークス
だから丸善書店はおもしろいんです
紙の本
友情か・・・
2021/10/05 10:16
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
蓮乗寺藩で祐筆を務める三浦圭吾は藩内の正木道場で武術を学んでいた。圭吾はその道場で一番の腕を持つ樋口六郎兵衛の相手をすることが多く、腕前も正木の隼と呼ばれる腕前になった。また豪商の娘を嫁に貰い、藩内での圭吾の立場は上がる一方であった。しかし圭吾は藩内の派閥抗争に巻き込まれてしまう。そして師と仰いだ六郎兵衛に敵対する家老を討たせた。勘定奉行まで昇りつめた圭吾に黒い影が忍び寄る。そしてその影は六郎兵衛にも・・・。
葉室作品は人間の情を描いた作品が多くていいですね。昔日の友との友情を描いた散り椿、男女・家族の情を描いた潮鳴り、兄弟愛を描いたあおなり道場始末等々、葉室作品は人情味溢れる作品で読者にいろいろな生き方を示してくれますね。未発表の作品があればまた読みたいですね。
紙の本
友情とは何か
2021/10/29 10:28
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投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
友情とはなにか?ということを素朴に問うた作品である。しかし六郎兵衛が目指した友情は真に友情と呼べるのだろうか。疑問に思う。
紙の本
恋慕に近い男の友情
2021/10/14 08:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
片思いにも似た友情が二人の武士の間に生まれるが、それが様々な人生の禍を切り抜ける強い手段となることを描いた時代小説。著者らしい流れを持つ物語だが、いまひとつ語り切っていニアような気がする。燕が去り、どのように世の中が変わり、友情が変わったのだろうか。
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吾が背子と二人し居れば山高み里には月は照らずともよし、主人公の圭吾をどんな時も支える六郎兵衛の心が綺麗過ぎた、衆道という言葉も玄鳥という言葉も初めて聞いた。
圭吾の生き方に自分が重なるような気がした。
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「鬼砕き」という壮絶な技を持つ六郎兵衛は、道場で三浦圭吾をを稽古相手にし、年齢差がありながら彼を”友”と呼ぶ。
一時は派閥の敵同士となるが、圭吾が有力派閥の後継者となり出世を遂げた後も、彼を助ける行為は止まない。
どれほど悲運に落ちようとも、自らの生き方を捨てるようなことをしない六郎兵衛。彼の無償ともいえる献身の奥には何があるのか。
ミステリー的要素を孕みながら、運命に翻弄される彼らを通し、真に大切なものは何かを問う時代小説。
本作でも、和歌が小説の要となる。
「吾が背子と二人し居れば山高み 里には月は照らずともよし」
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2022年1月7日読了。
葉室麟さんの遺作と帯に書かれてあった。
著者の本を読むと心が洗われる感じがしてならない。
本作主人公は二人の武士だが、真の意味での主人公は行方定かではない六郎兵衛なんだろうなぁ…。
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葉室麟の遺作とのこと。流石に安定の作品。この作者は終わり方が基本的にハッピーエンドなのが良い。時代小説ではこういう爽やかな終わり方は多くないと思う。そこがとても良い。いわゆる愛の話だが、とても自然な展開で、しかも武士の話であることもキチンと確保されている。佳作だと思うが、水準はかなり高い。
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葉室麟の遺作
何を守るために刀を振るうのか
男たちの友情・愛情の物語
本作の主人公は六郎兵衛と圭吾
石高も年齢も違う二人は道場で稽古を積み、六郎兵衛は圭吾を「友」と呼びます。
そして、圭吾は富商の娘と結婚し、藩の有力派閥の後継者となり出世をとげていきます。一方、その圭吾を遠島になってまで守った六郎兵衛。
なぜ、そこまで献身的に支えることができるのか?
その後、派閥争いに巻き込まれる圭吾を陰ながら献身的に支える六郎兵衛。
しかし、藩主の策略から二人は敵同士として剣を交えることになります。
二人はどうなるのか?
そして、何を守るために刀を振るうのか?
心に染みる物語でした。
お勧め
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この人の紡ぎだす物語は、決して声高にならない、しかし人情味あふれ琴線にそっと触れてくる、そんな魅力がある。人が人を想う、その原点を洗い出してくれる心地よさのようなものを感じさせてくれる。
時代小説というのは、過去の日本のありかた、すなわち過去の価値観に基づくところもあり、もちろんそれは現在のそれとは大きく異なるところをよりどころに書かれる側面がある。けれど、そのことを差し引いても伝わってくる感動というのは普遍的で、ほっとしたり、ドキドキしたり、ほろっとしたり、それはやっぱり時代に制約されない大切な何かを、きちんと詰め込んでいるからだと思うんだな。
ちなみにタイトルの玄鳥というのは、燕のこと。また、誤解を恐れず言えば、今どきのボーイズラブにも通ずるような内容もあり、他にも人の出世欲についても細かな描写がされ、なかなか多層的、重層的な物語です(とはいえ、決して難しくはない)。年末年始、お清めの日本酒なんかをお供に、堪能できますよ。
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武士社会のお話はあまり好んで読まないのだけど、読み始めたらすぐに引き込まれていった。血生臭い場面も多いのになぜか美しい。人の命をなんとも思っていない藩主や奉行たちが不気味だ。圭吾もそうなりつつあったのに、友と妻が救い出していく。
美津は世間知らずのお嬢様な雰囲気だったが、良い奥方になっていき、六郎兵衛のことも理解していき良かった。
あれほど多くの人を切ってしまった六郎兵衛には惨めな死に方しか用意されないのだろうかと諦めの気持ちで読んだが、どうやらその場面は見なくて済んだ。病で長くはないかもしれないが、どうか静かに過ごせていたらと願う。
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男の男に対する情愛の深さを突き詰めたら、ここまでいくのかという作品。主人公の三浦圭吾は、道場一の遣い手である樋口六郎兵衛の稽古の相手をさせられる一方で、危急の時も彼に救われる。そんななか、六郎兵衛は拐われた豪商の娘を助けるのだが、その手柄を圭吾に譲り、やがて圭吾はその娘を娶ることに。時は流れ圭吾は出世していくが、六郎兵衛とは疎遠になり、再びまみえたときには、、、
葉室麟らしいちょっとした救いのあるエンディングではあるが、六郎兵衛の生き様はやるせなく切ない。