以前からの自覚が腑に落ちた
2019/01/14 13:11
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Coco - この投稿者のレビュー一覧を見る
大昔に過敏性腸症候群を経験したことがあり、一時電車に乗れなくなってしまったことがありました。
そして、その症状とパニック障害を併発させていました。
ちょうどその頃、実家では家族全員が慌ただしい生活をしていたこともあり、お惣菜などの中食と呼ばれる食生活が増加。
その為、その頃の自分の不調は、絶対に食生活や腸の不調と関係があると考えて十数年。
(食生活が改善されるのと同時に自分の症状も治ったため)
たまたま立ち寄った本屋さんでタイトルに惹かれ即購入。
腸と脳ってやっぱり関係していたんだね。と、やっと胸のつかえが取れたようなホッとした気持ちになれたのでした。
自分は研究者にはなれないけれど、こうして地球のどこかで研究を重ねてくれている人がいるんだなと温かい気持ちになり感謝しました。
本にして発表をするまでに相当な時間がかかったことでしょう。
読めて良かったです。
離れていてもつながっている
2022/10/09 18:40
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投稿者:ぽち - この投稿者のレビュー一覧を見る
字が小さめで、ボリュームがあるので読むのに少し時間がかかりました。
でも、脳と腸が関係あるとしれば、過去の経験でがてんがいくことも多く、興味深い内容で勉強になりました。
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
よくある腸内環境の本かなと思ったのですが、結構難しい。腸と脳の結びつきについて知りたい方には良いのでは。
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最近の研究成果と著者の経験談が沢山書いてある本ですが、かなり冗長な作りで5分の1ぐらいに短縮して欲しいと切に願いました。あと、エビデンスなしの予想、 観測の少ない経験談、因果関係と相関関係を無視した意見が多く、扇情的な意見が他見されました。そういった、ただの私見やロジックの矛盾と観測された事象・事実を読み分けられる読者であれば読んでも良いかと思います。
参考になる経験談も幾らか含まれていたので、流し読みで情報を手に入れるという意味では、biologyの知識を有する人に対しては意味があると思います。
結論の部分が結局のところ、食と精神を健全に、という普通の結論なので(仕方ないですが)、一般の読者であれば300pのこの書籍を読む必要はないです。
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珍しくハードカバー本を買ったかみさんから拝借。
長い。
欧米系の本にありがちな(?)具体例がこれでもかと盛られてる。難しい分野を素人にもわかるように丁寧に伝えたいという気持ちはわかるが(訳文も)。
結論は、「腸と脳と心の複雑な相互作用には、マイクロバイオータが重要な役割を果たす(p143)」だろう。
「最適な健康」のために、「マイクロバイオームの改善による健康増進の指針(p294)」を意識してみよう。
しかしかみさん、よくこの本買ったな。
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腸と脳の関係はだいぶ解明されてきましたね。
第二の脳、いやむしろ第一の脳とすら言われる腸はいったい身体にどんな影響を与えるのか。
ボリュームがあって中身もやや専門的で難しいですが、なかなか面白かったです。
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脳と腸、そして腸内環境がいかに密接に相関しているかという点に絞って書かれている。
■プラス
胃腸病学者自身が書いているだけあって、実験内容や患者の経過やその生物学的仕組みについて詳細に書かれている。もっと基礎知識を学んできちんと理解したいという欲を掻き立てる。
■マイナス
翻訳の問題か全体的に少し冗長だったり、いきなり聞きなれない化学物質の名前が出てきたりと、ちょっと取っ付きにくい感はある。また、まだよくわかっていない事も多いため、「今後これが証明されるだろう」のような論述も多々あり、科学的事実では無く著者の私見も多く見られる
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整理しながら読み進めていたが、最後にまとまっていた。
・自然で有機的なマイクロバイオームを育成する
・動物性脂肪を控える
・腸内微生物のたようせいを最大化する
・大量生産された食品や加工食品は避け、なるべく有機栽培で育てられたものを食べる
・発酵食品やプロバイオティクスを摂取する
・妊娠時には特に栄養とストレスに留意する
・食べ過ぎない
・断食をして腸内微生物を飢えさせる
・ストレスフルなとき、怒っているとき、悲しいときは食べるのを控える
・皆で食事を楽しむ
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脳と腸は密接に会話しているらしい!昔からストレスがあると胃腸が痛むと言われていたが、それを科学的に証明したのだ。脳から腸へ、そして驚くことに腸から脳へも話しかけているのだ。
アメリカ的日常食が腸を弱らせので、地中海式食事を推薦しているのは、著者がドイツ人だからだ。日本人なら日本食を推薦するはずだ。
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腸と脳が密接につながっていることを記した本。
腸内環境・腸内微生物の多様性が疾患系とも相関をもたらしているという話
未だ実証されていない要素も多種含まれるが、仮説としておもしろい。
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「内臓感覚」など過去、腸と脳の関係、腸が健康に果たす役割などに関する本を読んできた。その今のところの集大成と言える本。
腸内細菌(マイクロバイオーム)の重要性を訴える。
腸の不調が原因で病気が引き起こされるのではないかという例が冒頭いくつか紹介される。うつ病や過敏な胃腸など通常の投薬では治りにくいものも腸内細菌を整えること、腸内細菌にとって良い生活習慣、食習慣を身に着けることで改善の余地がでてくる、と。
改善の理由を探るうち、腸内細菌が神経伝達物質を介して脳に直接メッセージを送っていることが分かってきた。
腸内が無菌状態の赤ん坊はまず母乳のみを摂取することで腸内細菌を整え始め、理由が終わるころ、2歳半ころには腸内細菌が整う。この時の腸内細菌の構成は一生変わることがなく、成長後、ヴィーガンになっても腸内細菌の構成は変わらない。
自然に近い環境で暮らしているヤマノミ族などの部族の食生活は植物性の炭水化物が主で魚を食べ、たまに動物の赤身肉を食べる。このような食生活をしている部族の腸内細菌は地域に関係なく、似通っている。ヤマノミ族の新生児はもちろん母乳で育つが生まれてすぐにジャングルの中のいろいろな細菌に晒されることで良好な腸内細菌バランスを得る。
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筆者はドイツ出身でアメリカで活躍している医師。自身が長年研究してきた内臓器官が脳や体に与える影響について、豊富な研究結果の考察や臨床例をもとに詳しく解説している。「脳ー腸ーマイクロバイオーム」の相関について、近年明らかにされた研究結果は目覚ましいが、またまだ解明できていない点も多く今後の研究結果が待たれる。
書評では「隅々まで気配りされた訳文は読みやすい」とあったが、訳者の日本語訳が直訳による回りくどい表現でなかなか読み進めることができなかった。
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腸の微生物の生態系と日々の生活が相互に影響をしていることを科学的に説明している。
動物性脂肪や砂糖があふれている今日、どうやって自制するか、その一つとして、それを口にしなければどんなよい効果があるかと言うことを具体的に知ることだと思うけれど、これで少しは自分も現代社会に流されない食事法を実践できるようにしたいと思った。
適切に摂食できる脳を作る、肥満を防ぐ
身体の作用を健全に保つ、特に重い病気になりにくい
良い遺伝子を残せる、健康な子どもを生める
それでたぶん、ストレスに強くなる、直感が研ぎ澄まされる、判断力も高まる、頭がよくなる、といいなー。
とにかく、複雑なしくみがあって研究途中であるところもあって、すべてを解明することはできないだろうけれど、「フード・ルール」をもっと肝に銘じることにする。
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腸と脳は深くつながっている。
腸は、これまで軽くみられることが多かった。しかし、この本を読むと、たくさんの微生物、消化酵素などが、複雑に作用しあい、脳にも影響を受けたり与えたりしていることがわかった。体の仕組みって、すごい。
いくつかの症例があげられていて、腸の環境を整えることで、原因不明の症状が改善されていた。
これを食べれば大丈夫!と単純なものではないことが、わかった。
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断腸の思い、はらわたが煮えくり返る、腹の虫が治まらない。そんな表現が使われてきたことに対し、近年の技術進展が違った視点で理由付けしつつあると感じた。
生活レベルでは「内蔵感覚」や「消化管で感じる」ことに意識を持つべきかと感じた。胃腸の疲れが気になってくる、やはりストレスか、、
原著は2016年に書かれたようだが、2020年1月に「うつ病と肥満の共通機序:腸内微生物叢と食事の役割 」と題された学術レビューが出されるなど、その後もいろいろな発見・動向があるのだろう。そちらも調べていきたい。