経済学がこんなにも面白いものだったとわかる書!
2017/12/11 10:13
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、従来の肩苦しい伝統的経済学に真っ向から対立する、行動経済学について解説したものです。行動経済学は、その成果にノーベル賞が与えられて以来、世界から注目されていますが、まだその内容に精通している人は少ないのでないでしょうか。本書は、その行動経済学を、クイズ形式で分かりやすく、楽しく学べるようにした書です。読み進めるうちに、目からウロコとでも言えるようなアイデアが満載されていることに驚きます!
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投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
発刊当初に読んだのをもう一度。
合理的でない人間の行動を多くの例で解説。(量が多くて後半疲れました)
今では結構当たり前な話題だけど、当初はすごく斬新だった様な...
社会に浸透したってことかも。
自身の行動の矛盾に気づいて活かせるようになるとともに
他人に操られてないか考える一助になります。
難しい話を分かりやすく
2018/12/03 11:07
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投稿者:たか - この投稿者のレビュー一覧を見る
行動経済学をわかりやすく解説した傑作
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経済は感情で動く、そのとおりだと思います。実際には、経済学の大前提である、「人間は利益の極大化を目指して合理的に行動する」という命題がすごく危ういものであることを心理学の実験を元に論考します。
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行動経済学の入門書です。
以前に読んだ、行動経済学の2冊と内容はほぼ同じです。
ただこちらはよい日常の出来事の事例を出してくれているので、親近感が湧くと思います。
こんな場面で使われているよーといった感じで。
また洋書の翻訳版なので、その違いも多少あるかと。
わかりやすいし、各項目の終わりに「教訓」のコーナーもあるので読みやすいと思います。
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・判断には、合理的計算以上に主観や感情が入ると言うこと。
・「案本」の内容にリンクするが、「主観と偏見」を理解することが重要
・数字の「書き方」に注意すること。「割合」は「実数」に置き換えることで、物事の本質が見えてくる。
・脳の仕組みにも言及している
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行動経済学の入門のような本。2008年。著者はイタリア人であり、話のたとえを用いるときに、サッカーやバイクレースの話題を多く引き出す。クラスで言うと、低クラス、中クラス、高クラスの3種類があるときに、多くの消費者は中クラスを選択するらしい。確かに企業の販売方法では、こういった商品で高い利益率を出している。心理面の話はおおむねわかりやすいのだが、脳の活動を表すときに専門用語が連発するため、せめて脳の断面図を提示しながら進めてもらえるとよりよい。○○効果など、心理学で扱う現象を多く紹介しており、わかりにくいながらも勉強になる。読んでおいても損は無いだろう。
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経済は人間の感情で動く・・・ことを淡々と例をあげてかかれています。
じっくりよんでみると思い当たる節がいっぱい。
別の角度から考えてみると、結構仕事にも使える。
ものはいいようとはありますが、やはり他人に訴えるときにはさまざまな角度から同じことをいう訓練もしておくことが大切なのかな?とかおもったり。笑
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ホモ・エコノミクスという言葉がある。自己の経済利益を極大化することを唯一の行動基準として行動する人間の類型。すなわち「超合理的」「超自生的」「超利己的」に行動することを前提とした人間である。この人間は経済学理論の前提となるのであるが、これはあくまでも仮定の人格である。実際の人間はそれほど合理的には行動をしない。
その非合理性を説明するのが本書に書かれている「行動経済学」になる。自分自身を考えてみても合理的な選択をしていないことは多々ある。「三つあると真ん中を選ぶ」などその際たるもので、価格異なる3つの料理のうち真ん中を選ぶのは良くあることだ。はっきり言ってその料理の内容を見てではなく値段で決めていたりする。
「多くの人々」が志向する選択について理論的に説明を加えていくが、多様性の有る人間のことであるがゆえに100%そのように選択(行動)するかどうかはわからない。どうしても数値化できないがゆえに、経済モデルでは考慮に含めることが難しいはずだ。だから今後もホモ・エコノミクスによる理論展開が行なわれていくであろう。
マーケティング分野では当初の理論は大いに適用されているようである。当初で出てくる「アンカリング効果」「フレーミング効果」で検索をすると、マーケティングのページがヒットするのがわかる。商売人としてはむしろ知らないとまずいとも思う。そういった意味で初心者にとってわかりやすく書かれている本である。
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おもしろい!これは、なかなかおもしろいです!
基本的にはタイトルの内容の通り、完全な論理的思考に基づき人々は
判断・選択しているのではなく、感情・ヒューリスティックによって
行っていると全般的に述べています。
本書の良い点は、「設問に答える形式」で「私自身が体感」出来る事でしょう。
行動経済学で言われている通り、アダム・スミスが考え出した経済人
ホモ・エコノミクスはほとんどこの世の中にいません。
みんな、そんな合理的な判断などせずに、直感的に考えたり、「お金は儲かるかも
しれないけど、なんだか気持悪い」といって形で、感情によって大きく左右されたり
しながら、判断していくわけです。
(本書は初めての行動経済学入門書です)
ですので、作者が言いたい事とかは特にないんですよね。
まぁ学問の入り口的著作ですから。
ただし、作者は「経済学って結構おもいしろでしょ?」
と言っていると私は感じました(笑)
そして、多くの事を本書から学べると思います。
ここで述べられている法則、例えば保有効果とかアンカリング効果、損失回避性、
ピークエンドの法則とかを実際の場面で確認すると結構おもしろいです。
人がなかなか変化できないのは保有効果のせいなのかな?
確かにいつもどこかに、アンカーを置いてるな〜。とか(笑)
本書は、入門書でありながら本質をおもしろ程ついており、
一晩で読める内容になっていますから、ぜひ一読をおすすめします。
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人の物事の損得を判断する時の錯覚とか抱きがちな感情の傾向について的を得たことがいくつも書かれていて目に鱗でした。 ここで挙げられている数々の例題は思わずうなずいたりうなってしまうものばかり。
特に次の例題はマジで衝撃だった。
「ある病気があって、0.01%の人がその病気にかかっているとする。 この病気に感染している場合、検査で陽性と出る確率が99.99%である。 また、この病気に感染していない場合は検査で陰性と出る確率は99.99%である。 この時、テストで陽性と出た場合、実際に病気にかかっている確率は何%か?」
なんと、正解は、
0.01×99.99(病気にかかっていて陽性と出る人)/0.01×99.99(病気にかかっていて陽性と出る人)+99.99×0.01(病気にかかっていないのに陽性と出る人) ×100=50%!!
条件付確率ってやつですね。
直感的には90%オーバーで検査が正しいと思ってしまうのに、実際は50%は再検査する価値があるっていう結果になるんです。 この統計の罠に騙されて、病気にかかっていないのに手術してしまう人が実際にいるっていうのだから恐い。
こんな統計の罠や自らの思考の罠に陥らないようになるためにこの本は読んでおくと良いと思う。 久々に人に薦めたくなる本でした。
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行動経済学の本。
前にレビューを書いた新書の行動経済学の本同様入門的内容を扱う。
ただし、新書のほうが実験の例は多かった。
本書のいい点は以下のとおり。
・各章でまとめがある
・各章が短く、テーマが分かりやすい
・脳神経科学との関連について、新書より分かりやすい
・重要語について、本文の欄外で少し説明をしている
なお、新書より専門知識がなくても読めると思う。
理論としての経済学と行動経済学による理論との乖離について一般知識を身につけたいならこっち、
一学問として勉強するなら新書、といった感じ。
扱っているデータはどちらもほぼ同じである。
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人間が普通に行っている意思決定のなかにも感情によって理性的な意思決定ができないケースがある具体例があることがよくわかります。
感情は的ではなく味方であるという見方が面白い。
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雑誌で紹介されていた、ちょっと読みたいけどまぁ機会があればかな。
機会があったけど、ちょうどDVDのレンタル激安と重なった。
時間的に読めるか?
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読んでみたけど、理解できる部分も多いが、いまいち釈然としない感じが残った。
イタリア語はわからないが翻訳があまりよくないように思えた。結構読みにくい部分がある。編集もなんか雑な感じが否めない。原著もこんな感じなのだろうか?
内容的には面白いけど、心理経済学や行動経済学を勉強したいのなら、もう少し学術的な本の方が良さそうな気がした。
久しぶりに読んだあとにスッキリしない感じが残った本であった。