大人のための少し不思議な世界
2012/01/26 17:43
5人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:プックン - この投稿者のレビュー一覧を見る
藤子・F・不二雄先生の作品の全網羅を目指した『藤子・F・不二雄大全集』の1冊であり、F先生が青年誌やSF雑誌で発表した短編を収録した『異色・SF短編』の1巻です。この全集は掲載誌別に発表順が収録の原則となっており、1巻では小学館の『ビッグコミック』系列誌に1974年までに掲載された作品が収録されています(75年以降は2巻に収録)。収録作品は以下の17編です。
・ミノタウロスの皿
・カイケツ小池さん
・ボノム=底ぬけさん=
・じじぬき
・わが子・スーパーマン
・気楽に殺ろうよ
・アチタが見える
・劇画・オバQ
・イヤなイヤなイヤな奴
・休日のガンマン
・定年退食
・権敷無妾付き
・ミラクルマン
・ノスタル爺
・コロリころげた木の根っ子
・間引き
・やすらぎの館
大人に向けた作品ということもあり、皮肉が利いていたり後味が悪かったりと、児童向け漫画の第一人者というF先生の一般的なイメージとは異なった作品達が揃っています。私が特に気に入ったのは、人(によく似た生物)が牛(によく似た生物)に食用家畜として飼われている異星での出来事を描いた「ミノタウロスの皿」と、殺人が肯定されている世界を描いた「気楽に殺ろうよ」です。どちらも価値観の逆転したifの世界を描いた名作だと思います。
大人向け・「すこしふしぎ」
2016/10/20 23:03
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投稿者:アリッサ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「少年SF短編」という子ども向けの話がありますが、
そのより大人向けなのがこっちの短編です。
なんたって「異色」ってついてますから。
こちらのほうがブラックで、そして冷徹さでは上です。
(そして時に哀愁漂い…)
おすすめは「ミノタウロスの皿」「気楽に殺ろうよ」
「定年退食」「ノスタル爺」「間引き」です。
☆S(少し)F(不思議)な世界☆
2024/06/03 22:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
S(少し)F(不思議)な世界
『ドラえもん』とはまた違い、時にはブラックで、時には考えさせられる作品が目白押しだ。
----------------------------------------
~収録作品一覧~
ミノタウロスの皿
カイケツ小池さん
ボノム=底抜けさん=
じじぬき
わが子・スーパーマン
気楽に殺ろうよ
アチタが見える
劇画・オバQ
イヤなイヤなイヤな奴
休日のガンマン
定年退食
権敷無妾付き
ミラクルマン
ノスタル爺
コロリころげた木の根っ子
間引き
やすらぎの館
☆S(少し)F(不思議)な世界☆
2024/06/03 22:37
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
S(少し)F(不思議)な世界
『ドラえもん』とはまた違い、時にはブラックで、時には考えさせられる作品が目白押しだ。
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~収録作品一覧~
ミノタウロスの皿
カイケツ小池さん
ボノム=底抜けさん=
じじぬき
わが子・スーパーマン
気楽に殺ろうよ
アチタが見える
劇画・オバQ
イヤなイヤなイヤな奴
休日のガンマン
定年退食
権敷無妾付き
ミラクルマン
ノスタル爺
コロリころげた木の根っ子
間引き
やすらぎの館
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ミノタウロスの皿(ビッグコミック1969年10月10日号)
カイケツ小池さん(ビッグコミック1970年4月25日号)
ボノム=底ぬけさん=(ビッグコミック1970年10月10日号)
じじぬき(ビッグコミック1970年12月25日号)
わが子・スーパーマン(ビッグコミック1972年3月10日号)
気楽に殺ろうよ(ビッグコミック1972年5月10日号)
アチタが見える(ビッグコミック1972年8月25日号)
劇画・オバQ(ビッグコミック1973年2月25日号)
イヤなイヤなイヤな奴(ビッグコミック1973年4月10日号)
休日のガンマン(ビッグコミック1973年6月10日号)
定年退食(ビッグコミック増刊オリジナル号1973年9月5日号)
権敷無妾付き(ビッグコミック1973年10月10日号)
ミラクルマン(ビッグコミック1973年11月25日号)
ノスタル爺(ビッグコミック増刊オリジナル号1974年2月5日号)
コロリころげた木の根っ子(ビッグコミック1974年4月10日号)
間引き(ビッグコミック1974年9月10日号)
やすらぎの館(ビッグコミック1974年12月10日号)
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藤子・F・不二雄先生ならではの「すこし不思議」世界が描かれる大人向け短篇集。風刺の利いたものからゾクッとするものまで、17編を収録。「ミノタウロスの皿」「気楽に殺ろうよ」「ノスタル爺」などのほか、「劇画オバQ」も収録されている。
上記の他シリーズで表題作となった名作以外も、「わが子、スーパーマン」「アチタが見える」「ミラクルマン」などもラストに刮目の作品でした。ぜひ大人にオススメしたい1冊です。
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過去の甘い思い出を胸に人間の世界に帰ってきたQちゃん。しかし、その場所も人も昔とどこか違っていた・・・Qちゃんの無邪気や無垢さが死んでしまう衝撃の「劇画オバQ」所収の傑作短編集。
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この短編集は怖すぎ!!!
でも先生の名作がたくさん収録されてます。
怖がりの私にはまだ読むの早かった気がする・・・。
劇画オバQは藤子先生の原画展示会だったかどっかの会場で読んだことあったけれど、ストーリーは忘れてました。
とても痛いお話でした。
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当たり前に存在している不思議を肥大させていったらどうなるか
よく考えたら怖いよなと思わされる
『ミノタウロスの皿』『劇画オバQ』『定年退食』が好き
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文庫などで何度も読んだから読むのは何度目になるかわからない異色短編集
やはり面白い
間違いなく自分の中のベスト漫画のひとつ
今回嬉しかったのは2000年以降言葉狩りにあっていた「気ぶり」や「気ちがい」などの言葉がきちんとそのまま収録されていること
自分が読んだ文庫版の時点で既にこの辺は差し替えられていたりカットされていたように思う
当時の言葉そのままに読めることに感謝
そして文庫版にはなかったアタチが見える等、ちょっとレアな作品もちゃんと収録されている
とにかく今回大全でちゃんと収録されていることに感謝
劇画Qちゃんだけはちょっとショックだったけど、まぁこれはパラレルワールドということで
本当に思い入れがある人は読み飛ばしてもいいかもしれない
ちなみに劇画オバQはオバQ最終回のすこし前に描かれた作品らしい
連載打ち切りやアニメの終了などもあってF先生的に少しまいってたのかなーとも思える
収録作の中ではノスタル爺とイヤな奴が特にすき
藤子F不二雄の真骨頂ここにあり
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ドラえもんやオバQでしか知らない人はホント可哀想だと思う。こういうのが読めたらか、SFが好きになったんだなぁと思うけど、実際にリアルタイムでは読んでいないから、ある程度時間が経ってから貸本屋とかで読んだんだろうなぁ。
「ミノタウロスの皿」「劇画オバQ」「ミラクルマン」が中でもお気に入りです。
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大人の藤子・F・不二雄。
基本的に、「ビッグコミックス×藤子・F・不二雄 SF短編集」に入っている作品のようです。
前も書きましたが、初めてこの一連のシリーズを読んだときの感想は、「怖い」でした。
藤子不二雄A氏のかく恐怖マンガよりもよっぽど怖いと思ってました。まあ、その後、A氏は、「笑うセールスマン」というとっても怖いマンガ(実は、私が知っているのはアニメですが)を書きますが。
今読むと、それほどでもないのだけれど、当時は、衝撃的だったのです。
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藤子先生のSF短編が大好き!
ドラえもんなども好きだけどね。
でもぜひドラえもんしか知らない人には知ってほしい!(((o(*゚▽゚*)o)))
たくさん短編はあるのですが、まとめてこの一冊を本棚に。
小さいころ読んでこんなにも衝撃を受けた作品はありません。
自分の子供にも読ませたいなぁ。
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“「え?なに、聞こえないわ。
お皿の近くにすわってね。うんと食べなきゃいやよ。」
「たすけてといってくれえ!!」
「そうでしょ、おいしそうでしょ。」”[P.37_ミノタウロスの皿]
「ミノタウロスの皿」
「カイケツ小池さん」
「ボノム=底ぬけさん=」
「じじぬき」
「わが子・スーパーマン」
「気楽に殺ろうよ」
「アチタが見える」
「劇画・オバQ」
「イヤなイヤなイヤな奴」
「休日のガンマン」
「定年退食」
「権敷無妾付き」
「ミラクルマン」
「ノスタル爺」
「コロリころげた木の根っ子」
「間引き」
「やすらぎの館」
“「そうか…………。正ちゃんに子どもがね……。
ということは……、正ちゃんはもう 子どもじゃないってことだな……。
………な……。」”[P.190_劇画・オバQ]
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ミノタウロスの皿。昔テレビで放送されていて強く印象に残っていた。決して相容れぬ価値観ってあるのね。最後に主人公がステーキに食らいつく場面が皮肉たっぷりで笑ってしまう。悲劇と喜劇の物語。さすがです!