「教科書」プラスαの決算書の見方が学べます。
2023/03/26 22:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
様々な業種の有名企業の決算書を同業あるいは代替サービスの企業と比較しながら決算書を分析して
その結果や原因を説明している。
これが勉強になる。ビジネスモデルの違いが決算書に如実に表れることが本書を読んで実感できた。
そして、「利益は出てなくても評価される企業」のキャッシュフローの流れに着目するなど
今までの「決算書の教科書」”プラスα”を学べる本だと思いました。
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どのようなビジネスなのかも併せて分かるため、面白い。決算書初心者でも、嫌いにならず1冊読み終えられる!
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今まで特定の業界に投資する場合には、基本的に業界のナンバー1だったり、ROEなどの財務指標やPERなどの株価指標が良かったりすることをもとに銘柄を選択するケースが多かった。
しかし、いわゆる同業種の会社でも、ビジネスモデル次第で収益の構造や資産構成も全く違うことが分かり、今後の投資先選定においても、決算書などを通してビジネスモデルについてもしっかりと理解しなければいけないと感じた。
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これだけで分析に応用するのは難しいと感じたが、とにかく話題企業の決算書に多く触れていただいたことで、楽しく読み進めることができました。ファブレス、など、いくつかキーワードも覚えることができました。
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決算書はとっつきにくく苦手でしたが、実際の企業を例にしてて面白かったですれ同じ業種でも、決算書の構成は異なっていて、どこに力を入れてるか、安定してるのか、積極的に投資してるかなど、イメージできました!
これだけでは決算書読めるようにならないと思いますが、決算書は面白いものだと思わせてくれる本でした!
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決算書となると数字で無機質な感じがするが、本書では図示されていてイメージがつきやすく、楽しく読めた。
決算書から各企業のビジネスモデルの違いを明らかにすることもさることながら、ビジネスモデルの違いを知れたこと自体おもしろかった
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様々な決算書を通じて、大企業のビジネスモデルを知ることができます。
損益計算書や貸借対照表を少し読むことができれば、読み進めることができると思います。
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FRとしまむらのビジネスモデルの違い。SPA(製造小売り)と仕入れ型。
ニトリとDCM-HD。モノタロウはブルーオーシャンを切り開いた。
丸井は金融業と不動産業の割合が多い。
総合商社はトレーディングカンパニーから投資会社になっている。
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PLとBSを似たような業界などで比較して学んで行こうという書籍。
分かりやすいが、少し前の本なので、紹介されている会社の状況が今と一緒かというとそうじゃない部分を差し引いて読んだ方が良い気がする。
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事例紹介が秀逸。実際の企業の貸借対照表と損益計算書を見比べて事業の特徴を理解していく。製造業から小売、フィンテックなど。回転寿司屋同士を比較し、その戦略の違いに触れるなど、分かりやすい。勉強になった。
キャッシュフローの増減を棒グラフの増減で示したウォーターフォールチャート。営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを出し合わせたものをフリーキャッシュフローと呼ぶ。これがプラスであれば必要な投資を行った上で稼いだキャッシュを有利子負債の返済等に回す余裕があると言うことを意味する。くら寿司はフランチャイズの出店に伴う投資キャッシュフローの赤字を営業キャッシュフローが賄う良い投資をしている、など。
丸井の流動資産、割賦売掛金と営業貸付金はクレジットカードによるフィンテック事業によるもの。有利子負債との金利差が利益となる。有利子負債が増えるとROICが下がる。そのため営業債権を譲渡して資金調達する債権流動化=ファクタリングを行い、有利子負債の返済にあてる方法により、債権譲渡益も生み出す。丸井はフィンテック事業をこのようにコントロールしているとか。
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同業他社の比較を財務諸表(数字)で行って、それを実態と照らし合わせてみせてくれるので、感覚に落とし込める。とても面白い。細かな数字の分析を、各種指標と照らし合わせて行うのが財務分析の伝統的な手法だけれど、リアルな会社を比較する、という手法をとってくれることで、実感をともなって分析の過程が頭にはいってくる。比例縮尺図を使って、会社の規模を気にせず比較することで、大局観をキープできるのが、とても面白かった。
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財務諸表をシンプルなグラフにして、実際に存在するビジネスモデルを読み解くという、なんとも有り難い本。
対象の企業や切り口のセンスがとても良く、飽きずに楽しめるで、この本のボリュームを通して、決算書の見方にはだいぶ慣れると思う。
財務諸表の基本を学べる本は他にも良書があるが、ユニークな企業に踏み込んだ分析はこの本ならでは。
個人的な学びを3つ挙げると、
・「持つor持たない」の意図、戦略が重要
・数字は正直だから、必ず三票のどこかに狙いが表れる
・強い企業は、キャッシュイズキングを心底理解してる
このあたりが、色々な事例を通して、読み取れる。
以下は、気になったところメモ⇩
・無形固定資産を見るときに着目したいのがのれんです。のれんとは会社が買収を行ったときの買収価格と買収対象会社の純資産の差額になります。
・多額ののれんが計上されているときには、過去に大きなM&Aを行った可能性が高い。
・ホークスの固定資産が大きくなっている(球場を保有したい)のは、球場を核とした事業展開によりサービスを拡充し、そこでの収益も確保したいから。
・浦和レッズの営業収益上の強みは、熱狂的なサポーターと、大規模なホームスタジアムの双方が浦和レッズの入場料収入を支えている
・フリーキャッシュフローは、営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを足し合わせたもので、プラスであれば必要な投資を行った上で稼いだキャッシュを有利子負債の返済等に回す余裕があることを意味している
・大規模な投資を行った後に営業キャッシュフローが伸びていなければ、その投資はきちんと回収できていないと言うことになります。
・作成しようと思っている会社が上場していない場合でも、決算広告から財務データを入手できる場合があります。未上場企業の決算書を入手したい場合には、「会社名_決算広告」といったキーワードから開示されている決算書を見つけられることがあります。
・商社の役割の1つに、取引先に対する金融機能があります。これは、取引先に対して、商品を販売してから、その売り上げ代金回収までの時間を空けることで、取引先の資金繰りを支援するものです。商社は、こうした金融機能を有しているため、売上債権が大きくなる傾向があります。
・サイゼリヤではコストを下げるために、製造直販業を目指しています。これは、自らが商品開発、食材生産、加工、配送を一貫して行うもので、いわば食のSPAといえます。
・壱番屋のフランチャイズシステムは加盟店料はゼロ。卸業としての性格を持つ。壱番屋の場合、固定費的な販管費の割合は相対的に低くなります。特にコロナ禍のように売り上げの変動が大きい環境においては、変動費の割合が大きい1番屋のようなビジネスモデルの方が利益を出しやすい。
・買収されるB社の純資産と、それに相当するB社の株式の金額を相殺消去し、残った部分をのれんとして計上するのです。これがM&Aを行った会社でのれんが計上されるメカニズムで���。
・スシローのようなケースで、自己資金に加えて、借入金が積極的に利用されるため、この手法はレバレッジドバイアウトと呼ばれます
・Sansanの営業キャッシュフローが黒字になっているのは、前払いされた費用は、バランスシート上は、流動負債の前受金という項目に計上され、その増加分が営業キャッシュフローを押し上げていることになります。
・MoneyForwardの営業キャッシュフローを圧迫しているのは、マネーフォワード決済によるもの。このサービスは、顧客企業が所有する売掛金を買い取ることで、売掛金を早期に現金化する、いわゆる債権流動化(ファクタリング)サービスです。このサービスを利用することで、顧客企業は売掛金の回収を待たずに、現金を手にすることになるため、資金繰りの改善が期待できる。
・銀行は、個人や企業からの預金で資金を調達し、それを融資先に貸付ます。そして、融資先からは貸付利息を受け取ります。この貸付利息と利子の差額が銀行の利益の源となる。よって、銀行業は大量の資金を必要とする。そのためバランスシートは非常に大きくなる。その一方で、生み出される収益は運用している資金の1%前後。
・大共は、財務諸表には影響のないような事でも、地域密着型企業としてのブランドイメージを高め、預金による資金調達を行うための手段として、様々なブランド事業を行っていると見たほうがいい
・メガバンクは銀行の基本的なビジネスモデルに加えて、資金調達や運用の手段を多様化させている
・セブン銀行は、ATM利用料による収益を得るビジネスモデルを構築できているが、キャッシュレス決済の利用が増える事は、逆風でもある。
・業績変動に耐えられるように、任天堂では多くのキャッシュを保有している。また、ファブレス方のビジネスモデルを採用しているのも、売り上げが落ち込んだ時に余剰生産設備を抱え込まずに済むようにしている。
・トヨタは、自動車製造業としての側面と金融業としての側面の双方を持ち合わせている
・キーエンスの本質は、メーカーと言うよりも、むしろ工場の改善を提案する企画、開発機能に特化したコンサルティング会社と考えたほうがよさそうです
・信越化学工業の販管費率は低水準であり、技術力や圧倒的なシェア、そしてローコスト経営が高影響を与えていると推察されます。
・日本電産は、無借金経営にこだわることなく、経営上必要な資金は、有利子、負債を活用しながら調達している。
・Facebookの高い利益率は、個人情報を活用すれば、広告の精度が高くなるから
・莫大な投資を支えているのが、アマゾンのキャッシュフロー経営です。自社の強い交渉力を背景に、商品のサプライヤーに対する支払いタイミングを遅らせることで、仕入れ代金の支払いよりも、先に売り上げ代金が回収される仕組みを作り出しています。
・受託販売を行っているZOZOの財務分析を行う際に気をつけなければならないのは、売上高として計上されているのは販売手数料であり、商品の売り上げ代金そのものではないと言うことです。
・アップルでは、売上高の5日分の在庫しか保有していない。在庫を保有するためには、それだけの現金が必要になるから、在庫が多いほど会社の資本効率は低下します。製品ラインナップを絞り込むとともに、需要、予測、生産計画、在庫管理の精度を高めることで、在庫を極限まで減らしていますまた、アップルは製造を委託するサプライヤーに対する交渉力が非常につよいため、不要な在庫を知れずに済んでいることも、在庫削減に結びついていると推測ができます。有利子負債の持つ節税効果を活用することによって、自社の資本コストを引き下げようとしています。
ファブレス型企業のイメージが強かったが、製造装置を自社で購入し、それを製造委託先の工場に設置して生産を行うビジネスモデルに切り替えてきた。
・Netflixには無料会員がいない一方、Spotifyは有料会員数を超える無料会員を抱えている。そしてSpotifyは無料会員からのマネタイズ(広告モデル)ができている。
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様々な企業の財務諸表分析がわかりやすく解説されている。
財務諸表から図が作成されている点、特徴のある企業のピックアップと「比較」という形で解説されていることがこの本の工夫だと感じた。
投資の本ではないが、投資の前提となる財務諸表の分析力を磨くのに良い本だと感じた。
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有名企業の決算書を簡易に図解して説明している。
一応クイズ形式にになっているが、事前にその会社のビジネスをよく知らないと答えられないので、ただただ読むだけになってしまう。
インプット→クイズの流れにしてほしかった。
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【内容は冗長だが、決算書入門としては分かりやすい】
実際の企業のBS, PL, CF をわかりやすく図解し、その特徴を説明することで、決算書の読み方を学んでいく本です。
実在する著名企業の決算書が取り上げられているため興味が湧きやすく、また基本的にどの企業の例でもBS, PLを取り上げるため、それらの読み方がなんとなくわかってきます。
ただ、良くも悪くもBS, PL, CFしか出てこないため、書籍後半くらいからは少し読み応えが落ちてきます。(ここは、書籍のテーマ上仕方ないものかと思います)。
また、あくまでも入門書かと思うので、自身がより深い分析を行うには、その他の情報・書籍を参照する必要はあるかと思います。