伝説の動物は実際に存在する?
2024/09/05 14:26
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投稿者:今井 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラゴンやペガサスのような伝説上の動物が実際に存在したら、という前提で進化や成り立ちを真面目に考察する専門書のような本。小学生とかには内容がちょっと難しいかも。中学生くらいならちょうどいいのでは。授業で生物とかやるだろうし。内容は意外にも本格的。そもそもの人類の起源から簡単にまとめてくれてるので、分かりやすいし骨格図やイラストが豊富でイメージしやすい。もしかしたら本当に幻想動物は存在しているのかも、と思わせてくれる。
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラゴンやユニコーンなどが実在するとしたらどのような系統の生物か?真面目に検証した一冊。取り組みはおもしろいのですが内容は残念ながらイマイチな感じでした。
生物学の「ほぼ」専門書 ━分類学の正確な知識に根差した良書━
2021/11/04 19:26
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投稿者:いそぽっど - この投稿者のレビュー一覧を見る
【理解可能レベル】
動物学の基礎知識がある人
【オススメする人】
・理系だけど妖怪やモンスターが好きな人
・分類学、進化生物学、古生物が好きな人。またはその分野の研究者
題材はドラゴンをはじめとした非実在生物だが、まるで生物学の専門書。
最初のページに脊椎動物全体の系統図が載っていて、各「伝説の動物」の分類上の位置づけが示されてる。この系統図には、たとえば「アフリカ獣類」「ローレシア獣類」等の2000年代哺乳類分類学の見解も反映されている。
実在生物との比較では、イー・チーという2015年に報告されたばかりの恐竜も引き合いに出されている。
ペガサスやケンタウロスなどは、足が3対ある点を重く見て分類されている。実在する陸上脊椎動物はみな足が2対で、ペガサスなどはその鉄則から外れるからだ。
以上の点から、生物学の最新の研究成果について日頃から情報収集している、また生物学の基礎知識をしっかり持っている、といった著者の人物像がうかがえる。
逆に「専門書」として物足りなく感じた点もある。参考文献が日本語書籍のみだったことだ。この点で「ほぼ」専門書と呼ばせてもらった。
学術書で参考とする文献は、論文が基本である。生物学の分野では英語論文がどうしても多くなる。日本語の文献もあるが、あくまで論文である。
内容的にはもちろん論文の引用は必要ないのだが、もししっかり論文を引用していたら一気にクオリティが上がったと思う。こういった書籍は必要ないことを一生懸命やることに価値があるのではないだろうか?
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伝説的存在の生物が、実際にいたらこんな姿だろう…という本はたくさん出版されていると思う。この本はその先まで考察しており、どのような進化をするのか、どのような骨格なのかまで踏み込んで空想している本である。とても説得力があり、特に系統樹の一端に伝説動物が置かれると「居たんだな」と思わず納得してしまう。サンドワームの考察は大胆であったが、土の中にゾウがいてもいいじゃない、という気持ちになり今となってはサンドワームはゾウの仲間だろうな、と思うのである。6足動物の考察が最も好きで、骨格が美しくまとまっているなと思ったのがケンタウロスである。ファンタジーRPGでよく見かける伝説動物が実際いたのならとても楽しいだろう。RPGファンにもオススメしたい本。作者も仰っていたが、カバーをとって見るグリフォンが格好良いので是非見て欲しい。
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ドラゴンやユニコーン、ペガサスやケンタウロスといった幻獣から、エルフやドワーフといったファンタジー世界の亜人、はては河童のような妖怪やツチノコのようなUMAまで、様々な架空?の生物が実在するとしたらという疑問を生物学に考察し進化論の系統樹に位置づけてみるという本。
「異形再生」や「異形の生態」などに近い内容だが、進化論的なアプローチがこの本をユニークなものにしている。個人的にはサンドワームをゾウの仲間の哺乳類と位置づけているのが面白い。
著者の川崎悟司は「カメの甲羅はあばら骨 人体で表す動物図鑑」の人。なるほどなという感じ。
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アマビエ!!まで理屈をつける。
あと前肢二足歩行人類をでっちあげるので買った。見たかった。人魚は野郎だけどこっちは女性だけなので女性だ。
M・ブレ―と何とかの本で、泳ぐ生き物で、「牽引型(前半身で体を引っ張る系)」と「推進型(けつの辺になんかがあって推す)」に分けてどうたらがあったが、個々の先生的に、人類は蛙と同じ推進型といふ特殊なものださうで、そんな感じである。
あとアフリカ獣類はっつうか象さんは水中仕様へ行く方向であんなんなったさうであるが、その水中生活者の象さんが所収である。濃い。
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想像上の生物を、あくまでまじめに解剖学、進化学的視点で、リアルな生物として考察したらどうなるか、という本書。読み始める前は、荒唐無稽でシラケそうな不安もあったものの、内容的にはガチでリアルな科学的考察がなされており、内容的に大人も納得できるものと思います。
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骨格と進化から読み解く、伝説動物の図鑑と副題にあるように、ドラゴンやらユニコーンやらコカトリスやら、某魔法映画に出てくるような幻想動物を進化の観点からすると、こういう動物が祖先で、形はこんな感じ、という解説が、1動物あたり数ページで記載されているもの。
個人的には、タイトルがドラゴンだったので、もっとゴリゴリとドラゴンのみに焦点を絞って、少し空想科学読本的な感じでまとめて欲しかった。
東洋の伝説である青竜をドラゴンを分けて書いてあるだけでなく、玄武・麒麟など志向が同じ人には、少しニンマリとするようなものも取り上げられていて、好きな人は多いかもしれません。
伝説の人類で、エルフ・ドワーフまでは良かったが、リアル人魚が、マッチョな男性の上半身に、マナティの下半身がくっついてるキメラみたいな絵が気持ち悪く、その他の人類系のところがマッドサイエンティストや悪の魔法使いによって生み出された魔物みたいで、無理矢理感がありました。
真面目に真剣に読むというより、箸休め的な感じの本ですかね。
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動物や生き物に感心がある中学生や小学生にはおもしろい読み物だろうと思います。
前著『ウマは1本の指で立っている!くらべる骨格 動物図鑑』では、動物の体の構造と同じ構造を持つ人間がいたら、という想像が描かれていますが、今回は「伝説の・想像上の生き物の骨格」を実在の動物からの進化の結果発生した種と想定して骨格を描いています。
ひとくちに「ドラゴン」といってもそのデザインによって「ワニから進化したもの」「恐竜から進化したもの」さらには「恐竜への分化以前に発生したものなど細かく分類しています。
モデルとなった動物の骨格が、どのように想像図に落とし込まれたのか、対応する骨に色を付けて図示するなど読みやすさにも気を配っていることがわかります。
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「ペガサスやドラゴンなど伝説上の生物は実在しうるのか!?
古生物や現代、未来の生物を解説する人気サイト「古世界の住人」の管理人で、『カメの甲羅はあばら骨』の著者が本気で考察する、誰もが知ってる伝説の動物・25体の進化。
動物の進化や骨の骨格なども学べる本。」
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幻獣が実際に存在していたら、どのような進化を経て、いかような骨格になっているかをまじめに論じている楽しい一冊。
「リアルに考察した〇〇」がどれもこれも奇怪で愉快。特にサンドワームと人魚がすごいのでぜひ見てほしい。