ビターな部分も描く、とても行き届いた感じが心地よい作品
2022/03/12 11:51
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投稿者:柏木ゆげひ - この投稿者のレビュー一覧を見る
音羽亭をめぐる話を軸に長めの構想があり、少しずつ演目を紹介しつつ、それを物語にからめるだけではなく、現代の「講談師」が向き合う壁、ビターな部分も描く、とても行き届いた感じが心地よい作品です。
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なんで現代に本牧亭?と違和感があったが、師匠のモデルは先代の山陽さんなのね。
まぁ、そのくらい時代をずらさないと話も作れないような難しいネタだ、と。
で、この先、一龍斎や宝井、田辺との絡みがあるのかどうか。
NHKの講談大会の話が出てくれば、かな。
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2巻は「大高源吾(赤穂義士銘々伝)」「仙台の鬼夫婦」「佐野源左衛門駆け付け(鉢の木)」「鮫講談」「は組小町」をベースに敷いたエピソード。その講談の筋を漫画の方にもうまく活かしていて、構成の妙というか、それが上手いので面白くならないわけがない(笑
取り上げられた講談はどれも興味が湧いて聞いてみたくなるけど、落語ほど簡単には視聴できないのがつらい。
泉太郎の同級生と音羽亭女将さんの孫娘は、物語のキーパーソンとしてまた登場するんだろうなあ。
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前座の講談師男子が真打を目指す、伝統芸能ネタマンガ第二弾。引き続き、人気講談師の六代目神田伯山が監修。
師匠、姉弟子、兄弟子、客、芸人仲間等に助けられながら、徐々に成長していく様を丁寧に描いている。
マンガになれば、講談ももう少し落語のようにポピュラーになるかと思っていたが(少なくとも伯山はそれを期待していると言っていた)、今のところ本書も講談自体もあまり話題になっていないようである。残念。
私が思うに、講談の有名芸人はかろうじて伯山のみがいるだけで、落語のように複数の有名芸人が出ていないこと、「笑点」のように落語を定期的にテレビで放映される(たとえ大喜利がメインであろうとも)機会が無く、講談そのものに触れる機会が圧倒的に少ないことが原因だと思われる。
講談も聞いてみれば、落語に負けず劣らず楽しいものであるので、ぜひ日常的に、かつ気軽に触れられる機会が増えて欲しいと思う。